獨り立つ 寒秋の 千代田,
壯懷 激烈にして 儔と 騫ふ。
暮年の國士 心 已むと雖も,
忘るる莫れ 侯嬴 一言を重んぜしを。
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両党の党首会談始末をうたう。
毛沢東、辛棄疾の果断、岳飛の忠勇、秋瑾の同志愛、曹操の智謀、魏徴の忠節をもってうたった。
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・千代田: |
我が国の政治の中心地。(千代田:地名。東京キ千代田區。日本國政府之所在地。) |
・儔: |
ともがら。同志。仲間。秋瑾がよく使う。 |
・心: |
ここでは雄心、志、を謂う。 |
・侯嬴: |
戦国時代の魏の隠士の名。自分の一言を重んじ、その信義のため、自ら言ったとおりに命を絶った故事による。侯嬴は、七十歳で夷門(東門)の監者となり、後、信陵君の客となる。信陵君が出陣するとき、侯嬴は、献策するとともに、老齢ゆえ従軍不能のため、従軍を辞退した。しかし、「(信陵君が目的地に着到すると思われる日に、)自刎して公子(信陵君)を送ろう」と言い、その言の如く自殺した故事に拠る。唐・魏徴の『述懷』に「中原初逐鹿,投筆事戎軒。縱計不就,慷慨志猶存。杖策謁天子,驅馬出關門。請纓繋南越,憑軾下東藩。鬱紆陟高岫,出沒望平原。古木鳴寒鳥,空山啼夜猿。既傷千里目,還驚九折魂。豈不憚艱險,深懷國士恩。季布無二諾,侯嬴重一言。人生感意氣,功名誰復論。
」に拠る。
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