浄土寺 |
第七十九番 寺名 浄土寺 山号 転法輪山(てんぽうりんざん) 宗派 真言宗泉涌寺派 所在地 広島県尾道市 国宝 本堂、多宝塔
SPOT 本堂 国宝
聖徳太子創建と伝わる、中国地方屈指の古刹。
足利尊氏が武運長久を祈った(都落ちしていた尊氏が再び京へ攻め上る時)寺としても有名。
今も、「尊氏参籠の間」として残る。
尾道は、豪商の町としても知られる、本堂は、鎌倉時代に豪商の手により再興された。
浄土寺は、「海の見える寺」である。
そして、尾道は、落ち着くおだやかさを持っている町である。
真言宗なのに本尊は、「十一面観音菩薩」(秘仏で33年に一度の公開。次は平成46年)である。
今回、浄土寺−千光寺-持光寺−明王院(福山)と参拝して来た。走行距離641kmは、熊野参拝の448kmを上回るドライブになった。
Snap shot
国道2号線から山門
真ん中のガードをくぐってお参りする。
ガードの上は、JR山陽線である。山門(重要文化財) この紋は、足利氏の家紋「二引両」 尾道石工の作の一石彫の石碑 碑文は頼山陽 山門からは瀬戸内海が見えます。 裏門(重要文化財) 白壁のところが門 本堂 内陣
本尊のお前立ち
こういうところにあるのは珍しい。本尊 十一面観音菩薩立像
秘仏なので、当日は見ることが出来なかったが。
本堂内の両界曼荼羅図は見せて頂けます。又、聖徳太子像も一つ見せて頂きました。浄土寺には3体の聖徳太子像がある。丁寧な案内をしてくれた。
現在、平成の大修理中、方丈及び庭園は見ることが出来ませんという表記の中、お願いすることにした。有料です。方丈
工事中です。躊躇してると写真撮っていいですよと声をかけてくれた。貴重な写真ですね。庭園
一部です。後は工事で見えません。奥に見えるのが、茶室 露滴庵(秀吉が伏見城内に作ったのを移転)
庭園工事中で近くで見れないのが残念でした。阿弥陀堂 (重要文化財)
正面は蔀戸(しとみど)と言います。
内部を案内して頂きました。
桟は光量、方向により微妙に色 形が変わります、理解が追いつかない私達のために、何回も戸を開け閉めし方向を変えて見せてくれました。
大変お世話になりました。奈良大工の素晴らしい技術を見ることが出来ます。阿弥陀堂内
蓮如の六字名号 「南無阿弥陀仏」
浄土真宗の蓮如上人の筆が、真言宗のこのお寺に何故に?。阿弥陀堂内
本尊、阿弥陀三尊像。前記の蓮如の六字名号は、丁度、この裏にあります。中央の阿弥陀如来坐像は優しいお顔をされています。手水舎
多宝塔 国宝
高さ19.8m 1328年の再建。
石山寺の多宝塔(国宝)、高野山金剛三昧院多宝塔(国宝)と共に、鎌倉時代の名塔と言われる。多宝塔越しに見る瀬戸内海
この景色が最高ですね。
鐘楼 庫裏と客殿 唐門 後方の方丈が工事中 経堂 尊氏供養塔 子安堂 納経塔 - 石造宝塔。弘安元年(1278年)の銘あり
尾道最古の石造物(重要文化財)宝篋印塔 - 貞和四年(1348年)の銘あり
(重要文化財)文殊堂 丹生神社鳥居 丹生神社 一畑薬師 参道の右には石仏群 一畑薬師 宝物館
朱印
五木寛之の一言 この寺には太子信仰もあれば、時宗の面影もあり、浄土真宗もある。ほとんど何でもありである。異質な物を排撃せずに、融和させるおおらかさ、受け入れて共生する姿勢。
浄土寺から見えている海は波もなく、おだやかですべてを包み込むようである。
その海の景色が、融和と共生の象徴にも思われてくるのだった。
kazu_sanの一言 故郷が尾道の「伝さん」に前日に電話しました。
尾道て何が有名?
千光寺公園--我が家が見えるかも?
尾道ラーメン--大分並ばないと無理よ
蒲鉾--海が近いからね
でべら--小さい時に一杯食べた
【行って来ました】
・千光寺公園は、こちら
・蒲鉾は、地元の有名店、桂馬蒲鉾商店で購入。1600円。いい値段ですね。
・尾道ラーメンはインスタントです。
尾道で流行っているのはラーメン店だけと酒屋さんが苦笑するだけあって、1時間は待たないということ。
車で通り過ぎただけですが、どの店も、長蛇の列でした。
・「でべら」
謎のデベラ。ヒラメの小さいのです。干したのを買いました。金槌で叩いて焼いて食べます。お酒のツマミにグッドです。おいしいよ。