過日本武尊陵
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

連霖五日周濠渾， 碧�拷J晴河内村。 ��勢低惜別地， 古陵白鳥武尊魂。

五日ぶりに晴れて、竹之内街道沿いにある日本武尊の白鳥陵に行った。濠の水が長雨で増え、御陵の木が水面に接しており（写真：前方部を北側から望んだ）、濠からの排水がどうどうと音を立てて流れていた。残念ながら、今日は白鳥を見なかった（が、亀は二匹見た）。 　　　　　　　　　　　　　　*********

・日本武尊：

〔やまとたけるのみこと〕（『古事記』の表記では倭建命）。小碓命〔をうすのみこと〕。またの名は、倭男具那命〔やまとをぐなのみこと〕。景行天皇第二の皇子。父の帝の愛が薄く、常に少数の兵力で日本の東西を服せしめる命を受け、遠征の途上、客死した。その魂は八尋白智鳥〔やひろ（の）しらちどり〕（白鳥）になって、河内の志幾に飛んでいき（上の写真の附近の広い一帯）、羽を休めて憩い、故郷の大和へ帰っていったという。その地には、今も白鳥陵と謂う御陵（写真：上）が残っており、白津鳥が羽を引き摺った原野は、今も羽曳野（はびきの）と呼んでいる。 　　なお、「日本武尊」は『日本書紀』での表記法で、『古事記』では「倭建命」と表記する。漢詩では、『日本書紀』の方が万事に漢風なので、使いよい。「やまとたける」とは「やまとの国の勇者」の意。『古事記』『日本書紀』によれば、熊曾（熊襲）の王（たける）を伐った際に、名のりを貰った。『古事記』には「汝命者誰。爾詔吾者坐纏向之日代宮，所知大八嶋國，大帶日子淤斯呂和氣天皇之御子，名倭男具那王者也。意禮熊曾建二人，不伏無禮聞看而，取殺意禮詔而遣。爾其熊曾建，白信然也。於西方除吾二人，無建強人。然於大倭國，益吾二人而，建男者坐祁理。是以吾獻御名，自今以後應稱倭建御子。」

平成十八年七月二十二日

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