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フクロウのアニメ 望遠レンズのひとりごと

 

野鳥撮影のことなんかを思う存分述べてみたい。それに週末の撮影結果なんかも気軽に
報告出来るようにしたいと、帰り道にふと思いついて作ったコラムです。
コラムの形は取っていますが、皆さんからの意見も歓迎したいと思います。メールでご意見
を頂いた中で、管理人が素晴らしいと思ったものは了解を得た上でこのページでどんどん
紹介させて頂こうかと思います。何か述べたいことがありましたら、是非どうぞ!

 

 

 

サンニッパ(300mm f2.8)レンズの魅力  (2002/7/26)

 

最近は野鳥撮影においては、500、600mmレンズが主流になっている。少しでも野鳥を大きく撮りたけ
れば当然の選択で、私も野鳥撮影のメインは500mmです。しかし!野鳥の端境期(6、7月)にはこの
サンニッパはとても魅力的なレンズです。私の場合は野鳥7割・昆虫、野草他3割程度の撮影なので、
例年ならばサンニッパのレンズと105mmマクロレンズが主な持ち物となります。野鳥撮影での距離の
不足分はテレコンバーターを使えば十分ですし、2倍(600mmに)のテレコンバーターもそれ程画質が
落ちることはありません。(純メーカー分は間違いないでしょう。)そこでこの時期は子育てをしている多く
の野鳥を撮影することが出来ます。(野鳥が警戒し始めたら、撮影は厳禁です。)セッカのヒナへの餌を
与えている写真が結構写真コンテストで賞を取っていますが、その写真の撮影場所が極めて不自然な
ことを知らない選者が多すぎて悲しくなります。野鳥はあんなに綺麗に撮影出来る場所で子育てすることは
ないのです。すいません、話が脱線しました。サンニッパのレンズの凄さは野鳥撮影時においては手持ち
撮影が可能。暗い場所での撮影にも効力を発します。それに風景的な野鳥写真を撮りたい方にはいいの
ではないでしょうか。おまけに、昆虫や野草を撮影した時のバックのボケは最高ですね。私もこれらの
被写体を撮影する場合は、まずサンニッパで撮影出来るか確認します。昆虫や花が小さい場合は近付く
距離に限界があるからです。野鳥と違って被写体との勝負時間をあまり気にしなくていいので検討する
時間はたっぷりとあります。駄目な場合はマクロレンズでの撮影に変更します。マクロレンズよりも優先
させるほどサンニッパのレンズのボケは素晴らしいのです。私はニコンを持っていますが、巷ではキャノン
のサンニッパのレンズが最高とのことです。(持ってないのであくまで伝聞ですが。)絞りが2.8まで開放
出来ることは、暗い林に入れば入るほど利便性が判ってくると思います。それに500,600mmレンズと
比べますと、行動に制約がないことがあげられます。2年前に尾瀬での撮影の大部分もこのサンニッパと
テレコンバーターを駆使して撮影し、満足出来る結果を得ることが出来ました。野鳥も昆虫も、野草につい
ても見事に仕事を果たしてくれるこのサンニッパは素晴らしいレンズです。使えばお判りになるでしょう。

 


 

HPの写真部分の運用変更します  (2002/7/12)

 

ホームページの運営に支障がでてきましたので、変更があります。理由は管理人の衰弱にあります。
正直なところ、コラムはまだ弟に頼んで書き込んでもらっているのですが、写真関係は管理人が自身
で何とかやってきましがそれも辛くなってきました。そこで以下のように対応が変わります。
@野鳥写真館、ネイチャー写真館の更新は頻繁には出来なくなります。
A野鳥写真集は今回の140枚を持って終了します。(理由はこのページが一番容量を喰うので、病人
 貧乏の私には限界です。)代わりに、少しいい写真にたまに中味を差し替えていきます。掲示板も利用。
Bネイチャー写真集も80枚にて終了となります。
C野鳥撮影を一緒に勉強しましょうも、当分の間は新規追加はありません。
D三日間だけの壁紙屋を廃止しました。
E気まぐれワンショット館は従来どおりです。(管理人にとっては楽ですし、容量が増えませんから)
F「後頭部・私は誰」はたくさんバージョンを作りたいので、気長にお待ちください。結構個人的に気に入って
いるので廃止には絶対にしません。(ただ、やる気が全く出ないだけなんです。)
Gゲストの部屋も当分休止(永遠かも)します。
以上のように写真関係部分は著しくボリュームダウンしてしまいます。本当に申し訳ありません。<(_ _)>
元気な頃のように毎日更新が出来るようになればいいのですが。これからも皆様、宜しくお願い致します。

 


 

・・・・・・の結果報告  (2002/6/9)

 

いつ撮影したのか判らない写真多数と、先日の桃井氏と同行によるセッカ、ヒバリ撮影結果をようやく拝む
ことが出来た。写真を見ると山田池の梅の時期の分や昨年のコスモスの写真まで出てきて唖然としてしま
った本日であった。いつ撮影したのか判らないので整理に困ってしまう。その中で拾い物は結構ありまし
た。特に良かったのがヒヨドリでアンズにとまった縦位置の完璧な写真や、ヤブツバキの蜜を吸う写真等
4種類のBクラスの写真を何枚か獲得することができた。また、3月下旬の寒緋桜とメジロのいい写真も
何枚かはあった。あとは枝垂桜にとまるツグミ(但し、花は散り気味)やカシラダカの冷たいイメージを感じ
させるショットなどいつどこで撮ったか判らない写真ばかり。それに加えてやたらドアップで銀色のくちばしと
赤い目がとても怖いシメの写真もあった。(このあたりはいつ撮影したのだろう???)
最近の分ではウグイスのさえずり写真をようやく撮影できていた。但し、記録的だから味もそっけもない
本当につまらない写真になってしまった。(今日中に掲示板にアップします。)ウグイスのさえずりが聞こえ
てくるような写真をと望んでいたのだがまだまだである。セッカは桃井氏のご協力によりそこそこの写真が
撮影できた。ただ、バックが緑一色の写真が多くてメリハリの無い作品となってしまった。逆に遠景で風景
的に撮影したものに拾い物があった。ヒバリもさえずりを撮影したが、面白くも何とも無い写真であった。
それとオオヨシキリの写真に結構拾い物の作品があったので、ラッキーな感じがした。ホオジロのさえずり
写真はもう一つといったところ。収穫はヒヨドリのBクラスの写真が4枚と辛うじてセッカに1枚。

 


 

アップ写真は難しい  (2002/5/30)

 

私が一番苦手な野鳥写真はアップ写真である。野鳥撮影の基本ではあるのだから、私もかつて通った道では
あるけれども、今ではかなり不得意な分野となってしまった。アップ写真とはどういう定義かというと、やはり
画面の三分の一以上ではないかと個人的には理解している。何が難しいというと、野鳥の占める割合が高く
て一拍子で写真が終わってしまうということである。かつてどなたかが書かれていたが、野鳥写真というのは
三拍子が揃って初めて人に見せられるいい写真と呼べるのだと。野鳥と雪と花といったようにいくつかの要素
を取り入れた画面構成を意識して撮影することだと思う。アップ写真の場合はそれが大きく制限されてしまう
為に、他の要素を画面に取り入れることが非常に困難になる。それ以上に私の場合はピント合せに結構苦労
してしまう。基本はもちろん目にピントを合せるのであるが、野鳥をアップで撮影する場合には目からピントを外
してしまうことが私には多い。というのも野鳥がアップなので少しでも動かれてしまうと、再度画面構成を考え
直す必要がある為に戸惑ってしまうのかもしれない。
図鑑的なアップ撮影は野鳥が近づいてこない場合以外は、私は野鳥との距離を取るようにしている。以前か
らもお話しさせてもらっているように、私は絵的に野鳥を撮影するのを基本的方針としている。だから余計に
割合の低いアップ写真撮影の機会を得てしまうと舞い上がってしまうのだろう。いや、野鳥との距離が近いこと
から私は嬉しくなってしまって撮影よりもじっくり見たいという気分の方が大きいのかもしれない。
どなたか、アップ写真を効果的にかつ間違いなく撮影できるヒントかコツをお教え頂ければ大変ありがたい
のですが。是非、宜しくお願い致します。

 


 

イメージを捉える  (2002/3/22)

 

これからの時期、本来は野草を撮っているのだが残念である。さて野草を撮影する場合には、ファインダー
をのぞく前に必ずイメージを先行させることにしている。例えばスミレを地面に寝転がって撮影する場合に
は必ずこうして撮影したいというイメージを想像する。そうしたイメージに近い形がファインダー内に見つけ
出せない時は、絶対にシャッターを押さない。撮影直前のイメージに負けるファインダー内の写真は100%
失敗作となっている。(植物は逃げないのだから、じっくりと極めることが出来る。)
野鳥撮影の場合にも、一応イメージを想像することを撮影の基本としている。例えばこれからが撮影の絶好
時期となる桜と野鳥である。やみくもにシャッターを押したところで、偶然に何カットかは残るかもしれないが
満足度は低いであろう。私の場合は桜の枝を一通り見て、野鳥がとまってくれた時にどの場所が一番良い
バックのボケを見せてくれるかを考える。そして、想像の中で野鳥をとまらせてみるのである。この時の写真
が撮影出来るのであれば、どのプロカメラマンにも負けない作品を手に入れられることだろう。桜は花自体
の色が薄いので、そうしたはんなりした柔かい雰囲気を画面全体に取り入れられたらと常に思っている。
ピーカンの青空では、桜を野鳥の写真は美しくないと考えている。
実際はイメージの10%をようやく具現化できている程度で、理想と現実のギャップは埋まらないものである
が、それでもいいイメージをそのまま写真に出来る喜びの瞬間は何物にも変え難いものである。
皆さんの中で、野鳥を撮影する前に私のような考えを持って挑む方はおいでになるのであろうか。とても興味
があるのだが。

 


 

良い写真を撮るために  (2002/2/7)
萩原さんからの投稿です。  

 

良い野鳥写真とは、鳥のいる環境の雰囲気が表現されている写真だと思います。鳥が大きく写っている
だけでは良い写真とは言えません。良い写真を目指し、日頃心がけていることを書いてみます。(その
割に成果が今ひとつですが。)
1.光をうまく使う
光は写真の最も大切な道具です。平板なライティングばかりではなく、思い切った逆光など試して見ま
しょう。鳥の輪郭が背景に浮き出た、空気感のある写真を撮ることができます。水面から立ち上るモヤ
や、水滴は逆光でこそ表現できます。逆光の場合、キャッチライトがうまく入らない場合がありますので
注意が必要ですが。
2.背景を工夫する
背景の色で写真の印象は全く変わってきます。カメラの位置を50センチほど変えただけで、背景の
雰囲気は一変します。少しずつカメラを動かし、背景を変えてみましょう。ほんの少しでも赤、黄などの
色彩を入れると印象が全く違ってきます。
3.回りにあるすべての小道具を使う
撮影する時、回りにある草、枝、水面などあらゆる道具で鳥を引き立てるようにしましょう。
4.鳥の次の行動を予測する
鳥が次にどこに来るかを予測し、先回りして鳥を待ち、理想の画面を作る準備をしましょう。鳥の行動を
じっくり観察していれば、鳥がどんなところに何のためにやって来るのかは予測できるようになります。
たとえば、カワセミ、ジョウビタキ、モズなどはすこし観察を続ければかなりの予測ができるようになりま
す。また、動きの早いカラ類でも、鳥の視線を追えば、次にどんなところに来るかは予測できます。
こんなやり方をすれば、鳥を驚かせることなく撮影ができます。思うとおりに鳥が行動してくれた時には、
なんとなく鳥と友達になれたようなハッピーな気分になれます。
 
管理人談:萩原さん、熱心なる投稿をいつもありがとうございます。確かに仰ることは一々もっともだとは
思うのですが、余りに簡単にそうした撮影が出来るような断定調で書いておられるのでビックリしていま
す。光の使い方や、野鳥の行動予測など簡単に出来るものではないと思うのですが。私は撮影し始めて
最近になってようやく判りかけてきたところなもので。背景を工夫するという提案は素晴らしいと思います
ね。弱冠ずらしただけでも、全く雰囲気が変わってきますから、私も常に背景を第一に撮影しています。

 


 

先週の結果報告  (2002/2/5)

 

現像本数も少なかったが、その割にはまあまあの結果となった。
その中で良かったのは氷上池のカワウの写真である。逆光の水面が輝く中でのシルエットでの写真だが、
カワウの美しさを表現することが出来たように思う。それと山田池公園のモミジにとまったシメの写真が
なかなかいい感じであがっていた。
朝日でオレンジ色に輝く水面を泳ぐマガモの写真は確かに色は出てくれたのだが、インパクトに欠けた
つまらない作品となってしまった。
先々週、時間つぶしに撮影したホオジロの写真がいい味を出してくれていたが、こういう意図を持たないで
の好結果を喜んでいたのでは進歩がない。やはり、自信を持って撮影することが必要だと我と我が身を
戒めている。
今回はカワウにBクラスが1枚のみであった。

 


 

先週の結果報告  (2002/1/23)

 

さて、何を書いていいやらと困ってしまうくらいに収穫がない寂しい結果であった。先々週持越しのベニマシコ
はとても綺麗な赤みが濃いオスの写真があったが、いかんせん画面がうるさくて記録的な価値しかないのが
残念であった。ホオジロの逆光の1カットのみいいものがあった。
日曜日の昆陽池の結果も良くも無く悪くもなくであった。しかし、カモの写真は結構ピントが来ていたのが収穫
であり、ハシビロガモ、キンクロハジロ等の羽ばたきがうまく撮影できた。(何か初心者レベルに戻ったような
悲しさがある。)逆光でのなかなかいいカモの作品も2カットは残すことが出来た。
さて問題はフィールドノートに収穫ありと書いた2種の写真である。ミコアイサの雌。ピントは来ているが、彼女
らの視線が撮影しているこちらを意識して、緊張しているのが丸判りの写真のために全く思った作品とはなら
なかった。やはり人間を意識しないでほしいとこちらが思っても、無理な話だろうが残念な結果となった。近々
、写真はアップする予定です。
最後はオオジュリン。全くの記録写真のままで作品的な自己評価は低い。が、ここまで大きくはなかなか撮影
出来ないから良しとしよう。しかし、一番大きくクリアに撮影されたオオジュリンの足にはしっかり足環が・・・・・
いろいろな判断があるだろうが、私は足環のついた野鳥写真は全く認めない。彼らにとっても迷惑な話しだし
私のように自然な彼らを撮りたい人間にとってはお邪魔虫以外の何物でもない。最後にアップで撮影した
アオサギの顔がとても魅力的で、この4枚は収穫である。今回はBクラス以上は1枚もなしという惨敗であった。
野鳥ではないが、ヌートリアがなかなか可愛く撮影出来たのが一番の収穫か・・・・・・ハア。週末雨か・・・・・

 


 

野鳥の知識を持って撮影すること  (2002/1/19)

 

先日、野鳥を撮影された方から写真を見せられて「これは何という鳥ですか?」と質問されてガッカリしてしま
った。かく言う私も、撮影開始当初は野鳥の観察と同時に撮影を始めましたから偉そうなことは言えないが、
猛烈に野鳥の勉強を短期間で行った。野鳥撮影をしている間も、空いた時間は図鑑と首っ引きでいたもので
ある。その為、鳥見のベテランに写真を見せて、「この写真は何ですか」等と質問したことはほとんどない。
野鳥の種類も知らないで撮影することは、野鳥達にとっても迷惑な話である。何故なら野鳥には、警戒心の
強い種類もいれば、結構人馴れする野鳥(ヤマガラ等)もいる。警戒心の強い野鳥は追いまわされることを
とても嫌う。また、野鳥を撮ろうとしたところが、巣が近くにあって放棄してしまうといったことや、人間が入った
ことでその巣がイタチやヘビに襲われる可能性も考えられるからである。(実際にこうした話はよく耳にする。)
それぞれの野鳥達に対して、出来るだけ負担や迷惑をかけないという野鳥の立場に立った撮影が今後のある
べき姿ではないだろうか。少し話が硬くなってしまったが、野鳥にやさしい撮影を多くの人に実践してほしい私
の切なる希望でもある。
また、野鳥について勉強することは撮影する方にとっても有益である。間違いなく結果として反映されるからで
す。例えば、ベニマシコを例に考える。さて、あなたが初心者でベニマシコを撮って見ようとする。まずは彼ら
がどこにいるかという知識がなければ会うことも出来ないのである。自分で調べることが大事である。人からの
情報ばかりに頼ったり、金魚のフンみたいに群れで撮影することは進歩につながらないと断言させて頂く。
次におおよその場所が判ったけれども、どこで待っていれば会うことが出来るかを考る。その為には彼らが
その季節にどういったものを採餌しているかということも、知識として持っていなければならないと考える。
併せて、野鳥達の声を勉強することもとても重要である。私も山と渓谷社のさえずりテープ(全4巻)で壊れる
ほどに繰り返して勉強した。しかし、冬はさえずりが聞けずに地鳴きがメインになってしまう為に、残念ながら
あまり役に立たないでしょう。冬の場合は判らない時はよく知っておられる方に質問して覚えていくこと。それを
知識として蓄積していくことです。ベニマシコの声「フィッ、フィッ」という声が聞き分けられれば、その近くに彼ら
がいることを判断できて、撮影出来る機会も増えるでしょう。(撮影講座のようになってしまいましたが。)
最後に野鳥達の動き、移動のサイクルや時間帯などが判ってくれば、いい写真が撮れるベースは出来たこと
になる・・・・が、私はそこまで来るのに10年もかかってしまいました。とにかく、日々勉強だと思います。こんな
偉そうなことを言いながら、私はまだまだ野鳥の声については半人前以下です。今日も聞いたことのない野鳥
の声がしたのですが、結局判別できずに、また野鳥も姿を現わしてはくれませんでした。
とにかく、いい野鳥写真を撮影するには野鳥を徹底的に知ること、観察することではないでしょうか。最後に、
撮影している人で、双眼鏡を持ってない人がいますがはっきり言って許せません!(結構これがいるんです。)
野鳥を同定する能力も無いのにカメラを持って撮影することは無謀ですし、個人的には許容出来ない愚かな
撮影方法だと考えています。皆さんは、この一方的私見についてどうお考えになりますでしょうか。

 

2001年11月28日〜