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耐力壁とは地震や風圧力などの横揺れに抵抗するための壁のことです。これが多ければ多いほど横揺れに対する抵抗力は高まりますが、一方で窓が少ないために暗く、風通しの悪い家となってしまいます。
耐力壁の種類には、柱と柱の間に斜めにスジカイと呼ばれる木材を入れる、柱と柱の表面に合板などの面材を張るなどの方法があり、それぞれの部材の寸法や工法により耐力壁としての壁倍率数値が異なります。スジカイと呼ばれる斜め材30×90の木材を入れた耐力壁の壁倍率は1.5倍、45×90の木材を入れた耐力壁は壁倍率2倍とみなします。
また、柱と柱を厚さ7.5ミリ以上の構造用合板を釘のピッチ150ミリ以内で固定すれば壁倍率2.5倍の耐力壁となり、それらを併用すればその合計値が最大5倍を上限としてその耐力壁の壁倍率値となります。
この壁倍率値による耐力壁の合計量が基準法の必要壁量を充足させる必要があり、この充足率が多ければ多いほど地震に対してより安全な建物といえます。ちなみに昭和56年の新耐震基準ではこれまで1.5倍の壁倍率数値であった「木ずり壁」が0.5倍に低減されてしまいました。
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(日本木造住宅耐震補強事業者協同組合)
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