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KAMWOOD SYNDROME
〜とある神林狂いの日常〜

■過去の日記10(`02年6/1〜6/28)

<ふりむけば……>
 びっくり……OVAの公式サイトって、6月アタマのオープンだったんだ。 なんかもう、何ヶ月も前からあるような気がしていました(^^;;)。
 別にワールドカップのせいばかりでもないのでしょうが、この1ヶ月はヤケに長くて、月前半のことは既に忘れかけている。今読み返して見ても、「え? このネタも、あのネタも、6月に振ってたの?」なんて…… 実際、月の後半に入ると、なんか文章ににじみ出る人格が壊れてるし〜〜(爆)。
 これを書いている7/7現在も、イマイチ壊れちゃった人格の修復ができず、自分でネタ振りしておきながら、どうやって決着をつけようか…と、今更アタマを抱えていたりするあたり、まったく困ったモンです。
 くっすん。みんなシゴトが悪いんや……(T_T)。
kayako拝)

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マジ!?(6/28)

 そういえば、SFマガジンの発売日も過ぎているではないか! あっちにも『雪風解析マニュアル』(最初「雪風懐石」と変換してくれました(^^;;)。なんか、どっかの料亭のメニューみたい……)のことがなんか載ってるかも……と、シゴトも比較的早めに終わったことだし、カイシャ最寄り駅前の本屋に寄る。
 今月は多田『雪風』は載ってないから立ち読みだけ……のつもりだったのですが、佐藤哲也の小特集、高野史緒の読み切りにつられて、思わず買ってしまう(^^;;)。メインの特集は、先頃亡くなったR・A・ラファティ。わたしゃ、この人の作品は中学生の頃「九百人のお祖母さん』を読んだきりで、しかもそのときは「よくわからん!」と投げ出しちゃったのですが……今なら、もっと違った読み方ができるかな。

 で、肝心の懐石…もとい(^^;;)『解析マニュアル』ですが、「早川書房の新刊・重版情報」のページに、サイトの「刊行予定」と同内容の文章が書かれていただけでした。
 だがしか〜し! 重版情報の方に大ネタが!! なんと、在庫切れになって久しい『プリズム』が入ってる!!  一年前にヤフオクで手に入れて読了済みですが、すごく気に入ったので、もう一冊綺麗な状態で欲しかったんですよ〜。値段はだいぶあがって680円ですが……それでもいい! 買う! あ、でも表紙は佐藤道明さんの「ブラック・ウィドウ」のままだよね? 変わってないといいけれど……あの表紙でなきゃ、魅力が三割くらい減っちゃうもの……
 巻末の編集後記によると、八月上旬に神林長平フェアを予定しているそうなので、それに合わせてのものでしょうか? いや、でも「7月の新刊・重版情報」ってあるから、もう来月には店頭に並ぶのかな? 時期はいつ? 新刊と同じく10日頃かな? 来月上旬には、「SFフェア」と称して、同じく在庫切れの久しかった海外作品の重版もかけたりするそうですから、そっちと一緒にでるのかな? なんにせよ、楽しみです〜〜。

 ちなみに、重版情報の中には、現在でも早川のサイトを含むWeb通販で入手できそう(都市部の大手書店なら店頭在庫がある可能性も)な作品が何冊か含まれていました(以下に記す)。いずれも、現在の値段よりもだいぶ割高になりますので、もしお買い求めの予定のある方がいらっしゃいましたら、今のウチに現在出回っている版を押さえておいた方がいいかも。

 『プリズム』以外の重版作品。

タイトル 新定価 現定価
『七胴落とし』 640円 505円
『完璧な涙』 680円 544円
『今宵、銀河を杯にして』 740円 602円
『戦闘妖精・雪風<改>』 700円

 現定価は、早川書房の情報より。


あ、しまった(^^;;)(6/26)

 25日分の更新、トップページで告知載せるの忘れてた(^^;;)。
 まぁ、わざわざ告知するほどのものでもないし、ここは直行のお客さんも多いし〜……とグズグズしている間に、早川書房のサイトにこんな情報が!

『戦闘妖精・雪風解析マニュアル』 早川書房編集部編
A5判並製 本体予価1,200円

 発売時期は、来月下旬。幻となって久しい「あの短編」も、ついに再録されるそうです! まぁ、わたしは、昨年の暮れに図書館でSFMバックナンバーを借りているので、中身は知っているのですが……それでも「本」の形で手元に置いておけるのは嬉しいですねぇ……。
 だがしかし、「書き下ろし外伝」って、何? 零ちゃんの過去話ですって?? すごく読んでみたい……気はするのですが、それって、ちょっとコワイかも……。
 最近の作者様のお言葉を目にするに、なんとなく、深井零」というキャラクターへの愛着が、ここへ来て(どうかすると『グッドラック』刊行当時よりも)、すごく強くなっているな……という印象はあったけど、まさか「外伝」書くほどであったとは……。もちろん、ものすごく楽しみなんですけれど、一方では、「よりによってこの時期にオフィシャルでそれをやられちゃったら……」という話だったらどうしよう……なんて、ちと外道な不安もあったりして(^^;;)。
 「この時期」ってのは、要するに「夏コミ直前」のことなんですが……(爆)。「このネタでなら、薄〜いペーパーくらい出せるかなぁ……」なんて考えてるものがあるのですが、ネタがかぶっちゃったり、逆にあんまりイメージがずれてるものだったりしたら困るなぁ……ドキドキ。


同日緊急更新(6/25)

 昨夜、寝る前に書いたものがあまりにアレだったので(^^;;)、出勤前に緊急更新。
 #うわ〜、でも3人ほどの方には読まれちゃってるな(^^;;)。

 で、昨夜は「時間をおいたら忘れちゃっていた(爆)」ネタですが、一晩寝たら思い出しました。

 思うに、「孤高」ってのは、別に好きこのんでそうなるわけじゃなくって、

「高」たらんとした結果、「孤」になってしまった状態

 ……を指すんじゃないかと思うんですよね。
 でも、『ボトムズ』や『雪風』の(制作者や作家自身も含めた)作品周辺で聞かれる「孤高」への「憧れ」は、

「孤」であるのにもかかわらず、「高」である。

 というところにかかっているような気がする。「高」であることはしばしば「孤」に結びつきやすいけれど、「孤」であることは、直接は「高」には繋がらない……はずだけど、「孤高に憧れる人」は、どうかすると「原因」と「結果」を逆に捉えているんじゃないの?みたいなところもあったり……。

 ……って、なんか「言葉遊び」みたいな話ですが(^^;;)。
 じゃあ「孤高に憧れる人」の心理の裏側にあるものはなんだろう…… という方向の話をする予定だったんですね。

 今夜はそれができるかどうかは、相変わらず不明ですが……(T_T)。
 


ごぶさたしてすみません(T_T)(6/25)

 もう、シゴトとかシゴトとかシゴトとか……の合間には、何故か(日本が負けた後から)ワールドカップでエネルギーを取られ、この週末こそは……と更新に専念しようとしてもまとまらず、気分転換にこちらも長期放置していた「本家(ウチ、ほとんど開店休業状態ですが、もともとは『ボトムズ』サイトなんです)」のネタに手をつけたら、そちらの方がサクサクとすすんでしまって、またこちらが後回し……
 ふと気づけば、10日以上も放置していたせいで、何を書こうとしていたのかを忘れかけていたりして(爆)。

 あ、いえ、ゴメンナサイ! ちゃんと、ここ2、3日中にはなんとか思い出します〜〜。通勤にも横山表紙の『雪風』を携行してますし〜〜。(でも開かない<おい!)

 えっと、えっと……「孤高への憧れ」の話でしたよね。ここう、ここうっと……虎口に入らずんば虎児を得ず……違う! 「孤高の妖精」だってば! 「股肱の臣」? 違う〜〜〜「糊口をしのぐ」……そーなの、この夏はボーナス出ないし〜〜。だいたい4月の昇給もゼロだったし〜〜。でもって残業代制限!? ざけるな!!

 ……すみません。やはり脳みそが限界のようなので寝ます。

追記:
 公式サイトの、声優さん(深井零役の堺雅人さんと、ブッカー少佐役の中田譲治さん)のムービーご覧になりました?
 中田さんの声が異っ常〜〜〜〜〜にエロく聞こえてどうしよう…と感じるのは、わたしだけ?
 #あるいは ウチのMacちゃんのせいだろうか?
 いわゆる「聞いてるだけでクシャミの出そうな(間接話法・生理的には同じものらしいし)声」というのはしばしば話に聞きますが、「一声聞いた瞬間、いきなりクシャミ(同・間接話法)が出た声」ってのは初めてだ……こんなんでDVD観て大丈夫なんだろうか……>自分


人間になりたがった猫(6/14)

 ……と言えば? と問われて、「綿の国星」と返すのは少女漫画好き。「ロイド・アリグザンダー」と返すのは児童文学好き、「劇団四季」と返すのは芝居好き……かどうかは定かでありませんが(^^;;)。
  少なくとも、神林作品に登場する「猫」たちは、間違っても人間になりたがる様子はなさそうです。かといって、人間のほうが猫になりたがっているかというと……これもイマイチ違う気がする。作品の中で、「猫」という生き物に対する愛着や興味、「猫的な生き方をする人間」に対する書き手の憧れのようなものはしばしば感じましたが、それって、「猫(そのもの)になりたい」願望とは微妙に違う気がするんですよね。
 #「猫は猫だから猫なんです」ってことなんでしょうかね?(^^;;)。

 対して、神林作品におけるもう一つの核たる「機械」に対しては、ジツは結構「なりたい」願望がある(または、あった)んじゃないかと考える今日この頃……
 旧(または「無印」とか、「ファースト」とかなんかいい呼び名ないですかね?)『戦闘妖精・雪風』って、一面では「機械になりたがった人間(少年)の物語」として読むことも可能ではないかと思うのです。
  そんなことを考えた理由の一つが、昨夏のSF大会でのプロモビデオに対する原作者様の言葉。

(前略)戦いを終えて空中給油機から燃料補給を受けながら帰投するFAF機編隊の遥か上空を、一機の戦闘機がベイパートレイルを曳いて追い抜いてゆく──このシーンを発表会の大画面で見たときは、夢の中の妖精を実際に目の当たりにしたかのような感動を覚えた。私の雪風に対する原風景が、まさにあれなのだ。孤高の存在、戦闘妖精。

■SFマガジン 01年11月号より。太字部分はkayakoが選択。

 この「孤高」って言葉、『装甲騎兵ボトムズ』fanの間では、主人公たる「キリコ・キュービィ」に対してよく使われるんですよ。ほぼ例外なく「憧れ」をこめたニュアンスで。それについては、わたしは思うところや言いたいことがあまりにもたくさんあるのですが、それはここでは置いておくとして〜(^^;;)。ここで神林が雪風に使っている「孤高」という言葉にも、おそらくキリコfanがキリコに対してこの言葉を使うのと同種の「憧れ」があると見ても間違いではない……と、わたしは思うのです。
 ただ、ここで(ワタシにとって)非常に重要なのは、作者が「孤高の存在」への憧れを託した対象が、主人公の片割れである(キリコによく似た)「深井零」ではなく、「雪風」の方だった……というところ。
 作者にとって、雪風は「孤高」でなくてはならなかった。 人間同士のしがらみなどに煩わされることなく、愛も、情も振り捨てて、ただ己一つを、世界に対して力強く誇示する存在でなくてはならなかった。
 物語の結末で、一方の主人公たる零に「雪風と両思いだった」という甘い慰めを与えることをせず、逆に無惨に捨てられる様を描けてしまうほどに、「孤高の存在」への憧れが強かったのか……と。

 でも、このとき、いえ、もしかしたらシリーズを書いている途中から、作者は「孤高の存在への憧れ」という感情の中に潜む「欺瞞」にも、気づいていたような気がするのです。

(更に続く)


またまた1回休み(6/10)

 すみませんっ、前回、「続く」にしておいてなんですが、『グイン・サーガ』の新刊読みふけってるので、今夜はお休みさせてくださいっ!

 申し訳ないので、小ネタを一つ。
 今日、Webで拾った神林関連の書評。 『永久帰還装置』を評して曰く。

神林版ターミネーター

 思わず、膝ポン! 言われてみれば、ベッドシーンなんて、シチュエーションといい、構図(^^;;)といい、まんまじゃん!! この作品については、2月1日の日記で、「初めて神林を読む人にはどう勧めたらいいのかワカラン」と書きましたが、いかにも「神林的」な思弁だ仕掛けだのはいったん横に置いて、「SFラブロマンス」としてオススメするという手があったか!
 ……って、評者の方としては、もしかしたら、多少揶揄気味のニュアンスだったのかも……という気もしますが。まぁ、発言者の意図がどうであれ、ワタシにとってはイイ意味でツボを突かれた表現でした。
 え〜、というわけで、『永久帰還装置』は、『ターミネーター』を、シュワちゃんだけでなく、リンダ・ハミルトンと……え〜っと、誰だっだっけ?(^^;;)…リチャード・ギアじゃなくって、バンデラスでもなくって……とにかく、あのハンサムだけど影の薄いカレ*とのロマンス方面でスキ、という方には是非オススメです。ハードカバーなんで、ちょっとお高いと感じるかもしれませんが、もし図書館などで見つけられましたら、試しに読んでみてくださいまし。 (気に入ったら買ってくださると、なお嬉しい)

*:その後、調べてもらった(自分で調べんかい!)ところ、リンダ・ハミルトンの相手役のカレの名は「マイケル・ビーン」らしいとの答えを得ました。
この俳優さん、ほかにも、ちょこちょこ出てますよね? 作品名や役までは相変わらず思い出せませんが(^^;;)。(6/12追記)


で、本題に戻る(6/9)

 前々回は『グッドラック』のどこがスゴイ(とわたしは感じる)のか?を説明したい〜〜というところで終わったのですが、そちらはいったん棚に置いて(^^;;)、勝手ながら、まず「旧『雪風』のスゴイところ」のおさらいに戻ります。

 OVA関連で、「こんな雪風はイヤだ」というネタは、某巨大掲示板(^^;;)ほか、既にあちこちで見かけましたが、ここでも、今更ながら、ちょっとやってみましょうか?
 わたしにとって、「これだけは、ぜ〜〜〜ったいイヤ!!」な「こんな雪風」は……

旧シリーズ「スーパーフェニックス」ラスト、
傷ついた深井中尉を射出し、単独でJAMを迎え撃ち、美しくも悲劇的に爆散する雪風

 え? 原作と同じじゃん、ですって? いえいえ「美しくも悲劇的に」って言ったでしょ。つまり、このとき雪風は「中枢機能を丸ごと別のハードウェアに転送」なんて反則技(^^;;)は使わずに、ソーゼツにウツクシクお亡くなりになるのです。
 すなわち……

機械でありながら、いつしか「魂」を持ち始めていた雪風は、己を慈しんでくれた深井中尉を救うため、我が身を犠牲にしたのだ。
救助されたベッドの上で、手渡された愛機の破片を手に、嗚咽する零……

 ……って、ほら、イヤでしょ〜〜〜!?
 でも、一方では、OVAやコミカライズ等の他者による二次創作ではなく、原作小説が最初からそういう形で発表されていたら、それはそれで結構「ええ話や〜(感涙)」とかになりそうな気もしません?(^^;;)
 もちろん、そこで「ありきたりのええ話」にしなかったからこそ、現在に至る「神林長平」がある……ということは百も承知での、無茶な仮定ではありますが、時計の針を20年前に戻して、もし、当時、「スーパーフェニックス」がそういう結末で発表されていたら、と考えてみたら……
 「フェアリイ・冬」の天田少尉や「全系統異常なし」のオドンネル大尉の悲劇に対して、零だけが助かった理由を、「主人公特権」ではなく、「雪風と零の絆は特別だから」=「愛の力の勝利」とでも取り繕ってしまえば、「人と機械の垣根を越えた愛と感動の物語」として、充分通用してしまいそう。シリーズ中で繰り返し暗示ないし明示された「元々人間によって作られたはずの機械が、いつしか人間を邪魔物として扱っている……」というテーマも、散り行く雪風の美しさや、ラストの零の涙で読者のカタルシスを誘ってウヤムヤに……
 ……って、読者がそれでごまかされるかどうかは、作者の腕次第ではありますがね(^^;;)。でも実際、こっちの方が「物語」としては「お約束」を踏まえていて、収まりがいいんじゃないかしら? そもそも「お約束」というのは、それなりの説得力や有効性があるからこそ、多用される=「お約束」になるわけですし……(一方で、多用されるが故に「陳腐」にもなるわけですが)。

 そうはいっても、雑誌に断続的に掲載されていた当時はまだしも、今となっては……いえ、文庫本発行当時でさえも、シリーズを通して読んでしまえば、「あの結末」以外はあり得ない、という意見の方が大多数だと思います。
 主人公すらも特別扱いすることなく、シリーズを通して書いてきたテーマを書ききった「冷徹」とさえ言える筆致が、「スーパーフェニックス」ならびに『戦闘妖精・雪風』の星雲賞受賞、その後現在に至るまで続く、(SFプロパー以外の読者からのものも含む)高い評価へと結びついたのでしょうが……
 でも、最近になって、作者が、「雪風の最期」をありがちな「ええ話」として書かなかったことの背後にあったものはなんなんだろう……なんてことを、ちょっと考えたり。
(続く)


ちょこっと一休み(6/8)

 ハードな一週間がようやく終わった昨夜、帰宅してMacちゃんを立ち上げたら、文庫本発売当時から『雪風』のfanだったという方からメールが届いていました。このコーナーへのメールは久々……というより、純然たる「感想」のメールをいただいたのって、もしかしたら初めてかな? ありがとうございます〜〜。

 で、いただいたメールによると、一番最初の文庫本が出る少し前('83年頃?)に、NHKのラジオで、「騎士の価値を問うな」が放送されたそうで……。神林作品では10年ほど前に『完璧な涙』がラジオドラマ化されたという話は何度か耳にしたことはありますが、『雪風』についてはまったくの初耳でした。
 文庫本発売前ということは、雑誌掲載時のものだったのでしょうか? その当時、既に「数年前の作品」になっていたと思いますが、スタッフの中にfanがいたのかなぁ……。八〇年代前半〜半ばのNHKラジオというと、新井素子の『絶句』や菊地秀行『インベーダー・サマー』のラジオドラマはわたしも聞いていましたが。もっとも、「騎士の〜」は、ドラマではなく「朗読」だったそうです。お声は中尾隆聖さんだったとか……。
 '83年当時の中尾さんというと……伊賀野カバ丸?(爆) いえいえ、やはり『ボトムズ』fanとしては、ちょこっと時代は下りますが、ここは『ザ・ラストレッドショルダー』および『野望のルーツ』の「ムーザ・メリメ」を思い出すのが正しい姿でしょう(^^;;)。個人的には、中尾さんの声に対して、カバ丸君や「ハッヒッフッヘホー」のばいきんまんのようなコミカルな役よりも、「ちょっとアクの強いイヤなヤツ系」(え? ばいきんまんもそう?)という印象があるので、ジツは、まさに「騎士の〜」のグノー大佐役を、中尾さんの声でイメージしていたのです!
 これは単なる偶然か?(笑)

 「偶然」といえば、このメールをくださった方は、『雪風』のみならず、『ボトムズ』やミュージカルもお好きだそうで……。 『雪風』と『ボトムズ』、『ボトムズ』と『ミュージカル』は、ある程度fanが重なるというのは、経験上知ってはいたのですが、三つともOKという方に出逢った(って正確にはメールをいただいただけですが)、これが初めてです。これで、1月4日の日記のような無茶なネタふりに対しても、元ネタを全部知っていてくださる奇特な読者様が、最低でもお一人はいらっしゃることが判明したわけで、一安心です(爆)。
 わたし自身は、普段巡回しているWeb日記で、自分の全然知らないネタが振られても気にしない……というか、むしろそこで(日記の作者さんというフィルターを通 してではあれ)、自分の知らない世界や作品に対する知識が得られるのは嬉しいし、場合によってはそれをキッカケに取り上げられている作品に触れてみよう、ということになることもあるので、このページでも、自分が「好きなもの」「感銘をうけたもの」について語るのはほとんど遠慮してないんですけどね。それでも、「あ、わたしとこんなにたくさん興味が重なっている方がいらっしゃるんだ〜」と知るのは、やっぱり嬉しいものですね。


運だめしの結果は…(6/6)

 6/4付けの日記より:
>>運が良ければ(^^;;)、また明晩 。

 ……悪かったです(泣)。
 どのぐらいって、日本×ベルギー戦が終わったときもまだ残業していて、画面取りの為に立ち上げた職場のマシン(TVチューナーソフトのマニュアルを作っていたです)で、試合後の楢崎のインタビュー見ちゃったくらい…。
 帰りの山手線では、青のユニフォームレプリカ着た人たちをずいぶん見かけたけれど、あの人達は埼玉からはるばる都内に戻ってきたところだったのかなぁ……それとも、その辺のスポーツバーの帰りだったりして(^^;;)。

 今夜も、なんだかんだでまた2時過ぎちゃったんで手短に……

 わたしが神林に惚れた訳:
 既に何度か書いたような気もしますが、わたしにとって『グッドラック』は、「奇蹟」でした。
 まさか、「キリコにそっくりな主人公が、キリコと異なる道筋(わたしがキリコに望みながら実現しなかった)を通って変化してゆく物語」が存在しようとは! わたしがキリコに言ってやりたかった台詞が、作中で主人公にボンボン容赦なくぶつけられている様を目の当たりにすることができようとは……!と。
 しかも、作者自身この物語を「主人公を書ききるために書いた」と発言していらっしゃる。
 6/4にリンクを貼ったOVA公式サイト内のスタッフコメントでいうと、

(前略)パイロットの深井零についてはまだなにも決着をみていないことに気づき、その解決を試みて、雪風を世に送り出してから十五年を経て『グッドラック』を書き上げました。
(中略)
「他人のことなど知ったことか」とうそぶく深井零を放置しておけず、なんとか人間性を取り戻させてやりたくなった。

 ……のくだりですね。これがどういうことかというと、「深井零」というキャラクターに対して、わたし自身がキリコ・キュービイに対して感じているのと同様の「問題点」を、神林は、(わたしなんかよりも遙かに明確に)洗い出して、なおかつ「解決策」までキッチリと提示しているということ。
 「人間性の回復(あるいは獲得)」、なんて、言葉にすれば陳腐に聞こえちゃいますけどね(^^;;)。でも、この言葉が陳腐になってしまうのは、「人間性」という言葉の定義や解釈が曖昧だからなんですよ。逆に言うと、「人間性」の定義さえシッカリしていれば、その回復(獲得)というテーマにも俄然説得力が出てくる。
 『グッドラック』の作中で神林が提示した(と、わたしが受け取った)答え……「人間性」とは何ぞや? 「人間性の回復(獲得)」とは何ぞや?は、あまりにも真っ当過ぎるものでした。でも、その前に『ボトムズ』という、「グッドラックにたどり着けなかった物語」を知っていた身としては、その「真っ当さ」が、本当に、ものすごい「奇蹟」に見えたんですよ。

 ……って、あ〜、なんかワタシ独りでエキサイトしてるだけで、大半の読者様には???なこと言ってる気がする(^^;;)。
 次回(できれば今週中)にはもう少し、『グッドラック』のどこがすごいのか?を説明できればいいのですが……


Your words always make me happy...(6/4)

 引き続き、公式サイト(ホントのトップのFLASHをスキップした後のページに直リンクしてます)の話。
 このページの読者様のうち、割合にすれば半数程度はいらっしゃると推定される、『ボトムズ』……それもkayakoの語る『ボトムズ』に興味のある方に、ご覧いただきたいのが、原作者様のコメント(これも直リンクにつき、将来的にリンク切れしていたらご容赦)なのです。
 『ボトムズ』から、kayakoのオススメ経由で『雪風』を読んだという奇特な方(わたしの知る限り4、5人はいらっしゃるハズ)には、「何故わたしが、ここまでこの作家に惚れ込むのか」の一端が覗けるかもしれません(笑)。
 実際、1年前に取り寄せたSFMのバックナンバー(3年前、『グッドラック』単行本が出た頃のインタビュー)で、ほぼ同内容の発言を目にしたことが、「一生ついていきます!」と忠誠誓う決定打になったようなものでした。

 ……と、ここで話し始めると、また朝までかかっちゃうので、今日はもう寝なくては〜〜。
 運が良ければ(^^;;)、また明晩 。


めぢあぷれーやって、Mac版もあったのね(^^;;)(6/3)

 MSのサイトなんて、ウイルスやセキュリティホール発見!とかのニュースがあった時しか覗かないもんで、知らなかった(爆)。
 ともあれ、さるスジで拾った(^^;;) 情報により、MSのサイトでMedia Player for Macをダウンロードいたしまして、『雪風』OVA公式サイト(FLASHの後のトップに直リンクしてます)のムービーに再挑戦。
 ウチの通信環境は、フレッツADSLの1.5MBなので、「高速回線(ADSL用)」の方を選んだら……とぎれとぎれに音声が聞こえるだけで、まったく見えねぇでやんの(怒)。ちょっと! 8MBでなきゃ、ADSLとは認めないとでも言うつもりかい!?
 で、「低速回線(MODEM・ISDN)」の方にしたら……一応、見られたけど、なんか小さいし「モザイクかかってるの?」って言いたくなるような画像の粗さで、よくわからんかった(爆)。
 とりあえず、音声だけはハッキリ聞こえたので良しとします。中田ジャックの過剰に渋くて男前な声(耳元で囁かれたら一瞬で昇天できそう)にクラクラ。麻上リディア様の予想外に色っぽい声(ハルル・アジバっつーより、野上冴子@『CITY HUNTER』系)にドキドキ。で、堺さんの零は……「雪風は…敵だと言っている…」のセリフに、心臓がキューッ。
 といっても、けっして不整脈とか、ワルイ意味で「心臓にきた」という意味ではなく、よーするに、「胸キュン(*^^*)」っていうんですか? 原作を読んでいたとき脳内に浮かんでいたイメージ通りか?と言えば、ちと違うんだけど、でも、許す。これでいい。というより、「これがいい」。
  多田版零が、(自分が元々抱いていたイメージとは)一見全然違うのに、わたしにとって一番肝心な部分では「イメージ通り」であるように、「深井零」という人間(キャラクター)を構成する様々な要素から、わたしにとってもっとも重要な部分を取り出したら、きっと「この声」になる……ような気がする。
 OVAの内容如何によっては、わたしの脳内の「キリコ・キュービィ」の声さえ、堺さんの声にすり替わってしまうかも……と一瞬血迷ってしまったくらい、ツボでした〜〜。


風邪ひいてます…ゴホゴホ(6/1)

 今週は前半は快調に飛ばして、ようやく「週3更新」の公約を達成できたと思ったら、後半は風邪でダウン……と、相変わらず思うにまかせぬ日々が続いております(^^;;)。
 熱は下がったし、今日は病院行って注射打ってもらったから、鼻炎もだいぶ楽になったけれど、まだまだ本調子には遠いもので、月代わりのファイル分割も、しばらくお休みかなぁ……。もともと5月分は大した分量を書いていないので、そんなに重たくはないはずだから、このままでも大丈夫だとは思うのですが……

 それはさておき、今日……というか、昨夜未明には、OVA版『雪風』の公式サイトがオープンしましたね〜。

http://www.faf.jp/

 一応、昨夜のうちに一通りの中身はチェックしたものの、微熱と鼻炎でぼーっとした頭では、大した感想も出てこない……。
 フラッシュ使うのはしょうがないとしても、いちいちJavaScript(なのか?)で小さい別枠が出てくるのが鬱陶しいとか、プロモムービーがWindows Media Playerにしか対応してないのは、Mac使いをなめとんのか!?(こちとらMac使いでいっ!) とか、イチャモンしか出てこないよ〜。それなりに、面白いと感じたところもあったと思うんだけど……

 でもって、もひとつ昨夜の重大(?)ニュース。

徳間デュアル文庫『ラーゼフォン 時間調律師』 再度発売延期。

 いやぁ、なんとなくそんな予感はしてたんですけどね〜(^^;;)。今月号のSFMの巻末コメントでも、作者様ってば、何も言ってなかったし。他社の本だから遠慮してるのかな…とも考えたけど、『永久帰還装置』(朝日ソノラマ)のときは、同じ欄でちゃんと「校了した」ってコメントしていらしたから、それを思うと、やっぱり……(^^;;)。
 まぁ、件の『永久帰還装置』は、予告から実際に出るまで2年半(!)かかりましたし、『敵は海賊』の新作も、3年前にタイトルは予告されたものの、やっぱりそれっきりだし……なので、驚きはしないのですが、ただ、アニメのノベライズというのは「季節限定商品」というか、「ナマモノ」ですからねぇ……時期を外したら、そのままオクラ入りになってしまうのではないかと、それだけが心配。


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