金鼓

朔雲寒菊仍舒開， 詔下恢弘期又囘。 論舊懷時日暮後， 悔尤先涙O J 杯。

        

朔雲さくうんに　寒菊　　仍なほも舒おもむろに開き， 詔は　下くださる　恢弘くゎいこう　　期とき　又また 囘めぐる。 舊を論じ　時を懷しむは　　日暮にち ぼ の後， 悔尤くゎいいう　先まづ涙す　　O J の杯に。 　　*****************************
我が家には親から受け継いだ杯がある。その杯の裏には「MADE IN OCCPIED JAPAN」（写真：上）と書かれている。「占領下の日本製」ということだ。昭和二十二年（１９４７年）から昭和二十七年（１９５２年）までの間（といわれる）日本の輸出品に書かれていた。 　　今宵、その杯を持とう。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-----------------------
・金鼓：	皇帝のみいくさ（皇師。聖戦。御軍）。
・寒菊：	冬の菊。日本の国花の一。日本は『菊と刀』の国でもある。
・朔雲：	北方からの雲。
・恢弘：	拡げて大きくする。祖宗の遺業を恢弘すること。
・又：	またしても。またもや。
・期：	とき。めぐり。ここでは十二月八日〜のこと。
・悔尤：	後悔と非難。
・OJ：	Occupied Japan（オキュパイド ジャパン）の略。占領下の日本。「OJ杯」を敢えて漢字にすれば、「金甌杯」か。 　　　　朔雲寒菊仍舒開， 　　　　詔下恢弘期又囘。 　　　　論舊懷時日暮後， 　　　　悔尤先涙金甌杯。

平成十九年十二月八日

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