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  伊賀道          

 河内紫山初夏晨,
 田阪t越飛輪。
 霧瀰高嶺雲中
 晝到東瀛祖廟濱。



河内の紫山
(しざん)  初夏の晨(あさ)
田 葛縟
(かつじょく)  越すこと 飛輪(ひりん)のごとし。
霧は 高嶺
(かうれい=たかみね)に瀰(み)つ  雲中の(しゃ=サービスエリア)
晝に到る 東瀛
(とうえい)  祖廟(そべう)の濱。

   *****************************
 お墓参りに伊賀越えをしていった。雲と霧で、遠くの山々はシルエットだけになっていた。それでも、もう緑になっている水田や、野や崖を覆い尽くす葛は見事であった。

 
・高嶺…:名阪国道にある高峰(たかみね)サービスエリアを謂う。

平成十九年六月二十八日

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