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           Q&A   NO.10

Q12.現在小学校5年生のマーは、切迫流産(妊娠5,6週)以外は特に問題もなく生まれました。 ただし泣き声はやや元気がないように思えましたが・・・ 右目の下に500円大ほどのグレーの母斑がありました。 今はほとんどわかりませんがかなり気になっていました。
4ヶ月検診で体が柔らかいとチェックされ1歳まで保健所やかかりつけの小児科で毎月のように診てもらうものの「そんなに心配することはないでしょう」といわれるばかり・・・・
1歳5ヶ月のときチアノーゼが出る意識障害のてんかん発作をおこしました。それまで一瞬ボーっとしてるときがあったのでそれも発作だったと思われます。

1.知的レベルは1歳半から2歳ぐらいです。2歳で一歩が出、100M歩くのに1年かかりました。今はエリマキトカゲ(ご存知ですか?)のように両手を肘から上にあげてバランスをとりながら、足を上げてはしります。
2.トイレは時間で声をかけ連れて行きます。しかし、「イヤ!」を覚えてから無理やり連れて行くこともできず、大も小も家では失敗が多いです。
3.言葉は「いや!」「バイバイ」「まんま」「おー(お茶、お水)」「青」ぐらいです。
こちらが言うことは一つの意味はよくわかりますが、二つのことはあまり理解できません。(「新聞をお父さんに持っていって。」・・・新聞をもたせるとOK! 新聞がそばにないとX。
4.パニックは、うちや私の前で、よく起こします。いつもとパターンが違うとき。自分の思うようにならない時。なにがパニックの原因か理解できないときもたまにあります。
でも、保育園や学校ではパニックは起こしません。「先生」の顔を見るとスッと憑き物がおちるようにおさまります。
5.下手投げはできますが、上手投げはできません。
6.背中はすわるとおとしよりの方のように背中が丸まっています。立っているときの姿勢はよいです。 おすわりが遅く(11ヶ月)背中を丸めてすわってあごを突き出し後頭部が下がる感じで した。
7.手をとられるのが嫌いです。それよりも、逆に彼が私の手をもち私に「やって」というように「あっ、あっ」と言って促します。
多動はありません。
8.手足に麻痺はありません。しかし、なにげなく立っている時はいつも手が幽霊のように腰のあたりで手首がまがっています。
9.目は大きくて、ぱっちりしています。

A.一般に重度の知的障害と言うときに、遺伝子障害・ダウン症から意識障害と知覚障害を起こしている場合と、自閉症から知覚障害と意識障害が起こった場合と、分裂病から知覚障害と言語障害が起こった場合と、脳性麻痺から知覚障害と言語障害が起こった場合があるのです。

自閉症から起こった場合は、多動があり、姿勢が反り返っており、触られることを嫌がり、目が細いことが多いのです。そして、パニックが起こりがちになります。てんかんを伴う場合があります。
脊椎の分裂病から起こった場合は、背骨がグニャグニャした感じがあり、体が柔らかく、目がぱっちりしています。涎がだらだらでる場合が多いのです。
脳性麻痺から知覚障害が起こった場合は、体全体の筋肉が固くなっています。何でも自分でやりたがったり、ひとにさせたがったりします。そして、てんかんを伴う場合があります。

T.

マーくんの場合はおそらく、脊椎の分裂病が主因で、脳性麻痺系からてんかんを起こし、自閉症系からパニックを起こしているのでしょう。
おそらく、視床に自閉症系のLDがあり、小脳に脳性麻痺系のLDがあり、脳梁がてんかんによって部分的に破壊されているのであろうと思われます。

自閉症系は、前生において、自分が他者や世間から否定された場合に起きてきます。
この前生での「他者や世間から否定された」記憶は、深く潜在意識でトラウマとなって残っていますので、自閉症系の子ども達はパニックを起こすのです。
「他者や世間から否定された」記憶は、ピンからキリまであります。自分が他者を愛してきたのに他者から裏切られた経験や、自分が信ずる信念と反対の役割を果たさざるをえなかった経験などから自閉症を発病した何人もの子ども達に私は出会ってきました。16世紀から17世紀は日本もヨーロッパも激動の時代で、一向宗の一揆やキリシタンの信仰や、ヨーロッパの農民戦争や宗教改革のなかで、一揆に参加した側の人々も、それを弾圧せざるをえなかった人々も、ともに深い傷を負ったのです。
マーくんが夜中パニックを起こしたときに、お母さんに伝わってくる深い悲しみと苦しみと絶望には、このような背景があるのです。

脳性麻痺系は、前生で「自分の認識を他者や世間にあらせよう」と、深い鬱病を持ち続けたり、祈り続けたりした場合に起こります。
今生でも、この気分を持続していますから、自分の体を自分の意識で動かそうとしたり、人の体や意識を自分の思いで動かそうとしてしまうのですね。
脳性麻痺の子ども達と出会いますと、深い怒りが伝わってきます。自分自身に対して怒っていたり、他者に対して怒っていたり、世間に対して怒っていたりしているのですよ。すると、自分の回りで変化が起きるとそれと自分の怒りを結びつけることが起こってしまうのですね。
てんかんは、祈り続けたことと深い関係があります。「祈ること」は、自分の自然な心の働きに無理をして新しい心の働きの経路を造ることですから、それにより、自然な心の働きが破壊されてしまうのですね。
脳梁は小脳や視床や視床下部、閑脳と、大脳、前頭葉をつなぎ連絡する神経節の集まりですから、脳梁が思考を起こしている大脳、前頭葉の言い分と自分の体を造っている小脳や視床や視床下部の言い分の間でパニックを起こしてしまうとてんかんが起こるのです。

脊椎の分裂病は、前生で「他者の思考意識を自分の体や意識に支配した」場合に起こります。
前生でキリスト教の修道士であったような場合に、他の人のキリスト教信仰を見上げそれに付いていこうとしたような場合に、本来の自分の体を造る情報の中心である胸椎の情報が、思考の力でパニックを起こしてしまうのです。すると、それまで緊密な連絡を取り合っていた体のそれぞれの部分の連絡がとぎれたり、繰り返しが起こったりしてしまうのです。
これが激しく起こりますと、よだれがでて、座るとおじいさんのように背中が曲がっているけど、立つと姿勢はいいといった姿になります。
これが目立たなく起こると、かえって一見頭の良い子で、他の人の考え方に影響されてしまう子になっていきます。

U.

(1).オステオパシィーによる治療

1.胸椎のオステオパシィー
    第1から第12までのすべての胸椎のオステォパシィー  特に第5、第10、胸椎

2.仙骨のオステオパシィー
    第1から第6までのすべての仙骨のオステオパシィー  特に第3仙骨

3.後頭骨のオステオパシィー

4.側頭骨のオステオパシィー

5.頭頂骨のオステオパシィー

6.蝶形骨のオステオパシィー

7.前頭骨のオステオパシィー

8.顎のオステオパシィー

9.肋骨のオステオパシィー
    肩胛骨、全ての肋骨及び全ての頸椎・腰椎・仙骨、後頭骨、側頭骨、前頭骨 、頭頂骨

10. 胸椎のオステオパシィー
    第1から第12までのすべての胸椎のオステォパシィー  特に第1、第4、第11、胸椎

11.腰椎のオステオパシィー
    第1から第5までのすべての腰椎のオステオパシィー  特に第3、第4、第5、腰椎

12.俯せの状態で仙骨と腸骨のオステオパシィー

13.仰向けの状態で仙骨と腸骨のオステオパシィー

14.仰向けの状態で頸椎のオステオパシィー
    第1から第7までのすべての頸椎のオステオパシィー  特に第1、第2、第3、第4、第7、頸椎

15.肋骨のオステオパシィー
    肩胛骨、全ての肋骨及び全ての頸椎・腰椎・仙骨、後頭骨、側頭骨、前頭骨 、頭頂骨

16.座った状態で頸椎のオステォパシィー
    第1から第7までのすべての頸椎のオステオパシィー  特に第5、第7、頸椎

以上を2ヶ月おきに3回実施します。時間は私が実施するなら1時間くらいでしょう。

目的は、
1.視床のLDの固定
    パニックがおきなくなること
2.小脳のLDの固定
    他者にさせようとすることが無くなること、自分への怒りが少なくなること、今後のてんかんの発作をできるだけ防止すること
3.てんかんによる脳梁の損傷の固定
     なにげなく立っている時はいつも手が幽霊のように腰のあたりで手首がまがっていることが無くなること、
    眠りがより深くなること、肥満がこれ以上起こらなくなること。
4.脊椎の分裂病の治療
    現在座ったときに老人のように背中が曲がっているがそれが伸びるようになること、股関節に適度の弾力があるようになること

ただし、後頭骨のオステオパシィーと側頭骨のオステオパシィーと、標準のマッサージは、お母さんが毎日してあげていなければなりませんよ。

(2).わらべうた・オィリュトミーによる治療

1.ぞうさん
    抱っこしてお母さんが踊るように書いていますが、もうマーくんは無理ですから、座った状態で歌に合わせて上体を円を描くように動かしてください。
    マーくんが自分でこのオィリュトミーを動けるようになる日はくるかな?

2.じーじーばー
    いろんな色布(単色の方がいいですよ)で試みてください。
    全ての色に対して喜べるようになるといいですね。

3.ひらいたひらいた
    エリちゃんとお母さんと3人でできるかな?

4.ずくぼんじょ
    立ち上がって自由に歩くことはできるんじゃないかな?

5.せっせっせっ(おちゃのこ)
    まずお手玉で両手の平を刺激してみてください。
    お互いの手の平をたたけるようになったら、右手でお手玉を放れるようになりますよ。(すると、作業所での箱折りができるようになります)

6.うまはとしとし
    マーくんは喜ぶでしょう。

以上6つを書きましたが、無理をしないで1.から順番に遊んでみてください。

目的は、
1.マーくんの意識のマーくんの知覚神経系へのアルツハイマー・喪失を回復すること。      ぞうさん、
2.マーくんの筋肉の怒りを和らげ、自分の喜びが意識に上るようにすること。            ジージーバー
3.意識の力で筋肉を動かすことが無くなるために。(みんなで体を動かすと動けてしまうんだよ) ひらいたひらいた
4.背骨がのびのびと伸びるために。                                   ずくぼんじょ
5.手の意識が閑脳の意識に届くようになるために。                           せっせっせっ
6.世間への緊張(学校や保育所で甘えられなかったりしたことが無くなるために)          うまはとしとし

(3).絵本・詩による治療

1.でてこい でてこい      林明子       福音館書店           
2.まるまる             中辻悦子     福音館書店
3.てんてんてん         和歌山静子    福音館支店
4.ゲームブックNo.1      五味太郎     偕成社

目的は、
1.でてこい でてこい      自分の行為への怯えが無くなるために。           
2.まるまる             形への緊張が無くなるために。
3.てんてんてん         他者の行為への怯えと思いこみが無くなるために(行為障害)
4.ゲームブックNo.1      思考の繰り返しへの恐怖が無くなるために

以上4つを書きましたが、無理をしないで1.から順番に読み聴かせしてみてください。
ゲームブックNo.1はマーくんにできるんだろうか?選んだ私が少しびっくりしています。

(4).絵画指導による治療

(2)と(3)の内容をクリヤーしましたら、水彩とクレヨンで絵画を指導します

1.たくさんの色づくり
2.にんじん
3.いか
4.おりづるらん
5.木馬
6.おうち
7.クレヨンによるさくらの枝
8.クレヨンによる画面分割
9.硬化粘土によるかもの彫塑
10.硬化粘土によるくまの彫塑

を1ヶ月に一度のペースで実施します。
絵画により、意識をまとめる力を回復し育てます。

 

2000年6月26日

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