エチュードというのは練習曲という意味です。ショパンのも然りです。だから僕もエチュードというコンセプトを大事にする訳ですが、だからといって、ピアニスト向けに作るのは少し違うのではないか。僕のファンの中には、ピアノを弾けない方もいらっしゃるし、結果的に、最大公約数みたいなところで作る事になるのではないか、という事です。「a
wish to the moon」というのは、月に向かってお願いするという意味です。太陽に向かってのように「俺はやるぞ!」と叫ぶ、堂々とした決意ではなく、月に向かう場合は、密かな願いです。自分が生きる仕事につきたいとか、実現しそうにないと思っている夢を、こっそり呟くんです。努力をすれば、いつか叶うと信じるんです。そう思うから、人は生きてゆけるんです。
こんな想いで作りました。イージーリスニングとか、癒し系といったものものには属さず、結構ハードな曲も入ってますし・・・。
なんか、シーンとされると辛いですね。(笑)
つづいてETUDEからの最後のナンバーである 「a Wish to the Moon」の演奏がはじまる。この曲はキリン一番搾りのCM曲として今年の始めから使用されており、ご存知の方も多いと思う。シャッフルをきかせた、非常に軽快なリズムで思わず踊りだしたくなるようなフレーズが特徴の一曲である。後半は何と第一セクション、第二セクションの皆さんがチェロを置き、なんと口笛と指パチで合流!これにはちょっと驚いてしまいました(笑)みなさん笑顔がこぼれ、非常に楽しそうでした。