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KAMWOOD SYNDROME
〜とある神林狂いの日常〜

 

■過去の日記07(`02年3/3〜3/31)

<ふりむけば……>
 31日まであっても、週末もちゃんと(昼前に)起きていても、大して更新できなかったというのは、一体どう言い訳すればよいものか……(^^;;)。
 突如降って湧いた『雪風<改>』のネタがなかったら、2月にもまして寒々しいページになっていたであろうことは、想像に難くない……って、何を他人事のような言い方をしてるんだか。
 現在、過去日記の話題別インデックスなんてものを作っているのですが、ここ2か月分は、きっとスカスカになるんだろうなぁ……。
 今月読了した神林作品は、「火星三部作」二作めの『帝王の殻』。通勤の合間にちびちびと3週間近くかけて読みました。日記でも書きましたが、初代『雪風』と『グッドラック』しか読んでいない時期に読んだときには、何がナニやら(^^;;)と感じたものが、神林作品の8割がたを読んだ後で読むと、ものすごく面白く読めた……というのが、ビックリでした。
 読書において、「特定の作家の作品を集中的に読む」ということをする人はわりと多いと思いますが、神林は、そういう読み方をしたほうが断然面白い作家だと思います。
kayako拝)

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うわぁ〜〜〜(3/31)

 のたのたしてたら、3月が終わってしまいました(悲鳴)。
 29日にようやく読了した『帝王の殻』の感想とか、SFマガジンの感想とか、ネタはいっぱいあるのに結局この週末も何も書けなかった〜〜〜(T_T)。

 たとえば……
 多田版零を見ていると、「深井零」=「アーモンドチョコ」なんて喩えが浮かんでくる。
 多田さんの零は「ナッツ売り場にカシューナッツやピスタチオナッツと一緒に並んでいるローストアーモンド」なのかもしれない。「ニヒルで、孤高で…」みたいな外側の「チョコレート」を重視すれば、原作の零(チョコレート)と多田版の零(アーモンド)は「似ても似つかない」。だけど、わたしの語ろうとしている「深井零」は、「アーモンドチョコからチョコレートの部分を削ったアーモンド」──既に「チョコレート」の原型はほとんど留めていないんだけど、一応「元の見た目はチョコだったんだよ」という意識はある──だから、「見るからにアーモンド」な、多田零には咄嗟に「違う!」って拒否反応が起きるんだけど、自分の中の「深井零」をよくよく突き詰めると、多田零とほとんど同じところに行き着く……とか。
 今月号の、タイプライターの前でやるきなさそ〜〜〜〜〜〜〜〜にしてる「たれぱんだ」のような零ちゃんはいいなぁ……とか。
 そんな他愛ない話とか、もっと突っ込んだ話とか、したかったのに〜に〜(涙)。

 既に、4月に入ってから3時間半が経過していることですし、今夜はこれで寝てしまいますが……今週は、もう少し楽な一週間でありますように! (祈)


あ、ようやく……(3/28)

 早川書房のサイトが更新されましたね。今月はやけに遅かったな〜。やっぱり、年度末で忙しいからだろうか? 
  一年近く前、ハヤカワのサイトでSFマガジンのバックナンバーを注文したことがあったんですけどね、「手違い」だとかで確認メールがくるのがちょっと遅かったんですよ。結局、一週間ほどしたらお詫びの言葉と共にちゃんとメールは届いたんですけど……。で、そのメールからは、なんというか、マニュアルとかテンプレートとか、機械での自動処理を使ってるんじゃなくって、「一通 一通丁寧に確認して、お返事を書いています」って印象を受けたんですね。
#あくまでも、「私的な印象」に過ぎませんが……(^^;;)。
 そういった記憶からいうと、ここのサイトの運営スタッフの人手はすごく少ないのかも……。それに、そもそも早川書房自体、けっして「大企業」ではなさそうですよね(^^;;)。出版業界って、ちょっとマイナー目の「知る人ぞ知る」的な会社だと社員数5〜6人、なんてところがざらにあるみたいだし。ハヤカワはそういうところよりは大きいだろうけれど、それでも、S社とか、K社とか、T社なんかと比べたら……。
 だいたい、注文から成約までに「確認」の手続きをとらなきゃならないあたり、大手Web書店のAmazonやbk1に比べたら、合理的とは言えないんですけどね。でも、自分でもミニマムレベルで「本の制作&流通 (?)」を行っている身としましては、そういう不合理な「手作り感覚」のやり方に、妙に親近感を覚えちゃったりして(笑)。

 それはさておき(^^;;)、『雪風<改>』の発売日ですが……。
 某大長編小説のおかげで、ここ数年隔月でハヤカワ文庫JAを買っている経験からいうと、だいたい発売日は10日〜11日(当日が日曜の前は1日前倒し)、首都圏の書店では発売日前日の夕方には店頭に並ぶ……といった具合です。 2月、3月は10日が日曜日だったせいもあって、早い店では、8日の夜に入荷していましたが……来月の10日は水曜だから、どうかな。

 ワタクシの場合、昨日までは、その前日に今の仕事が片づくはずだから、10日は有休とって骨休めがてら、家でのんびり読めるな〜〜なんて考えていたのですが、今日になって、この日は他チームの応援に駆り出されることが内定してしまいました(T_T)。
 あ〜、カイシャ辞めて、引きこもりしたい! でもって、部屋の中にうずたかく(^^;;)溜まっちゃった本読んで、LD見て、サイトの更新して、同人誌の原稿書くのっ!……という衝動に襲われるのは、今年に入ってからもう何度目だろうか……


あ、そういえば……(3/26)

 結局、「戦闘妖精」と「雪風」の間の「・(中黒)」は、アリのようですね。>『雪風<改>』
 「大幅な加筆訂正」って、どこをどういじるのか……DVDの発売が延期になっても、結局4月は「ドキドキしながら雪風を待つ」運命だったわけだ(^^;;)。


週明けからいきなり残業〜〜(-_-;;)(3/25)

 仕事は終わらなかったんだけど、「明日の朝早く来ます!」と8時45分で切り上げて駅前の本屋へダッシュ!オフィスが引っ越し前は、11時まで開いてる本屋が近くにあったんだけどね〜。まぁ、店舗面積が小さい割に、SFマガジン置いてるから文句は言うまい(^^;;)。

 というわけで、本日発売のSFマガジン5月号。
 まずは巻末……多田由美さんのマンガ、載ってます。ページの半分は零ちゃんの過去話、ジャック登場。プロモ映像よりもスレンダーなカンジ。……え? 次回はあのエピソードに入るの?
 で、肝心の「早川書房4月の新刊・重版情報」 (131頁)……ハヤカワ文庫JAの項には……あった!

『戦闘妖精・雪風<改>』
神林長平/700円
発表から20年、いまなお読み継がれる日本SFの金字塔が大幅な加筆訂正・新装丁で登場。

 ……というわけで、どうやら、間違いなく来月出るようです! 25日午後11時40分現在、未だにハヤカワのサイトは更新されていませんが、これで一安心、ですね(^-^)。
 で、帰宅後に気づいたのですが(^^;;)、中の方の2色ページ(110頁)にもアニメ関連の情報と一緒に、もう少し詳しい内容が載っていました。

「神林氏によるあとがき、冬樹蛉石堂藍の両氏による新解説、そして第2作『グッドラック』でメイヴを描いた長谷川正治氏によるシルフが新たな表紙を飾る。」

 ……そうでございます。個人的には、冬樹蛉さんの解説が嬉しい♪ 今だから言っちゃいますけど、『グッドラック』文庫化のときも、この方か山岸真さん(神林作品解説・最多登板)が担当してくれないかな〜って期待していたんですよ〜。なので、フタを開けたらちょっとガッカリしたものでした(^^;)。
 冬樹蛉さんという方は、神林の文庫解説に登場するのはこれが初めてですが、ご本人のサイト他の各種Web媒体、3年前のSFマガジンの神林特集号…等で、この方の神林評を目にしていなかったら、果たして今のわたしがあっただろうか(たぶん、『雪風』と『グッドラック』を読むだけで満足しちゃってたような気がする)……というくらい、わたしに大きな影響を与えたSFレビュアーさんなのです。
 というわけで、本来なら、ここで、冬樹さんの『雪風』レビューにリンクを貼りたいんですけど〜、なぜか件の文章が置かれているニフティのSF・ファンタジーフォーラムのページが閉鎖中(T_T)。自分で読む分には、既にローカルディスクに落としてあるからいいんだけど、こういうときに「ほら!」って紹介できないのは残念……。

 で、表紙の方……は長谷川シルフ、ですか。う゛〜ん、大穴だったな(^^;;)。ワタシとしては、本命・横山画伯の新作書き下ろし。対抗・アニメ版セル画。ダークホース・多田イラスト……ってな予想を立てていたのですが、甘かった(^^;;)。いや、普通に考えれば、コレこそが「対抗」になるのかな。
 正直、わたし、この方の絵はイマイチ……なもので、選択肢から無意識に消しちゃっていたみたいです(ゴメンナサイ)。記事の中には「長谷川正治氏デザインによるスーパーシルフ」のカットもあるんだけど……やっぱり、な〜〜〜んか、「のぺっ」とした質感がイヤ〜〜ン(^^;;;;;;;)。
 まぁ、これは好きずきってことで、どうかお許しを〜〜m(__)m。>長谷川メイヴ好きな方々

 あとは……アニメ関連の情報がちょこちょこと。めぼしいところでは、「8月25日リリース決定!」とか、 「キャスト決定、3月27日アフレコ実施」…だとか。
 ただし、キャストの内容については情報ナシ(^^;;)。 「本誌次号では、そのアフレコの模様とともに、キャストの全容を公開する」……ということで、「来月までのお楽しみ〜」だそうです。
 ……ったく、そんなにヒキを作らなくたっていいじゃんかよ〜〜!! 『Xファイル』のモルダーみたく、主役の声を誰ぞ有名どころのタレントが声当ててたりしてるんだろうか?(だったら、零の声は織田で♪<よせって)


どーした!? ハヤカワ!(3/23)

 前回の日記に
 >>だいたい20日あたりに早川書房のサイトの「刊行予定」が更新されるハズ
 と書きましたが、23日午前1時半現在、未だに更新されてません(^^;;)。この調子じゃ、週明けかな……って、月曜はもう、SFマガジンの発売日じゃん。
 先月の「刊行予定」は、見ての通り、20日に更新されたわけですが、ちょいとここの過去日記を調べてみたら、昨年12月に出た『グッドラック』 の予告は、11月 17日に出てたのよね〜。それに比べると、明らかに遅い……年度末で忙しかったりするのかなぁ……

 20日の話題の続きも書きたいような気もするのですが、ちと頭痛がするので今夜は寝ます〜〜。


嵬…もとい(^^;;)、<改>を待ちながら……(3/20)

 ……って、『ガサラキ』知らない人には判らんネタを(^^;;)。

 『雪風<改>』については、その後新たな情報はナシですが、だいたい20日あたり(って、もう明日…というか、今日じゃん)に早川書房のサイトの「刊行予定」が更新されるハズですので、とりあえずはそちら待ちですね。ココは内容についての情報はほとんど期待できない(以前、グインの新刊予告で思いっきりネタバレかましてくれたこともあったけど(^^;))し、発売日もアバウトにしか載らないけれど、少なくとも本当に出るのかどうかはハッキリしますから……(まぁだ疑っとるんかい)。
 あと、来週にはSFマガジンの今月号も出るから、そっちに何か載るかも。そういや、今月号のSFMは多田版『雪風』第2回が掲載される予定でしたよね〜。

 というわけで、復習がてら、前回・3月号掲載の第一回を読み返していたら、一つ、まだココでお話していない、「引っかかる箇所」があったことがあったのを思い出しました。

 ラスト間際、医者の静止を振り切って出て行くときのセリフ……

医者:「──言っても聞いてくれないだろうが、君のその目は検査の必要がある。」
零:「それは俺が決める」

■SFマガジン 2002年3月号 251頁より

 この箇所、原作ではどうなっているかというと、医者から自分の過去や内面 に関する詮索を受け、「職場に火を着けてフェアリイに来た」ことを苛立ちまかせに(?)吐いた直後、

「(前略)もういいだろう。話したくない。医療コンピュータのデータを見せてくれ。おれのカルテだ。ベッドから出るか出ないかは医療コンピュータの判断に従うことにする。あんたはもういい。出ていってくれ。目ざわりだ。」

■ハヤカワ文庫『戦闘妖精・雪風』 p. 33より

 原作だけを読んでいる分には、「人間(医者)よりも、機械(医療コンピューター)を信じる」という「特殊戦気質」の典型のセリフだね〜と流してしまっていたのですが、こうして別 バージョンのセリフをみると、改めて疑問が涌くのですよ。

 「人間(医者)」と「機械(医療コンピュータ)」とでは、後者の判断を優先する零は、「自分」と「機械(医療コンピューター)」とでは、どちらを信用するんだろう……と。
 少なくとも、わたしの中の原作の零は、こういう場面では「おれが決める」とは言わない…というより、言えないんじゃないか、という気がするんですよね。
 あ、別に多田版の零が「間違っている」とか言う気はないですよ(^^;;)、あちらの零ちゃんは、原作とはまた「別 物」だとワタシは解釈してますし、それはそれで、また違った魅力があっていいと思ってますし……

 この場面で問題となっているのは、零の怪我の度合い。で、一般例として考えると、ごくごく現実的なことを言ってしまえば、いくら自分の身体とは言っても、医学的にはシロートの患者が「正しい診断」を下せる可能性は低いですよね。患者が「自分で決める」ことが出来るのは、「診断」それ自体ではなく、医師の診断に従うか否か、あるいは、複数の異なる診断が下された場合、どれに従うかということ。
 だから、原作の零の「医療コンピュータの判断に従うことにする。」というセリフも、ある意味では多田版の「俺が決める」というのと同じことを言っているとも受け取れるのですが……でも、わたしは「違う」と思うのですよ。

 わたしの解釈では、原作の零は、このとき、「医師の診断よりもコンピュータの診断の方を優先すると判断する自分」を意識していない……ちょっとややこしい言い方をすると、「判断の主体としての自分の存在」を意識していないんじゃないか、という気がするのです。
 これがどういうことかというと……う〜ん、説明するのが難しい(^^;;)。
 この辺り、以前ちょっと話題をふったものの、上手くまとめられずに中断しちゃってる話題……零の、「人間不信じゃないか?ってくらい他人に打ち解けないくせして、驚くほど簡単に他人にハメられちゃいそうな脆さ」(多田版と違って、原作では実際に他人に騙されたというエピソードはないけれど、仮にそうなっていたとしても違和感ない)に繋がっていく部分なんですけれど……

 少なくとも、今言えることは、多田由美さんが、深井零というキャラクターをどのように解釈しているにせよ、彼女の作品というフィルターを通 すと、原作の中の零が、ワタシの目によりくっきりと浮かび上がってくるということは、確かなようです。
 今月号のSFMにも、ちゃんと載ってるといいなぁ……>多田雪風


昨夜はうっかり忘れていたけれど……(3/15)

 来月、『雪風<改>』がでるということは、SF大会の席上で語られた「単行本未収録作品の短編集」は、どうなってしまうのでせう(^^;;)。まさか、DVDの発売延期と一緒に、夏まで延びてしまったとか? 
 なんせ、「書き下ろしの分が揃わないと出せない」らしいですが、去年の夏の時点ではまったく話の出なかった、『雪風<改>』や、(個人的には未だに半信半疑ですが)『ラーゼフォン』のノベライズといった、「いったいどうしちゃったんですか!?」な情報が立て続けに出ているわりには、このとき話題になっていた「短編集」や『海賊』の方は、まったく音沙汰ナシなのが……(T_T)。
#『敵海』なんて、3年前『グッドラック』の単行本が出た直後からタイトルは出てるのに……。
 いつか必ず出るというのなら、いくらでも待ちますが、「勢い」や「波」を逃して書きそびれている間に、企画自体がオクラ入り……なんてことになってしまいませんように!(祈)


どうでもいいことですが……(^^ゞ(3/14)

 「雪風<改>」というと、「ザク改」とか、「スコープドッグ改」みたいでなんとなくカッコイイ気がする……。
 まぁ、細かいことをいうと、「雪風」はパーソナルネームであって、機種名ではないから、「スコープドッグ改」と並べたいなら、「シルフ改」とか、「スーパーシルフ改」になるのでしょうが……
 あ、そもそも「スーパーシルフ」自体が、「シルフ改」になるのかな? 「シルフィード・ターボカスタム」とか、フル装備して、片方の翼の付け根を赤く塗って「シルフィードRSC」とか……苦しいな(^^;;;)。
 「深井零」と 「キリコ・キュービィ」は限りなくイコールで繋がっても、「スーパーシルフ」と「スコープドッグ」は全然違うからなぁ……

 零がキリコよりは多少「前向き」なのは、遙かな高みを音速で翔る「戦闘機乗り」と、鉄の棺桶の中に閉じこめられてる(キリコの場合、自分から閉じこもることも多いけど)「ボトムズ乗り」という、互いの「職場環境」の違いも大きいんじゃないか……なんて、常々アタマのすみに引っかかっている考えを、またふと思い出してみたり……って、ただそれだけのことなんですが(^^;;)。


『戦闘妖精雪風<改>』(3/13)

 まだハヤカワのサイトでは、発表されていませんが、(某匿名掲示板以外の)信頼度の高い複数のスジから情報を得ましたので、ここにも書いてしまいましょう。

 来月のハヤカワ文庫JAのラインナップの中に、『戦闘妖精雪風<改>』なるものがあるそうです。 モチロン、作者は神林長平。  

 情報源の一つは、銀河通 信オンラインさんという書評サイトさんの注目新刊速報。(タレこみメールくださった方、ありがとうございま〜す(^o^)/)です。サイトマスターは、書店員さんのようですから、ほぼ確実な情報と申せましょう。もうお一方、いつもハヤカワのサイトより早く新刊情報を教えてくださるネット知人さんからも、「行きつけの書店の「4月刊行予定の文庫」の中に入っていた」という情報をいただいています(実態は、わたしの方から「こういうネタがあるんだけど」とお願いして、調べてもらったのですが……いつもありがとうございます。>情報屋様)ので、ほぼ確定とみなしてもよさそうですね。
 JAは、だいたい10日頃に書店に並びますから、発売日は4/10でしょうか……

 で、『雪風<改>』ですが、今のところ内容は不明。 先月出た「SFが読みたい!」でちょこっと予告されていた『戦闘妖精・雪風[決定版]』って、これのことかしら? あのときは、『星界の紋章』でお馴染みの、アニメ関連の記事を載せたハンドブックかな……なんて思っていたのですが、もしかして、本編の「改訂版」ですか? デュアル文庫版『銀河英雄伝説』みたいな?  デュアル版『銀英』の道原かつみさんみたいに、多田由美さんの表紙や本文カットが入ったりするのかな??
 とりあえず、「戦闘妖精」と「雪風」の間の「・」が、<改>では取れているというあたりが、なんとも意味深……。昨年のSF大会インタビュー(石堂藍さんのISIDRA'S PAGEの記事)によれば、作者様は、あの「中黒(・)」が、ジツはご不満だったらしいですし……。もしかして、零ちゃんの前科も、単行本版の「職場に放火」から、SFマガジン初掲載時版の「SLを爆破」に戻っちゃったりするのでしょうか?(^^;;) 単行本で変更したこと、ずっとお忘れになっていたいたようですし……
#この辺りの事情について、詳しいことは、当コーナーの12月10日12月31日の日記をご覧下さい。
  わたしとしては、12月8日の日記で書いたように、「職場に放火」しちゃう零も、最初に感じた違和感を想像力で克服した分、それなりに愛着があるんですけどね(^^;;)。
 まぁ、零の前科はともかく、本編の他の部分は変えないで欲しいな〜〜なんて、fanのワガママ(^^;;)。どうせ加筆するなら、旧版で、巻頭の「FAF・特殊戦隊」や巻末の「<雪風>概説」を書き下ろした(と推測される)みたいに、新しく「オマケ」がつくような形だと嬉しいのですが……。

 ……ってなことをつらつら考えているうちにふと思いついたこと。
 OVAの『雪風』のタイトルも「中黒(・)ナシ」なんですよね〜。もしかして、 「旧『雪風』改訂版」じゃなくって、「OVA版『戦闘妖精雪風』の原作者自身によるノベライズ」……だったりとか?(^^;;;) それはそれで、すご〜〜〜く見てみたい気がしますが……
 いずれにせよ、楽しみ半分、不安半分で4月を待つことになりそうです。


ついに出た!(3/9)

 …と言っても、もちろん『雪風』DVDではなく、また残念ながら神林の新作情報でもありません(^^;;)。

 某匿名掲示板…もとい(リンク付でちゃんと紹介するときは名前を書くことにしました)、2chの雪風スレッド。ここ数日続いていた「オープニングナレーション」ネタ(個人的には、『鬼平犯科帳』がヒット! 「長官(おかしら、とルビ)」と呼ばれるリディア様にウットリ〜)に、ついに『ボトムズ』ネタが登場(742)。
 え? 「これはOPナレーションじゃなくって、予告編だ」? まぁ、細かいことは置いといて〜(^^;;)。やっぱり、ハマると思いませ〜ん?(しみじみ)。
 何度か繰り返し読むうちに、脳内で乾さんの音楽が流れちゃったあたり、ワタシって、結局……(苦笑すべきか、泣くべきか)。

 ……って、久々に、このコーナーの本来の主旨に沿った話題が余所(しかも2ちゃん)のネタというのは、人としてハゲシク間違っているかもしれない(^^;;) 。
 


しくしくしくしく…(3/7)

 ひさーしぶりに、「本の中身」の話をしようとしたのに、11時過ぎから、延々3時間の長電話に付き合わされた(T_T)。
 午前1時過ぎた頃から、「あの、ワタシ眠いんで〜〜」とさりげな〜〜く切ろうとしてるのに、そこから更に1時間だもんな〜。そっちは風邪休みで昼間たっぷり寝てるかもしれんが、わたしゃここんとこ平均睡眠時間5時間切ってるんだ!!<相手に直接言えって(^^;;)

 というわけで、今夜は手短に。
 昨日より、久しぶりに「通勤の友」に神林作品を持ち歩いております。
 今回のお供は、「火星三部作」の第二作目、『帝王の殻』。
 90年に中央公論社から出た後、95年にハヤカワ文庫で再刊されたもの……ですが、他の多くの作品同様(-_-;;)、現在「版元在庫切れ」。現在SFマガジンで「三部作」三作目として連載中の『膚(はだえ)の下』が単行本化されるときには、再刊してくれないだろうかと、期待しているのですが……。
 ちなみに、わたしがこれを手に入れたのは、一年近く前、近所の古本屋でした(^^;;)。
 『雪風』『グッドラック』で神林の魅力に目覚め、「この作家の他の作品もチェックしてみよう」と思い立って最初に手に入ったのが、この『帝王の殻』と、同じく店の棚に並んで置かれていた『太陽の汗』(ハヤカワ文庫版)だったんですよね〜。
 そのときは、まさかこの両方共がすでに在庫切れの入手困難品になっているとは思いもよりませんでしたが……あれから、一年近く経ちますが、この両作品のそれもハヤカワ文庫版となると、未だにヤフオクやEasyseekでも滅多に見かけませんね〜。『太陽の汗』は、最初に出た光文社版の方は、結構あちこちで出品されているし、わたしも現に一度、通 勤駅の古本市で見つけたことがあるけれど。
 ……って、またしても本フェチの蔵書自慢っぽい話になってきたな(^^;;)。
  まぁ、まだイントロを読み終わったくらいなので、内容については、なんとも言いようがないのも確かなのですが、巽孝之さんの解説とか、本の中に挟まったままだった投げ込みチラシとかでも、お話したいことはあったのに〜〜。
 嗚呼、長電話をすっぱり切り上げる強い精神力が欲しい!

 それはさておき、話を『帝王の殻』に戻しますと、正直に告白すると、一年前、入手した直後は、ざっと斜め読みしただけで、そのまま放置しちゃったんですよ(^^;;)。一緒に買った『太陽の汗』に比べると、長いし、設定や物語が判りづらいような印象を受けたもので。
  それが、神林作品の大半を読みあさった現在の目で読み直すと、ページをめくる毎に、ガジェット、セリフ回し、心理描写 、人間関係や心理についての作者の考察……等々に、「おお、これこれ!」と「お馴染みのアレ」が見つかって、ワクワクしちゃうのが、なんともゲンキンというかなんというか……(^^;;)。
 既読のアレとかソレとかアッチとの共通点、差異点をいちいち数え上げ、あれこれアタマの中でイメージや考えを膨らませながら読んでいるもので、なかなか先に進まないんですよね(^^;;)。
 それで思い出したのですが、『グッドラック』を読んだときも、ページ毎に、当時ワタシが抱えていた問題意識(主に『ボトムズ』絡みですが)を刺激する部分があって、全然先に進めなかったんでしたっけ。
 やっぱり、ワタシ、この人の作品が好きだなぁ……と、シミジミと幸せに浸るひとときです。

 ……って、こんなノロケみたいな話、他人様が読んでも面白くないですよね(^^;;)。
 次は、もう少し作品内容に関連したネタで書きます〜。書くつもりです。……書けると、いいなぁ。<弱気


言ってみるものだ…(3/5)

 3/3付けの「旧『雪風』ゆずります」の件、さっそく申し出てくださった方がいらっしゃいましたので、どうやらそのまま嫁入り(婿入り?)が決まりそうです〜。よかった(*^^*)。
  やはり本というものは、「読まれてナンボ」だと考えますので、読んでくださる方の元にもらわれて行くのがなによりですもの。わたし自身、ささやかながら自費出版(笑)で本を作ってますが、読者様からいただいて一番嬉しい言葉の一つが「何度も読み返しています」というもので……そう言っていただけると、思わず、「どうかボロボロになるまで読んでやってください!」ってお返事しちゃいます(笑)。

 まぁ、数的にはほとんど最低レベル(100部程度)の部数しか刷らないワタシ風情の同人誌と、歴としたベテラン作家の商業誌を同列に論じるのは無茶だというのは判っていますが(^^;;)、昨今では、商業誌も同人誌並に販売期間も短くて、部数も限られている感がありますからね〜。それだけに、自分が好きな本に対しては、同人誌同様に「本当に好きになってくれる人の元へ届きますように」って願っちゃうんですよね〜。

 と、言いつつ、一人で何冊も買い占めてしまうのもまたオタクの性というやつなんですが(^^;;;)。
 「一人でも多くの人に読んで欲しい!」という博愛精神よりも、「自分だけで独り占めしたい」という独占欲の方が、往々にして勝っちゃうんですよね〜(^^;;)。『雪風』は、最近品薄気味とはいえ、一応建前上は新刊で手に入りますから、「お譲りします」なんて言えちゃいます(そもそも入手したのも定価の半額以下ですし)が、これが、入手困難な作品となったら、そうは気前よくなれない……。
 ジツは『雪風』『グッドラック』以外にも、K社のアレとH社のアレを、2冊持ってる、だなんて、言えない(^^;;)

 紀田順一郎の小説やSF系サイトとかで、古書ハンターの方々の「業」の凄まじさをもれ聞くたびに、昔は、「すげぇな〜、なんでそこまでするかな」って呆れる驚嘆するばかりだったのですが、最近、ほんのちょっとだけ、「そこまでする」人間の心理がわかってきたり……あうう〜〜。

 古本屋や古書サイトで、手ごろな値段のものが見つかったら、つい「もう一冊」買っちゃう…という悪癖は改めないと、遠からず人の道を踏み外して冥府魔道に堕ちてしまうかも……


旧『雪風』ゆずります(3/3)

 またまた更新をまる一週間さぼってしまった(^^;;)。 マメに覗いてくださった皆様、ごめんなさ〜い。
 ……で、遅ればせながら先週の出来事。

 カイシャ帰りに、通勤駅構内の古本市で、またしても『戦闘妖精・雪風』買っちゃいました(爆)。
 いや〜、なんかもう、発作的にというか、脊髄反射というか、「ハッと気づいたらお金払ってた」ってカンジで……。だってだって、古本市だから、もう一冊別 の本をつけても「500円玉一つ」で買えちゃうんですモノ〜〜(^^;;)。
 ジツは今までも、新刊書店の店頭で『雪風』を目にするたびに、そういう衝動に襲われた経験はあったのですが、そのときは「千円札一枚」の手触りが、辛うじて理性を呼び覚ましてくれてたんですよねぇ。AmazonとかのWeb書店では、一度に平気で3000円くらい使っちゃうのに比べると、やっぱ「現金」の重さって侮れません(^^;;)。

 閑話休題。件のブツは……保存状態はごく良し。カバーの端が少しよれているけれど、本文は紙焼けなどなし。奥付の日付は……わりと新しいですね。「98年7月31日 15刷」。
 ということは、先日Amazonで購入した「新刊」の日付が「2000年9月15日 16刷」……ってことは、『グッドラック』の単行本が出た99年には増刷しなかったってこと?(^^;;)
 そういえば、「雪風」関連で検索かけまくった時に、3年前の『グッドラック』の単行本が出た頃の日付で、「新作発売を機会に読もうとしたが、旧『雪風』が書店店頭で見つからない」なんて証言を一つ二つ見かけたんですよね〜。今回の文庫化のときも、(それまではポツポツ見かけていた店でも)店頭から旧作が消えちゃったのは、わたしも目撃しているし〜。
  で、考えるに、早川って、もしかして商売ヘタ?? 奥付の日付から推測するに、当時も今も、せっかく『グッドラック』を出すのに、なんか、わざわざ旧作が品薄気味な時期を狙っているような気が……(^^;;)。普通 「待望の続編」が出るとき、って、旧作も一緒に増刷して、店頭でドンっと並べて売ってきたりとかしないかな? もっとも、実際に並べるのは各書店ですから、「ウチはそんなにハヤカワさんにスペース割けないよ」とかって断られちゃったりするのかなぁ……。そもそも、まだ単行本の在庫があるのに、「文庫化は単行本発売の3年後」の原則を半年近く前倒しして文庫本を出すというのもヘンだし〜〜。

 ……って、既に同じ本が「3冊」も持っているのに、また1冊買っちゃう自分の「ヘン人」ぶりを棚に上げて言うものではありませんな(^^;;)。
 それに、よくよく考えると、わたしがあの場で買っちゃったことで、新たな『雪風』読者を増やす機会を一つ減らしてしまったのかも……と、今になって後悔したりして。

 というわけで、この場を借りて挽回などを図ってみたり。
 もし、ここをご覧になっている方で、未だに『戦闘妖精・雪風』をお読みになっていない方に、

『戦闘妖精・雪風』を、プレゼントいたします
送料もワタクシkayakoが負担します

 ものは古書ですが、前述しましたように、ほぼ新品同様です。
 現在、定期的にここを覗いてくださっている方の大半は、おそらく既に『雪風』を読んでいらっしゃるかとは思いますが……もしまだお読みでなくて、「読みたいんだけど近所の書店で見つからない」「タダなら読んでみてもいい」という方、いかがですか? あるいは、「図書館で借りて読んだんだけど、手元に置いて再読したい」という方はいらっしゃいませんか? 気に入ってくださったら、次は『グッドラック』またはその他の神林作品を自腹で買ってくださると非常に嬉しいのですが、その辺りは口約束で結構ですから(笑)。
 ご希望の方は kayako@rose.biglobe.ne.jp まで、発送先の住所氏名を記入の上、メールくださいませ。


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