〈宇宙遺跡調査員シリーズ〉堀 晃 |
シリーズ紹介 |
〈情報サイボーグ・シリーズ〉と並ぶ堀晃のSF短編シリーズで、辺境宙域を担当する遺跡調査員の“私”と、超LSIに似た構造を持つ結晶生命体の“トリニティ”を主人公として、滅びた異星文明の残骸であり、また遺産でもある“遺跡”との遭遇が描かれています。この“滅びた異星文明”というところがミソで、時代の流れに取り残されたような“私”の生き様と相まって、“諸行無常”ともいうべき独特の雰囲気をかもし出しています。
結晶生命体である“トリニティ”は なお、アスペクトノベルス版『遺跡の声』の巻末に収録された「著者インタビュー」によれば、“トリニティ”という存在はI.アシモフ「もの言う石」(『アシモフのミステリ世界』収録)に登場する珪素生物“シリコニー”のイメージを発展させて生まれたとのことです。 |
作品紹介 |
現在のところ、全部で9篇の短編が発表されています。 |
遺跡の声 堀 晃 | |
1996年/2007年発表 (創元SF文庫722-02) | ネタバレ感想 |
[紹介と感想]
2007.09.23 創元SF文庫版読了 [堀 晃] |
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