組織~頑張る中小企業~

 世界征服ジム

せかいせいふくじむ

島本和彦「仮面ボクサー」

「卑怯な手段でも世界タイトル」 を目標に、ボクシングの世界タイトルを狙う4人組。コミッショナーを誘拐・洗脳し、「クモボクサー」「コブラボクサー」「カマキリボクサー」「ブロンドボクサー」「食虫植物ボクサー」「ゴッドボクサー」「仮面ボクサー」の7つの改造マスク&グラブを認可させた。
仮面ボクサーの正体を知っていながら、ボクサーマスクを無理矢理奪う事はなく、マスク狩りボクシングで奪回しようとするあたりは、やる事が強引な割に正々堂々としている。なんのかんの言ってもスポーツマンであるところは流石というべきか。
6人のボクサーを仮面ボクサーに倒され、後楽園遊園地の1日券で遊びまくった後に解散。

目的は解らんでもないが、手段ははたしてこれで良いのか。やけに遠回りっぽい。思うに、怪人ボクサーをリングに上げたかっただけなんじゃないか(笑)。そーか、それなら納得がいくな、俺的には。
なお、この漫画(に限らず島本漫画はその傾向が強いが)、使える台詞の多さでもオススメだ。特に最終回の仮面ボクサーの「最初に30年パンチを打っておけばよかった!」は、実生活でも使用頻度の高い名台詞。使用頻度の高さは単に俺のダメ人間度の高さかも知れないが。 (/1999)