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番外編タイトル
<文責:女王様1号>

※ 1ルーブル=4円弱、1ユーロ=約130円、$1=約112円(2004年7月当時) ※


◆ ロシアでお買い物 ◆
 
 いつもの海外旅行記なら独立して「買い物編」を作るのですが、今回は観光地のみやげ売場と空港の免税店以外ではまったく買い物していないので、番外編の1項目として。
・キャビア
ロシアに行ったら何はさておきキャビアという人も多いのでは?(含 女王様たち)。
チョウザメといっても3種類あり、粒が大きい順にガラス容器のフタの色が青(ベルーガ)黄(オセトラ)赤(セブルーガ)となっていて一目瞭然。もちろん値段もこの順に高い
モスクワ・シェレメチェボ空港の免税店では容器のサイズが大・中・小の3種類あったので、女王様1号は青の小 29ユーロを購入。 そうそう、空港免税店の基軸通貨はユーロになっていました(もちろんドルやルーブルも使えるけど)。

・ウォッカ
ロシアに行ったら何はさておきウォッカという人も(以下略)。
免税店にてミニミニボトル 1ユーロ、機内販売にて普通サイズ(750ml)のボトル $8
免税店にはマトリョーシカ型ウォッカ(マトリョーシカの中にボトルが入っている)もあったが、デカかったのと、マトリョーシカの絵柄が全然かわいくなかった (^^; ので購入には至らず。

・エルミタージュ美術館グッズ
美術館自体の広さに比べるとグッズ売場はあまり広くなく、品揃えもイマイチ。絵ハガキなどの紙製品に関しては、正規のグッズ売場以外にも、出入口近くに小学生くらいの子供が店番しているみやげ売場があった。
しおり 3ルーブル、マグネット 90ルーブル、カレンダー 250ルーブルなど。

・絵ハガキ
1枚5~10ルーブル。総じてモスクワの方が高かった。


◆ 現地ガイド・イリーナ1号&2号 ◆
 
 モスクワの現地ガイド・イリーナ1号は、推定年齢20代後半で背が高く、シュテフィ・グラフ似の金髪女性。日本に留学経験アリだが、日本語のレベルはあと一息というところ。 「い」の発音と「え」の発音がごっちゃになっているため、「色々な~」と言いたいところが「エロエロな~」となってしまっていた(笑)。 あと、いくら金色で目立たないからといっても、口ヒゲ(かなり伸びていた)は剃った方がいいですよ~。 (^^;
 サンクト・ペテルブルクの現地ガイド・イリーナ2号は、推定年齢30代前半で、ロシア人にしては小柄な黒髪の女性。もらった名刺によると、現地旅行会社の営業課長である。 留学経験はなく、日本に行ったのはこの仕事を始めてから、と言っていたが、日本語はイリーナ1号より上手かった。日本語を勉強しようと思ったきっかけは、子供の頃に浮世絵に興味を持ったからだそうな。 結構顔が広くて(?)、エカテリーナ宮殿見学の時は何人もの現地ガイドと挨拶を交わしていたが、そのうちの1人の男性ガイドのことを「この人はサンクト・ペテルブルクで1番スケベな日本語ガイドです」と言っていた。何があったんだ?(笑)
 両イリーナとも非常に仕事熱心かつ親切で、女王様たちの「市内観光トラブル」を解決しようと何度も会社に電話してくれたり、列車やバレエのチケットを取ってきてくれたり、いろいろとお世話になりました。 m(_ _)m 話せるだけでなく漢字も読める人たちだったので、市内観光プランの説明をするときに日本語の資料で確認してもらえて助かった(書く方は、漢字は難しいけどカナはOKらしい)。
 ちなみに、2人とも現時点では「健康的」なレベルだけれど、イリーナ1号の方は特に、そろそろ気をつけないと「ロシアのおばちゃん体型」に進んで行ってしまうかも。服がパッツンパッツンになってました。 多分、日本人に比べて骨格そのものががっしりしてるから、ちょっと肉がつくと「厚み」が出てしまうのだよね。直径が大きくなるというか。太りすぎには注意して、これからも日本人観光客の頼もしい助っ人でいてください。


◆ 市内観光トラブルその後 ◆
 
 モスクワとサンクト・ペテルブルクで、心ならずも「市内観光」をするハメになってしまった女王様たち(詳しくは観光編参照)。 モスクワの方はどうにか日程内でリカバリーが効いたが、サンクト・ペテルブルクでは結局エルミタージュ美術館が自腹となってしまったので、帰国後に旅行会社の担当者にクレームメールを出した。
 既にモスクワ&サンクト・ペテルブルクの現地旅行会社から連絡が入っており、返金の交渉そのものはスムーズ。念のため、2人分の入場チケットのコピーをFAXで送り、入場料350ルーブル→1,300円を返金してもらいました。 ついでに「『市内観光A/Bプラン』という呼び方は間違いのもとだから改めたら?」と提案しておいたのだが、それは反映されていない模様。


◆ 自由旅行でも不自由 ◆
 
 添乗員さんが付いてるようなツアーならそれほど気にしなくていいんでしょうが、今回の旅は一応「フリープラン」だったため、(使わなかったものも含めて)いろいろな書類&手続きでワケわからなくなりそうでした(笑)。 それでも何から何まで自力でやる(という旅行がはたして現在のロシアで可能なのかどうか?)のに比べれば、マシだったんでしょうが…。
・ビザ
パスポートにシールが貼られるタイプ。これはツアーと共に(ほぼ自動的に)旅行会社に申し込み。

・バウチャー
他の国への自由旅行でも、ホテルや送迎のクーポンが小冊子状にまとめられたものをもらったりするけれど、そういうのとはちょっと違う。 1都市あたり1枚の紙に、旅行者名・旅行期間・ビザの種類の他、ホテル・送迎・オプショナルツアーなどその都市での手配がすべて記載されている。 不意に思い立って、バウチャーを持ってない都市に行って泊まったりはできないらしい。
でも、以前ほど絶対的なものではなくなってきているのか、ホテルでのチェックイン時に回収されると聞いていたのにモスクワのホテルでは見向きもされなかった(サンクト・ペテルブルクのホテルでは回収された)。 送迎の係員にもチェックされたりされなかったり。

・ロシア出入国記録(ミグレーション)カード
2003年2月から導入されたそうで、機内でもらって記入。入国時にパスポートにホチキス止めされ、出国時に回収される。この裏にレギストラーツィアのスタンプが押される

・出入国(ED)カード
既に名前などが印刷済みのものを旅行会社からもらっていたので入国審査時に一緒に提出したが、無視された。ガイドブックにも全然載っていなかったし、もしかして上記のミグレーション・カードに切り替わった?

・税関申告書
デジカメも申告対象なので入国時に税関職員から必ずスタンプをもらうように!とガイドブックや旅行会社がくれた「しおり」にも書かれているのだが、実際にはノーチェック。一生懸命書いて損した気分。 税関は、ヨーロッパに近い大都市では寛容になったが、極東方面では今も厳しいらしい。

・レギストラーツィア(滞在登録)
ホテルでのチェックイン時にフロントにパスポートを預けると、ホテル側が登録を代行してくれる。「何時までにできます」と言われて、その時間にできていた試しがない(笑)。
パスポートを持たずに、またはパスポートにレギストラーツィアのスタンプがない状態で街を歩いていると悪徳警官にパスポートをチェックされて罰金を踏んだくられるという話が有名なため、たとえガイドさんと一緒でも、パスポートをホテルに預けたままで外出するのにはためらいがあった。 が、イリーナ2号は「サンクト・ペテルブルクでパスポートをチェックされることは、今はほとんどないです」と言っていた。


◆ この頃ロシアで流行るモノ? ◆
 
 街中を歩いていて気になった点をいくつか。
・瓶ビール歩き飲み
ロシアだけあってウォッカをかっくらってる人があちこちにいるのだろーかと思っていたが、そういう人は見なかった(というか気づかなかった)。が、瓶ビールをラッパ飲みしながら歩いている人々は結構見た。 別にアル中とかではなく、老若男女ごくフツーの人々。缶ビールというものは普及していないのか?

・Myバッグはビニール袋
オシャレな若者は、お店でシャツとか買ったときに入れてくれるような、薄べったくて持つところが楕円形にくりぬいてあるビニール袋(でも特にブランド物というわけではない)。 実用一点張り?の人たちは、くしゃくしゃになったスーパーのビニール袋。地元の人々はそういったビニール袋をバッグ代わりに再利用しているようでした。たまたまお店で買い物した帰り、という感じではなかった。

・若い女性の喫煙
デパートの中などは禁煙なのだが、お店の店員のおねーちゃんたちがデパートの出入口の外側にたむろってスパスパやっているのを何度も見かけた。


◆ ロシアからの手紙 ◆
 
 ロシアから日本への絵ハガキは10ルーブル。モスクワとサンクト・ペテルブルクのホテルからそれぞれ出してみました。どちらのホテルも大きかったので、フロントとは別に、館内郵便局のようなものがあった。
 サンクト・ペテルブルクから出した絵ハガキは、約1週間で問題なく到着。ところが、モスクワから出した方が待てど暮らせど着かない。どちらもガイドブックを見て同じように「航空便」「日本」を英語とロシア語で併記したのに…。
 結局、モスクワからの絵ハガキは約1ヶ月後に到着。船便にされてしまったのか???


◆ 夏の天気 ◆
 
 モスクワでは、モスクワ川クルーズ中に夕立が降ってきたりもしたけれど、基本的にはいい天気でした。そして予想以上に暑かった。 記録的猛暑の日本を脱出してロシアで避暑がてら観光を…と思っていたのに、モスクワのインターネットカフェでYahoo!Japanを見てみたら、東京の気温がモスクワと変わりなくてガッカリ(?)。
 一方、サンクト・ペテルブルクは、初日(旅行4日目)こそ晴れていてそこそこ暑かったものの、翌日からは肌寒いくらいの強風が吹いて天気も不安定に。 最終日に会ったイリーナ2号は「サンクト・ペテルブルクの夏は一昨日(=女王様たちがサンクト・ペテルブルクに到着した日)で終わりました」と言っていた。 大体、夏らしい季節は7月いっぱいくらいらしい。でも昨夏はロシアも異常気象気味で、8月に入ってからサンクト・ペテルブルクでまた30℃超になったりしていたようだ。
 もちろん、「冷房が必要な期間は2週間だけ(イリーナ1号談)」だそうなので、どこに行ってもクーラーなどというものはない。


◆ ロシア語の必要度 ◆
 
 ロシア旅行で自由行動するならキリル文字を読めることは必須と小耳にはさんだので、ロシア旅行を言い出した女王様1号は責任上、NHK教育テレビの「ロシア語会話(http://www.nhk.or.jp/gogaku/russian/)」を4月から見始めた。 さとう珠緒とダニエル・カールの寒いやりとりにも耐えた甲斐あって、出発時までには一応キリル文字の読み・超初歩の会話・数字などをマスター。 さらに、行きの機内でアエロフロートの機内誌をテキストに、3号にもキリル文字の読みをレクチャーした。
 さて、その成果は? キリル文字を読むということに関しては、確かに地下鉄を乗りこなすには必要不可欠だった。英語表記があまりにもなさすぎ。
 基本的にメジャーな観光地ばかりに行っていたので、会話の方はほとんど使わなくてもなんとかなった。ロシア語以外通じなさそうだったのは、送迎担当のおっちゃんドライバーたち(カタコト英語もすごいロシア語なまりになっていてヒアリング困難)。 「実際に役立ったロシア語会話ベスト3」をあえて挙げるとすると、
「トイレはどこですか?(=グジェー トゥアリェート?)」
空港で、ピョートル夏の宮殿で、せっぱつまったときに (^^; 迷わず使いたい一言です。

「お勘定お願いします(=ショート パジャールスタ)」
「パジャールスタ」が「Please」。ストロガノフ・ヤードの美少年ウェイターくんに対してはニコヤカに(笑)。

「ビールください(=ピーヴァ パジャールスタ)」
これも必須ですね(?)。ビールに大小サイズがあるときは、店員さんに「ボリショイ(=大)? マリンキ(=小)?」と聞き返されることもあるので、お好みの方を答えましょう。

ってとこでしょうか。


◆ 街角トイレ ◆
  トイレバス
 これまで読んだものなどから「ロシアのトイレはとんでもない状態になっている場合が多い」という先入観ができていたが、以前に比べてずいぶん改善されているようで、交通機関・空港・観光名所・飲食店・デパートなどで入れないほどヒドイ状態のトイレはなかった。 有料のところだけでなく無料のところも日本と大差ナシ。
 日本と違うのは、街角のあちこちに有料の簡易公衆トイレがあるという点。料金は7~10ルーブルくらい? 1回も入らなかったので中の状態まではわからないが、少なくとも遠くまで漂うニオイから察するに、なるべく使用したくないと思った(笑)。 同じ有料なら、多少遠くてもデパートの中などで入る方がずっといいでしょう。
 そんな公衆トイレの中で目を惹いたのが、エルミタージュ美術館前に停車?していたトイレバス(右写真)。バスを利用した有料公衆トイレ(らしい)。 バキュームカーのようなホースが車体から出ているのは写真からもわかるが、一体どーゆー構造になっているのかは不明。話のタネに入ってみればよかったかも。

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