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ピアノ&指揮 :久石譲
チェロ:(第一セクション)近藤浩志、三宅進、近藤貴志、(第二セクション)大沢真人、松葉春樹、
( 第三セクション)前田善彦、谷口賢記、(第四セクション)池村佳子、石田聖子、町田正行
会場:ザ・シンフォニーホール(座席数:1704 残響:2秒(満席時))
日時:2003年3月29日 17:00開場 18:00開演

コンサート開場から開演〜コンサート前半
 会場到着〜コンサート開場(17:00ごろ)


↑コロネード(列柱)が堂々とあるエントランス
 

コンサート前オフ会を終えたオフ会同士はJR大阪環状線福島駅に着いた。前回のコンサートでシンフォニーホールへ向う際は、すでに辺りは真っ暗だったが、今回は季節の違い、開演時間の違いにより、まだ太陽の光がまぶしく明るい。毎回の事だが、会場へ向う時のわくわく感がたまらないです(笑)。ホールへ着くとすでに大勢の人がホールの中へ入っていくのが見える。一行は、各自別行動へと・・。プレゼントを買いに行く方もいれば、先にチケットを切って中で待つ方も・・。私たちも何かプレゼントを買いにNOMOtyさん達とホール周辺を散策・・。しかし、案の定、プレゼントを売っているような店は無かった(爆)仕方なくチケットを切ってもらい中へ入ることにした。中では久石グッツのコーナに人だかりが出来ていた。ピアノソロアルバムETUDEを買うともれなくETUDE特製下敷が着いてくるなど、会場でしか貰えない特典付きでCD等が多数販売されていた。私はパンフレット売り場へ行き、さっそく今回のツアーのパンフレットを購入した。

今回のパンフレットも、デザインがよりいっそう洗練されたという印象で、全ページ光沢紙仕様と非常に上品なイメージのパンフレットに仕上がっていた。字体は明朝体が多くとても高貴でクールなイメージだ。色調も今回のコンサートのテーマであるETUDEの深紫色を基調としてMoonの雰囲気が感じられた。NOMOtyさんはコンサートが終わってからパンフを買う派ということで、曲目を言いそうになってしまった私を「ちょっと待った!」という感じで会話が・・(笑)オフ会では2週間ほど前に放送された特ダネで絶対に久石さんはView of Silenceを練習していた!なのでコンサートで演奏されるのでは?という話題になったが、パンフを見てなるほどとうなずいた(笑)
コンサート開演10分前となり、皆さんそれぞれ自分の席に着き始める。私は、青猫さんと席が隣であることを事前のメールで知っていた。なんと青猫さんとは2000年のコンサートでも偶然、席が隣り同士だったのだが、今回のコンサートでもまたまた偶然にもお隣と非常にびっくりしました(笑)案の定席に向うと、青猫さんが先に来られていた。美濃さんから、間違えてフェスティバルホールの方へ向ってしまったという話しを直前に聞いていたため、間に合われるかどうか心配だったが、どうやら間に合われたようでほっとする。ザ・シンフォニーホールは客席とステージが一体となったアリーナ・シアター形式(円形劇場形式)のクラシック音楽専用ホールである。前回のオーケストラコンサートの開演前とは違い、照明の照度がずいぶん落ちていて、開演直前の胸高鳴る気落ちとは裏腹に、ホール全体はとても落ち着いた雰囲気が漂う。

さていよいよ、コンサートの開演の時間となった。開演のブザーが鳴り、照明の照度が変化すると、会場のざわざわも自然と静かになっていく。そしていよいよ久石さんを始め10人のチェリストの方々の登場だ。ホール左手の扉が開き、拍手とともに10人のチェリストが一人一人席に向かう、黒を基調とした衣装をまとい、ちょっと緊張した面持ちであった。チェリストの皆さんが席に着かれると、次の瞬間、久石さんが笑顔で登場!会場はよりいっそう大きな拍手に包まれた。


↑ザ、シンフォニーホール外観
 コンサート開演(18:00ごろ)〜宮崎駿作品より
左:シンフォニーホールのサイン

右:久石譲グッズ(CD,DVD等)の販売

拍手は鳴り止み、会場内はピリッとした独特の緊張感に包まれた。いつもならそのまま演奏がスタート!といったところだが今年は久石さんの短いMCが演奏前に入った。こんばんは。久石譲です。今日は楽しんでいってください。(拍手!)そして演奏がはじまる。久石さんは、深くお辞儀をされ、会場はさらに大きな拍手に包まれる。そしてピアノへ・・。

しかしピアノは弾かず、一曲目は久石さんの指揮となった 。 「KIKI」の演奏がはじまる。タッタタタン、タ、タ、タ、タッタタタン、タ、タ、タとスタッカートを効かせた歯切れのよいチェロのリズムが会場に響き渡る。この曲は魔女の宅急便からの曲で、サントラの「大忙しのキキ」などの曲をチェロ10人用にアレンジされた新しいバージョンだった。チェロってこんなに表現が豊かで、音域の広い楽器だったのか〜!と鳥肌が立った。

チェロ10人でいったいどのよなアレンジがされているのだろうと疑問に思っている方も多いと思う。この第一曲目を聴いて、その疑問が解決した。簡単に説明をすると。チェロは10人は、今回のコンサートでは高音から順に3,2,2,3の4つのセクションに分かれて。各セクションはそれ相応の音域を持ったパートのフレーズを弾いてゆくのである。つまり、チェロといえども、第一バイオリン、第二バイオリン、ビオラ、チェロとカルテットのような働きをするわけである。チェロという楽器は意外と音域が広く、カルテットとあまり変わらないほどのレンジの広さで、チェロ10人という先入観をいい意味で取り払われるアレンジのコンサートであった。

続いて「谷への道」が始まった。この曲はナウシカのイメージアルバム、シンフォニー編などに収録されており、映画では使用されなかった曲であるが、元々チェロがメロディーを先導するアレンジであり、今回のコンサートにぴったりのナンバーだ。コンサートで演奏されるのは非常に稀な楽曲でもある。ゆったりとしたテンポに非常にふくよかなチェロの音色が谷への道の旋律を奏でる。

3曲目は「View of Silence」である。この曲は近年の久石さんのコンサートでは、初の披露となった曲であろう。おそらく生演奏を初めて聴いたという人は多いと思う。1989年に発表されたアルバム「PRETENDER」の最後を飾る曲であるが、非常に美しい旋律、思わず涙が出てくる構成と、ファンの間では非常に人気の高い一曲である。また2003/3/19に発売された「4 MOVEMENT」のラストを飾る一曲でもある。テンポのはやいピアノのアルペジオが始まり曲がスタート!チェロ10人とピアノではどのようになるのか楽しみだったが、CDと変わらない表現力の豊かさに驚いた。そして、その編曲の巧妙さに思わず鳥肌が立った。

続いて「風のとおり道」の演奏が始まる。この曲は、久石さんの曲でよく演奏される曲の一つである。しかし毎回アレンジが変わっているのが特徴で、今回はコンサートマスターである近藤浩志さんとのデュオで、、新たなアレンジの「風のとおり道」を聴くことができた。毎回ながら、イントロのピアノの4度の和音のフレーズから主旋律へ移っていくところはすばらしいです(笑)

続いて「Asian Dream Song」の演奏がスタート。この曲も、最近の久石さんの曲ではほぼ毎回演奏されている定番な楽曲である。はじめの緊張感とスピード感あふれる前奏のあと、ピアノによるメロディーが会場にとどろく・・。この曲は何度聴いても新たな発見があるというか、それほど奥の深い楽曲である。チェロ10人との競演だが40,50人のオーケストラと聞き間違うくらいの迫力に圧倒された。あらためて、久石さんの編曲の巧妙さを知った一曲であった。

 MC〜Friends〜

冒頭の5曲 の演奏が終わり、会場は早くも非常に熱い熱気に包まれた。そして久石さんのMCが始まる。「ちょっと水を飲んできました。ここのホールはステージで水を飲んではいけないので。(笑)3年振りの大阪です。えっー帰ってきました。(拍手!)前回、オーケストラの時、盛り上がりまして、大阪根性というのはたいしたもので、皆さん、なかなか帰ってくれなくて、ろくに練習できてない曲を、いきなり弾かされて、しどろもどろになって、訳がわからなくなって・・(爆)今日は、そんなことのないように、よろしくお願いします。(拍手!)今回は10台のチェロという特殊なシンフォニー形式です。ベルリンフィルハーモニーに似たような形式がありますが、今回の形式は世界初でということになります。ある種のバトルのように盛り上げていきたいと思います。(笑)ENCOREから4曲聴いて下さい。」と前回の苦い思い出?!(笑)を面白おかしく話され、会場は笑いの渦に包まれた(笑)つづいての4曲は「ENCORE」からのピアノソロである。


Friends」の演奏が始まる。イントロのいかにも久石さんらしいフレーズの後、優雅で、余裕のあるフレーズがはじまる。ピアノソロのFriends、前回の苦い経験だったのだろうか、非常に滑らかな印象を持った(ってある意味当たり前(爆))

つづいて 「Summer」 である。この曲を言うまでも無く、某車会社のCMで広く知られるようになった、今人気ナンバー1ともいえる曲である。最近のコンサートでは毎回演奏されている定番の一曲。ENCOREのバージョンを基にしたアレンジで、スタッカートを効かせた左手のフレーズが、心を躍らせる。

そして 「あの夏へ」への演奏となった。この曲はいわずと知れた映画「千と千尋の神隠し」のメインテーマである。非常に優しいメロディーが特徴で、映画のポイントとなる川の流れを感じさせる一曲でもある。

そして 「HANA-BI」への演奏となった。この曲も久石さんがとてもお気に入りの一曲で、近年のコンサートでは、毎回演奏され、オーケストラ、アンサンブル、カルテット、ピアノソロなどいろいろなバージョンのHANA-BIを聴くことができる。

コンサートは前半が終了し休憩へ・・・。後半はいよいよこのコンサートが初披露となるETUDEからのナンバーだ。


↑チケットを切ってもらうお客の列 ↑ホワイエ2階からの眺め

コンサート後半〜コンサート終了
Written by HeeFoo at 2003.6.15 最終改訂2003.6.15 執筆協力:Hisa
背景:コンサート開演前のザ・シンフォニーホールホワイエ
 
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