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ノミネートが発表された時期:2008年12月
受賞が発表された時期:2009年1月
ゴールデングローブの結果が出ました。映画部門ではダニー・ボイル監督のスラムドッグ$ミリオネアに賞が集中した感があります。
受賞者の顔ぶれを見ると、劇場映画の中堅で主演を張れるような人が多いです。ウィンスレットはダブル受賞。カプリオも授賞式に来るでしょうからインスタント・タイタニック・カップルになりそうです。早いものでまたゴールデングローブの季節です。去年は中止騒ぎがありましたが、今年はまあそういう事は無さそうです。この15年ほどの間に映画、テレビ界は恐ろしく間口を広げたように思います。これまで出せない能力を存分に出せて俳優は幸せでしょうし、見る方も1人の俳優に意外な面があることを発見し、楽しい時を過ごせました。売れなくなった俳優が朽ち果てるのではなく、テレビで劇映画と同じぐらい気合の入ったドラマが作られ、一流の俳優が出ます。すばらしかったと思いますが、この金融恐慌をアメリカの映画、テレビ界は生き残れるでしょうか。来年から暫くは勝負時です。
ではノミネート作品をご紹介しましょう。受賞発表は来年の1月11日頃。
作品賞・ドラマ
後記: ・ ピットは好きではないのですが、フィンチャーと組むとすばらしい出来になります。今回もどうやらその例らしく、前評判がいいです。
・ ボイルは良い作品を出す確率が高いので、スラムドッグ$ミリオネアはいずれ見てやろうと思っています。
・ レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでは見ましたが大外れでした。ウィンスレット出演作はダブル・ノミネートです。
主演女優賞・ドラマ
不思議なカップルジョリー&ピットがお揃いでノミネートされています。ストリープは当たり年。 スコット・トーマスはフランスに住んでいて、フランス映画によく出ます。
後記: 見終わって受賞に賛成できませんでした。まだそれ以外の作品を見ていないので、他の人がこれより良い演技をしたかどうか分かりませんが、前評判ではジョリーとストリープを誉めている記事が目につきます。
主演男優賞・ドラマ
後記: ・ カプリオもウィンスレットと同じでとてもいいとは言えません。
・ ピットの前評判が良く、いずれ比べてみたいです。
・ ペンの作品は懸賞に当たったので間もなく見ることができます。これまでにミルクを扱った佳作を2本見ています。ペンがそれを超えることができたのかが見物です。
・ ルークは力仕事が認められたのか、演技がすばらしかったのかは不明。物凄い様子の写真を見たので、肉体労働がかなりきつかったのかなと思っています。
作品賞・ミュージカル&コメディー
後記: ヒットマンズ・レクイエム 以外は見ていないのであまり何も言えませんが、ヒットマンズ・レクイエム は受賞に値します。
主演女優・ミュージカル&コメディー
主演男優賞・ミュージカル&コメディー
後記: 監督がコメディーのつもりで作っているので ヒットマンズ・レクイエム をコメディーと言うのは半分当たっていますが、シリアスな面もあります。映画全体の出来もいいのですが、特に主演の2人は頑張りました。1人しか賞がもらえないので知名度の高いファレルに行きました。ブレンダン・グリーソンも非常に良くて、甲乙つけ難いです。監督はこれが長編デビューで、その前に30分の作品を1本ブレンダン・グリーソンと作っただけですが、ヒットマンズ・レクイエム はとてもデビューとは考えられない質の高い作品です。ファレルもこういう作品なら出たがるのではと思います。
外国語映画
見ていない作品が多いですが、ドイツとイスラエルからはそれぞれ現代史のまとめのような作品が出ています。戦場でワルツをがこの国(イスラエル)から出て来るというのは時代の変化を感じます。
後記: 受賞したのはこの中で唯一私が見た作品。イスラエルがガザ攻撃を始めた最悪のタイミングです。戦場でワルツをはレバノン戦に参戦したイスラエル人兵士(監督自身)のトラウマを扱っており、映画は「こういう事をやっては行けない」という気持ちを込めて作られています。この作品を去年の8月以降見たドイツ人は年末、新年のニュースを見て考え込んでしまうでしょう。
助演女優賞・ドラマ
助演男優賞・ドラマ
ヒース・レジャーで決まりでしょう。普段なら主役を張る人が3人もここにノミネートされているのがおもしろいです。
後記: ・ レジャーの受賞はお約束のようなもの。死後の受賞は歴代2人目だそうです。オスカーも取るのではないかとかんぐっています。ファレルの受賞などに比べると今1つ力が出切っていなかったように思われますが、彼には実力があり、もし生きていたらバットマンにもう1度出て来て存分に悪役ぶりを発揮できたと思います。あまりにも早く他界しましたが、六文銭ではなくてグローブを持って旅立ちました。アイルランドやケルト人の間にも三途の川を渡る時に何か持って行く習慣があるようですが、グローブで送ってあげるのは厳しい芸能界で珍しく暖かさを感じます。
・ ファインズはグローブ受賞のヒットマンズ・レクイエムにも出ています。コメディーを目指したようですが、まじめに取り組み過ぎて今回は失敗。人に笑われることにまだ躊躇いがあるのでしょうか。
監督賞
後記: ・ ボイルは以前から注目していた監督。大きな賞のノミネートは初めてですが、一発で受賞。これまで5本見ましたが、個性のある作品を作ります。
・ メンデスが受賞したら世の中は甘いと思ったところですが、そうはなりませんでした。ウィンスレット、カプリオと合わせてノミネートが多過ぎます。私生活上のカップルと映画上のカップルが鉢合わせ。タイタニックの2人がここまで成長したと言いたかったのでしょうか。
・ フィンチャー、ハワードの作品も雑誌などではいい評価を受けているので、いずれ見るつもりにしています。
脚本
音楽(オリジナル)
あのテレビのカウボーイと言われていた青年が老人になって監督、音楽などでもこういう賞にノミネートされたり受賞するようになるとは、当時誰も思わなかったでしょうね。
音楽(オリジナル・ソング)
長編アニメ
テレビはシリーズが成功すると長く続くので、去年見たようなタイトル、俳優が続投です。
TVシリーズ・ドラマ
TVシリーズ主演女優賞・ドラマ
悲劇的な死を遂げたジェーン・マンスフィールドの5人の子供の1人が俳優になりました。
TVシリーズ主演男優賞・ドラマ
TVシリーズ・ミュージカル&コメディー
TVシリーズ主演女優賞・ミュージカル&コメディー
TVシリーズ主演男優賞・ミュージカル&コメディー
TVミニ・シリーズ&テレビ用に製作された映画
主演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に製作された映画
主演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に製作された映画
助演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に製作された映画
助演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に製作された映画
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