記事No | : 2121 |
タイトル | : 目連尊者の母と日蓮聖人 |
投稿日 | : 2013/06/27(Thu) 10:29:57 |
投稿者 | : 桃青 |
「目連尊者の母は、目連尊者を仏にするために、わざと罪をつくって餓鬼道におちたのです。
目連尊者の母の話は、日蓮聖人もいわれている逆縁で捉えるとそうなります。」
でもね、目連尊者の母について、日蓮聖人はこう言われてますよ。
「抑盂蘭盆と申すは源目連尊者の母青提女と申す人慳貪の業によりて五百生餓鬼道にをち給いて候を目連救ひしより事起りて候、然りと雖も仏にはなさず其の故は我が身いまだ法華経の行者ならざる故に母をも仏になす事なし、霊山八箇年の座席にして法華経を持ち南無妙法蓮華経と唱えて多摩羅跋栴檀香仏となり給い此の時母も仏になり給う、」
(『四条金吾殿お返事』
私「わざと餓鬼道へ落ちた、なんて言われてませんが?」
上人「そもそも盂蘭盆経自体偽経ですから。古来、目連尊者と母については、いろんな解釈があるんですよ。
逆縁でとらえるという捉え方でもいいんです!」
確かに、どんな捉え方(釈)でも可能ではありますが、
「日蓮聖人も逆縁についてはよく言われている。」とセットで語るのは、よくないのではないかしら。
知らないひとが聞いたら、逆縁ということについて何か勘違いしそうです。