ここ最近はトリインフルエンザがアジア中に蔓延しており、中には人間が感染して死ぬといった怖い結果も |
出ている。先日テレビの番組でその特集をやっていたが、今回のウイルスを撒き散らしているのは水鳥を |
中心とした野鳥であると結論付けていました。これが本当だとすると怖いですし、我々バードウオッチャー |
にも被害が及ぶかもと妙に勘繰ってしまいます。確かに養鶏場にいるニワトリが自らそういったウイルスを |
アジア各地において同時期に作り出すとは考えにくい。しかし水鳥が養鶏場に行ってニワトリと接触すること |
があるのだろうか。野鳥の生態を知っている我々には、どう考えてもノーとしか結果が出ない。数年前に |
埼玉県にシラコバトを撮影に行った時には彼らが養鶏場に集っていたことを思い出す。が、彼らは留鳥で |
あって渡り鳥ではない。養鶏場には水鳥が羽根を休める大きな池が全てにおいて存在していたとも考えに |
くい。どのように接触したというのだろうか。現在日本においては山口県の一例のみに過ぎないが、もし水鳥 |
特にカモ達が媒体だとするとこれから夏に営巣地に帰る前に日本の各地でトリインフルエンザが広がって |
いくことが予想される。更に、そのインフルエンザは強烈な猛毒性を帯びていて、ベトナムなどでは人から人 |
への感染事例も報告されている。現状ではそのインフルエンザを退治する特効薬は開発されていないのだ |
から、恐ろしい結果を世界に引き起こすことであろう。昨年のサーズに続いてのトリインフルエンザの出現は |
人類が己たちの核兵器ではなくそういった自然の新しいウイルスによって滅びて行くであろう前兆かもと私は |
考えてしまうのである。私個人としては野鳥が媒体であったという意見には到底賛成しかねる。オリに入れら |
れたニワトリがいる養鶏場に水鳥が入っていってウイルスを持ち込む可能性を観察的に考えるに納得しかね |
とうとうイラクにおいて日本人の犠牲者が2名出た。それでも愚かで間抜けな自民党・公明党の与党は |
自衛隊のイラク派遣は中止しないという。そこまでアメリカに我々日本人は卑屈にシッポを振らなければ |
いけないのであろうか。今回の衆議院選挙で与党に投票した人々は間違いなく起こるであろう自衛隊の |
犠牲者にとって大きな責任を感じる必要がある。口先だけの小泉首相と北朝鮮問題についても余りにも |
無能さをさらけ出している川口オバハン外務大臣、いつも他人事でしかものが言えない福田官房長官、 |
そして当然のことながら石破防衛庁長官のこの4人を自衛隊より先に最初にイラクへ派遣すべきだと私 |
は考えているし、私の家族も全くの同意見である。そこで4人にテント暮らしを1ヶ月ほどさせてから、初め |
て自衛隊の派遣を実施すべきだと思う。今回の日本人殺害は明らかに日本人に警告を鳴らしている最初 |
のテロと言えるであろう。我々は自衛隊を既に軍であると感じているし、実際もそのとおりである。彼らは |
日本の為にきつい仕事をいつも押し付けられていた。阪神大震災での彼らの活躍は素晴らしいもので |
あった。また種種の他人では難しいような作業をも彼らは何も言わずに実直に勤めてきた。PKOやPKFと |
いった際どい仕事にも携わってきた。しかし、今回は今までのどの仕事よりも危険で無益な仕事である。 |
私は自衛隊を高く評価している。彼らのような大事な人間を危険極まりないイラクに差し向けることにつ |
いては大反対である。そもそもこの状況を呼び起こしたのはチンピラ大統領ブッシュ率いるアメリカとそ |
の忠実な犬であるイギリスが一方的に、何の証拠も示さずに起した殺戮と破壊でしかない。(私は今回 |
の事件は戦争とは呼べないと思う。なぜなら今回は一方的な自己都合による犬畜生にも劣るアメリカ達 |
の暴挙でしかないからである。)国連をも無視したそのアメリカの為に、忠誠を見せるために自衛隊員達 |
がいけにえされると言っても間違いはないであろう。イラクに行く意味というのはアメリカ様に土下座して |
いる姑息な日本人というイメージしか湧いてこないのだ。テロには誰でもが反対なのは明白なことであるが、 |
今回自衛隊が行かされる意味として極めて薄弱である。私は自衛隊の人々を同じ日本人として愛している。 |
地球は既にSOSを出しているのである。地球的に見ると確実に平均気温が上ってきているそうである。 |
その為に、南極や北極の氷山が着実に溶け始めている。そもそも温暖化とは何故起こるのかを皆様は |
ご存知であろうか。太陽によって地球は温められているが、オゾン層等によって直接に熱が当ることが |
ない為に、人間は生きることが出来るのである。そのオゾン層を破壊しているのが、我々人間が主に |
作り出している二酸化炭素である。その破壊によって地球は温暖化が進んでいる。地球における森林 |
の割合が10%弱とのことで、光合成によって二酸化炭素を酸素に変える植物の役割にも限界があろう。 |
特に先進国では石油を使って火力発電を行い、その変わりに多くの二酸化炭素を排出しているのである。 |
その排出を抑える為に、数年前に各国が集まってまとめたのが京都議定書なるものなのであるが、これ |
は各国に何年までにある数値まで二酸化炭素の排出量を抑えるという大切な約束事であった。が、チン |
ピラ大統領ブッシュ率いるアメリカがこれに異を唱えて批准できないでいるようだ。ブッシュはテキサス州 |
出身であるが、そのテキサスは石油が発掘されるアメリカでも屈指の場所である。己の国のみを優先する |
ことを国是と考える愚かなブッシュ大統領政権では、批准されることも難しい。話によればアメリカのみが |
独自の政策(排出量の抑止率の緩和)を唱えて、日本やEUの意見に耳を貸さないでいる。その行為が |
地球規模での破壊を進めていることだということにも完全に無視を決め込んでいる。(故に、この国が非常 |
に愚かな国家であることは間違いないと私は考えている。) |
さて一方、我々に何が出来るかということを考えていかなければならないと思う。その第一にすべきことが |
電気使用量を減少させることである。そうすれば火力発電量も減らし、更にあと貯蔵量が50年にも満たな |
いと言われる石油の減少率が緩和されるという二つのメリットを持つ。しかし日本では24時間営業の店舗 |
がすごい勢いで増加しており、世界の流れに逆らっていると言われても反論できないであろう。現状を放置 |
すると京都議定書での二酸化炭素の抑止達成は不可能であろう。この件に関して、政府が積極的に動い |
ているとは思えない。このままでは世界の笑い者になるだけである。まず我々一人一人が電気使用量を |
出来るだけ控えて、無駄な待機電力等をカットしていくべきであろう。それと森林保護に強い関心を持ち、 |
間伐材の商品を購入することで大きな貢献をすることにもなる。間伐(木を間引きする)は森を守る為に |
必要な行為なのであるが、その間伐材どころか木材全体の利用率が落ちてきている。日本は森林に恵ま |
れた国である。既に多くの森林破壊が進んだが、今からでも遅くないので森林維持及び再生に全精力を |
近々に滋賀県においてブラックバスのリリースを禁止する条例が制定されるとのこと。大変喜ばしいことで |
はあるが、本当はそうした行為は軽犯罪の法律として、釣人を逮捕するか若しくはカワウと一緒に撃ち殺し |
てもいいとさえ思っている。とにかく日本の湖沼でのブラックバス、ブルーギルといった外来種の被害は |
甚大なものがある。特に琵琶湖で漁業される方々にはさぞや頭の痛いことであろう。鮎や多くの琵琶湖特産 |
の魚が喰われているのである。その被害は年々大きくなっていると言わざるを得ない。 |
その一方で釣人の狂気の団体がリリース禁止を反対する集会を開いていたが、彼らの論理は今の日本人 |
特有の自分さえ良ければという吐き気さえもよおす論理であった。私はこの世で釣人というのが一番嫌い |
である。(仕事とされる方は当然除く)とにかく己の欲望で動く、一種の生臭いケダモノである。私が釣人を |
毛嫌いするのは、南港野鳥園や深泥池といった立ち入り禁止のなかに、当然のように入って釣りをする輩を |
見てきたことからである。南港では野鳥園の釣り場紹介といった世にも愚かなホームページもあるし、マナー |
の悪さから何度も喧嘩している。野鳥園内の95%以上のゴミは彼らが捨てたものであるし、中には園内に |
堂々と入って来て釣った魚の保管場所にするバカもいる。話はそれたが、滋賀県は今回の条例を形骸化 |
することなく徹底的に管理すべきである。それと共に琵琶湖でブラックバスのルアー釣りをする人間一人に |
ついて数千円程度の遊魚料を取るべきだと新たに提案させて頂きたいのである。その費用をブラックバス |
やブルーギルの駆除費にあてるべきではないだろうか。また、リリースした人間については二度と琵琶湖 |
では釣りを出来ないように法令を緊急に設けるべきではないか。(郵政法案よりずっと喜ばれると思う。) |
琵琶湖は滋賀県だけでなく関西の大きな財産である。その宝を壊す人間には徹底的に法令的な拘束を |
与えるべきである。残念ながら琵琶湖はその余りの大きさの為に、憎っくきブラックバスやブルーギルを |
完全駆除できないである。その為にリリースを禁止する滋賀県の条例は正論である。リリースという行為は |
釣人の釣った魚が大物でなかったという自己満足の醜い自尊心そのものの行為である。人間としては全く |
日本野鳥の会の野鳥誌で、バードウオッチングが批判の矢面にたっているとの記事を見て驚くと共に、予想 |
される事態がとうとうやって来たなと感じている。私が野鳥観察・撮影を始めた時から弱冠の違和感というも |
のをバードウオッチングする人々に感じていた。ただ、その頃は野鳥を観察・撮影する人も少なかったし、 |
マナーもある程度は守られていたし、楽しむ人口自体も少なかったので目立たなかったのであろう。私が |
最初に感じたのは長野の戸隠で探鳥会の一群に出会った時である。撮影を始めて2年目であったが、その |
集団の会話を聞いているとやたらに観察した野鳥の数字に固執しているのである。私がたまたま見つけた |
クロジのオスを後ろから見て、「クロジだ、これで63種になりましたね。」「そうですね、良かった良かった」と |
言う声が聞こえた。その頃は野鳥を見始めて2年目ではあったが、何か大きな違和感を感じたものである。 |
この人たちは本当に野鳥を愛しているのだろうか、本当に観察することを楽しんでいるのだろうかと。 |
伝染病のように最近は傾向としてより数を増やすことへの執着心が強くなっているようである。 |
また、渡りの中継地で有名な伊良湖岬ではたくさんのバードウオッチャー(多分にゴミカメラマン達であろう) |
が、弁当のゴミやフィルムケースを散らかして帰るとの批判が野鳥の会にも届いているとのこと。情けなくて |
同じ鳥見人として本当に恥しい限りである。私はバードウオッチングは自然を愛する心、そして野鳥の会が |
提唱するやさしい気持ちを持って初めて楽しむことが出来るものと思っている。それは人間に対しても同様 |
ではないだろうか。全国各地から有名な探鳥地には上記の伊良湖岬のように多くの人間が集まってくるが、 |
一度でも現地で普通に生活する方々の迷惑を考えたことがあるのだろうか。以前掲示板でも書かせてもらっ |
たが、舳倉島に行った時に島の方の庭に平気で入り込むカメラマン・観察者を見て二度と行きたくなくなった |
ものである。私は例えば山田池公園で撮影する時に、撮影時に散歩をされている方が気を使って頂いた時 |
は必ず御礼を言うし、余程の時でない限りは撮影をあきらめて通ってもらっている。公園の道をふさいで撮影 |
しているカメラマンは普通に散歩に来られている近隣の方にとっては迷惑この上ないのではないだろうかと |
私は常に思って撮影している。確かに大事な野鳥の撮影が不可能になるが、あくまでお邪魔をして撮影させて |
もらっているという気持ちがある。それと野鳥カメラマンの程度の低さについては、ここでは申し述べるつもり |
はないが、携帯電話等を使って常に情報交換をして珍鳥を撮影に走り回る様は、申し訳ないのだが醜い以外 |
の何物でもないと私には思えてならないのである。こういう人間がここ数年で異常な増殖ぶりを見せているが、 |
これはカメラマンだけではなく、観察するだけの人でも急増している。以前に知人が話していたのだが、珍鳥 |
を見に来てもそれだけ見ると帰ってしまう観察者が非常に増えていると嘆いておられた。これもやはり、観察 |
種数を増やしたいというだけの極めてつまらない人間達であろう。これらの輩は数狂いであって、バードウオッ |
チャ−ではないのだ。今のままでは、バードウオッチャーは探鳥地付近の方々より害人に指定されて、まるで |
琵琶湖のブルーギルのように嫌われていくことは間違いないであろう。野鳥に興味のない人に迷惑をかけて |
まで、撮影・観察することは愚の骨頂である。今一度、反省する分岐点に来ていると私は考える。 |
ある方からメールを頂いた。そして私に何が出来るのだろうかをそれ以来自問自答している。 |
話はこうである。ある町に不燃物処理場が建設されることとなった。その町に住むある方(以降はAさんとします) |
はその建設場所となる谷山に絶滅危惧種1A類のサンショウウオが生息していることを知っていた。 |
その時点で民間のアセスメント会社が調査をして問題なしと報告書が出されていたとのこと。(もう1箇所は移設 |
されて保護されるとのこと。) |
ここでAさんは、役所に乗り込んでここに絶滅危惧種1A類の生き物が生息しているから、何とかならないかと |
相談に出向かれたそうである。役所は当然の答えとしてNOである。既に予算化してあり、近隣からも同意書を |
もらっているからどうにもならないとのいかにも役所的環境への無知さ丸出しの返答だったとのこと。 |
Aさんは余りの役所の誠意ない対応と、知って知らぬふりをした民間のアセス会社への怒りから、つてを頼って |
新聞社や放送局にこうした話があると粘り強く交渉された。また明かに金を払った側向けに虚偽の報告をした |
アセス会社を法的訴えようと弁護士にも相談した。が、取り上げられる事は結局なかったのである。 |
それはAさんが自分の名前を出すことを断固拒絶されたからである。それは、Aさんがお住まいの近隣の全て |
が同意をしてしまって工事が始まるだけになっているのに、私一人が動くことによってそれが中止になってしまう |
と今後もそこで住む本人にとっては近所付き合いを考えても躊躇してしまった。またそのサンショウウオさえ守ら |
れれば壊される他の自然はいいのかというジレンマもあったとのこと。それよりもそうした処理場が必要なゴミを |
出している人間の一人が自分なのだという罪悪感もあったとのこと。 |
やはり匿名では報道されることもなく、訴訟を起こすことも出来なくなってしまった。Aさんは自分で出来るだけの |
サンショウウオを捕獲して保護してあげたとのこと。それでも個人的には限界がありその何十倍もの大切な命が |
埋立てられた。役所の誠意に期待したというが、結局何も保護につながることは一切しなかったとのこと。 |
(役所の人間がそんな事をやれる位の知能を持っていたらなら、日本の自然はここまでひどくはならなかったで |
あろうに。) |
Aさんは、処理場になってしまった場所に立って今も自問自答されているとのこと。私は本当にやれる事をやった |
本日、枚方野鳥の会の藤原さんより伺った話にビックリしてしまった。現在、枚方から牧野の間の河川敷 |
にあるグラウンドをもう一つ増やす計画がこの冬にも着工されるとのこと。 |
毒鳥はこの着工に猛然と抗議し、枚方市に再考を促がしたいと考える。最近、枚方大橋近くの河川敷も |
見事なセンスの悪さの固まりである実に醜悪な公園になってしまったが、あの公園を造成することにより |
どれだけ多くの生き物達の住居が失われ、渡りで羽を休めなくなった野鳥達がいる事を人間は判っている |
のであろうか。あそこには多くのコミミズクが毎冬越していたと聞く。そのコミミズクがいたということは彼や |
他の猛禽類を頂点に、数えられないほどの生き物達が生きていた筈である。 |
それを人間本位主義のお決まり的傲慢な役所仕事によって、彼らは追われ、そして命を落としたものも |
いるであろう。しかしあの広大な公園が有効利用されているかと言えばノーである。確かに土、日曜は使用 |
率は高いが、使用している範囲は50%にも満たない。実に無駄で愚かな使用方法である。 |
平日になると使用しているのは、犬の散歩ぐらいのものである。これだけ非効率的な使用方法をしている |
公園を放置しておいて、更に自然を破壊してほとんど日曜日にしか利用のないグラウンドを枚方市は淀川 |
に新たに造成しようとしている。一部の市民からの要望だというが、いかにも傲慢な人間達の考えそうなこ |
とである。こうしたことを平気で要望する人間達は、あの場所でいかに多くの生き物達が育まれかつ休息 |
の場にしていることなど露ほども思ってはいないのであろう。 |
人間本位で自分達の欲望さえ満たせれば十分だと考えるケダモノ的考えは、我々自然に住む毒鳥にとって |
は信じられない程時代遅れに映る。今や世界的に自然との共存を図り、次世代の子供達に出来るだけ |
多くの自然を残していくのが一般、特に先進国の考えである。日本は残念ながら、経済を除いては著しい |
後進国である。今まで豊かな国土をこれだけ痛めつけながら、未だにその重要性を理解できないお馬鹿 |
な人間が何と多い国なのであろう。その象徴が国土交通省という化け物である。日本という国の癌であると |
いってもいいであろう。今回の河川敷は国土交通省の管轄なのだから、ここがノーと言えば事足りた筈で |
ある。それが未だにこの工事でうるおう業者の手先となって、簡単に工事OKを出してしまう。何とかは死な |
なきゃ直らないというのはこの役所のことを言うのであろう。道路公団より先に解体させなければ! |
話は元に戻るが、前出の枚方大橋近くの使用率の低い場所をグラウンドとして併用すれば事足りることで |
はないだろうか。もうこの場所は元の自然豊かな場所に戻すことは出来ないのだから。それなら効率的な |
私がシギ・チドリにはまった原因はこの場所で撮影を始めたことがきっかけである。それまで南港野鳥 |
園から点のようなシギ・チを見続けて、撮影出来るとは思っていなかっただけに初めてここに訪れた時 |
の興奮は忘れられない。なにしろすぐ目の前をシギ・チ達がちょこちょこと歩いてくれるのだから。 |
潮が引く前にテトラポット前に出来たわずかな干潟部分にカメラをセットしてひたすら待つことがベスト |
の方法であった。シギ・チはこちらを一瞥するも、害がないと見るや渡りを継続するエネルギー補給の |
為に一心不乱に餌取りに集中するのである。こちらは近くに来るまでひたすら待つ。来ない時にはたま |
には干潟を横断したこともあったが、ほとんどは干潟の面積が少ない時に間近に来てくれるものだから |
出向く必要はなかったのである。 |
干潟を楽しむのは我々野鳥を撮影する者だけではなく、潮干狩りをする人もいたし、時には折り畳み |
のベッドを持って来て日光浴を始める方もいた。阪神・淡路大震災前の見慣れた風景であった。 |
その甲子園浜が多くの地元の方の陳情が実り、環境省もようやく再生に向けて極めて思い腰を上げ |
そうかなというところである。(以前もここについて書いたことがあるが、あれから何をしているのか全く |
私には判らない。一部の人間達には行程が判っているのであろうが、こうした事は広く一般に公開して |
いくのが必要ではないだろうか。) |
そして現在、プール跡地を淡水湿地と緑地公園にする活動が始まっていることを本日野鳥の会野鳥誌 |
で知ったのである。とてもいい案であると思う。実際に対岸の埋立地が雨水の溜まった淡水池になって |
多くのシギ・チドリで賑わったと聞く。こうした事からも非常に有効な土地活用であるといえよう。 |
大阪南港野鳥園にも人工干潟があるが、悲しいかな面積的な限界と釣人等の侵入により彼らが安心 |
して時を過ごす場所になることは到底不可能であろう。(一時休息なら可能かもしれないが) |
それ故に関西に辛うじて残された自然干潟の甲子園浜を復活させることは世界的に急務であると言え |
るのだ。彼らが長距離を渡る為には、多くの休息とエネルギー補給の場が多ければ多いほどいいので |
ある。そしてそれが個体数の増加、ひいては種の保存につながることは間違いないであろう。 |
日本列島を見る時に、シギ・チ達にとって最大の難所が関西であろう。何せまともな休息地が用意されて |
いないのだから。これは高度成長期の時期にあたり構わず埋立てた為である。(今も赤字を作る為だけ |
に某お馬鹿な自治体は埋め立てを続けている。狂気の沙汰である。) |
とにかく上記の跡地利用を即急に決定して、実行に移して頂きたいものである。私には技術的なことは |
判らないので専門家にお任せはするが、これからも厳しく監視し続けていきたいと思う。なぜなら関西に |
とって甲子園浜は宝物である。今までそのことに気付いていない人間が多かったことは本当に情けない |
ことであるが、多くの機会を作って甲子園浜の良さを啓蒙していくことも一つの方法である。例えばシギ |
チドリ達の素晴らしさを紹介する写真展を開催するというなら写真提供も喜んでしたいと思っている。 |
とにかく多くのシギ・チドリ達が飛び交い、多くの人間が干潟で遊べるような未来を私は甲子園浜の再生 |
に託している。今でもシギ・チドリが少なくても、写真が撮れなくても私は年に何回かは必ず甲子園浜に |
同じ関西を本拠としているホームページである「野鳥街道」さんとはお互い切磋琢磨している関係で |
あるが、先日いつものように覗かせて頂いていると掲示板にとんでもないことが書き込まれていた。 |
何と、某有名日本画家で私の部屋にもコピー作品が飾られている人の家から数多くの外国産の |
野鳥達が放鳥されたとのこと。 |
クロエリセイタカシギが先日は奈良で11羽。(その前には宇治の巨椋干拓にいたとのこと。)それに |
シロトキが1羽(これも大阪に1羽がいたとのこと。) |
それ以外にもたくさんが無責任に放鳥されたとのことである。このことは、野鳥街道のオーナーが |
直接に有名画家の奥さんに電話して確認されたとのこと。(私にはとても出来ない)その時に他にも |
数多くの外国産の野鳥が放鳥されたコメントをもらっておられるようで、驚きモモの木の話である。 |
野鳥の絵でもよく知られる某有名画家の家は、昔から芸術の為と称しては日本だけではなく海外 |
からも野鳥を集めてゲージの中で飼っていたのである。(中にはタンチョウも飼っているのである。) |
以前に某有名画家の自宅からの中継を見たことがあるのだが、セイタカシギが凄い数で飼われて |
いてビックリした印象が残っている。正直、芸術の為とはいえ個人で本来飼うことを禁止されている |
野鳥を飼育することには疑問を持ちながら見ていたが、今回はちがう話である。 |
恐らく飼い切れなくなって放鳥したのだろうが、そのことによって起るであろう弊害を全く考えなかっ |
たとしたら、一社会人として失格といわざるを得ない。それよりも、野鳥の絵を書いて商売などする |
資格などはないのである。 |
このクロエリセイタカシギは本来アメリカにいる種類であって、渡りで日本に来ることは皆無のようで |
あると考えられている。その外来種が日本に定期的に渡ってくるセイタカシギと交尾をしてしまったら |
どういうことになるか。それは和歌山におけるタイワンザルとニホンザルの悲劇と同じ事になってし |
まうのだ。たくさんの人間が物珍しさに撮影に出かけているようであるが、その中にこうした事を考え |
ながらシャッターを押す人はいたのであろうか。そうした事に彼らが無関心としたら、それこそが悲劇 |
である。法的には何ら引っ掛からないことを野鳥街道のオーナーが調べてくださったようだが、これが |
認められるとそれこそ今でもペット無法状態の低レベルな国の日本ではもっと恐ろしいことになって |
先日、東京のとある公園の池で繁殖したピラニアが見つかったとのこと。話によると非常に浅い池 |
で子供達が中で水遊びをしていたとのこと。ある子供が親に何かを捕まえたと見せたところが何と |
ピラニアだったとのこと。池を総ざらいすると3匹の親と数百匹に稚魚が見つかったとのことである。 |
笑えない、ぞっとする話である。笑えないのはこういう多くの人が楽しむ公園の池に何も考えずに |
ピラニアを捨てる馬鹿がいることである。自分で飼えなくなったのなら、自分で殺すべきであろう。 |
恐らく可哀想だからと、公園の池に放したんだろうが信じられない愚かな考えである。 |
こうしたお馬鹿な日本人は拡大する外来種と比例して急増中である。 |
関西では和歌山の山中で外国産のヒラタクワガタが見つかったとの情報も聞いている。これは昆虫 |
の外国産の輸入を認めた世にも愚かな役所の大愚挙であると思う。こんなことになるのは今の退化 |
しつつある日本人の傾向を見ていると、出るべくして出た結果である。この傾向は益々拡大し、純粋 |
な日本種の甲虫が全くいなくなってしまう可能性が高いのだ。今回のように外に放り出された外国産 |
のクワガタによって恐らく日本産のヒラタクワガタと交雑を行い、雑種をどんどんと繁殖させるのが |
目に見えるようである。即刻、外国産昆虫の輸入を禁止すべきだと思う。一部のマニアの為にこうし |
た日本の貴重な生態系が壊されるのを見るのはもううんざりである。 |
我々の身近な自然を見直してみよう。ザリガニはずっと以前よりアメリカザリガニばかりになり、亀も |
イシガメやクサガメが姿を消し、ミドリガメが大きくなって変身した(?)アカミミガメがグロテスクだと |
いう理由でどんどんと捨てられて凄い勢いで勢力を拡大している。(最近はこの亀以外は見ない) |
またツユクサといった植物にしても外来種が確実に増えてきており、花粉症の一因とも言われる |
セイタカアワダチソウも北アメリカ原産である。 |
(逆に日本の葛(クズ)がアメリカで異常繁殖して困っているとのこと。引き分けか。) |
淀川にはヌートリアが悠々と泳いでおり、関東のある地域ではアライグマが繁殖して困っている場所 |
もあると聞く。鎌倉にはタイワンリスが多く、我が物顔で街中を闊歩していると聞く。 |
そして一番の害である、ブラックバスとブルーギル。この2種は最悪である。ただでさえ獰猛で繁殖 |
力の強い種であるのに、お馬鹿な人間が多いルアー釣りの人間によってどんどんと多くの池や湖、 |
河川に放流されているのである。これは間違いなく犯罪であり、私は重刑を持ってこれらの人間は |
処罰すべきだと思っている。しかし哀しいかなこれらの人間を処罰すべき法律がないのは残念なこと |
である。琵琶湖の生態系は正に崩壊寸前である。琵琶湖は余りに広すぎて完全に駆逐できない事は |
関西人として残念。日本の純粋種をこうした愚かな行為で、これ以上消し去ることは断じて許せない。 |
私の大好きな京都の深泥池もこうした馬鹿どもにより放流されたブラックバスとブルーギルによって |