記事No | : 1958 |
タイトル | : 地域で見守る。 |
投稿日 | : 2013/03/23(Sat) 18:54:07 |
投稿者 | : 桃青 |
近所の家のフェンスの土台に一人の見知らぬ老人が腰かけておられました。
下半身はリハビリパンツ一丁に裸足に靴ばき。
逮捕時の川俣軍司を想像していただければ、当たらずとも遠からじ、という姿です。
認知症を間近で見ている私には、すぐに認知症のかただとわかりました。
私の姿が眼に入ると、ニコニコ笑顔で股間を叩いて手招きされました。
リハビリパンツの股間を叩かれてもセクシーさは皆無です。
認知症で陽気にさそわれて、ふらふらと家から出て来られたのでしょう。
私が、どうしたかって?
暖かい季節でしたから、風邪をひく心配はなし、車の通行は殆どなくても大通りから一本入って人通りはそれなりにある生活道路でしたので、そのままにしておきました。
ちょうど、「認知症者が自由に徘徊できる街が良い街。」という識者のコメントを読んだばかりでしたので・・・。
後になってケアマネさんに、「そういう場合はどうしたら良いのですか?」
と、質問しましたら、
「まあ、そのくらいの状態ならそのままでいいんじゃない?
そのうち家に帰られるでしょうから。
余程心配な状況ならば警察へ通報するのも良いですが。」
という答えでしたので、私の判断は間違っていなかったということですね。
とは言うものの、徘徊に出られた家族のほうは、帰ってくるまでの心配さときたら、仕事も家事も何も手に付きません。
母もなんども近所のかたから、「おばあさんがどこそこを歩いていた。」と知らせていただきました。
できれば、その御老人も家族のかたにお知らせしたかったのですよ。