希望
九段社頭動厚坤,
白山震盪五洲瞋。
三千里地風和雪,
何日消溶與善鄰。
希望
九段の社頭に
厚坤
(
こうこん
)
を
動
(
どよも
)
し,
白山
震盪
(
しんたう
)
して
五洲
(
ご しう
)
瞋
(
いか
)
る。
三千里地
風
(
かぜ
)
雪に
和
(
わ
)
せども,
何
(
いづ
)
れの日にか 消溶して 善鄰を
與
(
とも
)
にせん。
*****
いつかは、きっと…。
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・九段:
靖国神社の所在地。
・厚坤:
大地。
・白山:
長白山。(=白頭山)。「白山K水」(「K水白山」)と謂えば、「長白山と黒龍江(=アムール川)」。
・震盪:
激しく振り動かす。=震蕩。〔しんたう;zhen4dang4●●〕。
・五洲:
全世界。世界各地。五大洲。毛沢東の詞『滿江紅・和郭沫若同志』に「小小寰球,有幾個蒼蠅壁。
叫,幾聲凄癘,幾聲抽泣。
蟻縁槐誇大國,
蜉撼樹談何易。正西風落葉下長安,飛鳴鏑。 多少事,從來急;天地轉,光陰迫。一萬年太久,只爭朝夕。
四海翻騰雲水怒
,
五洲
震盪
風雷激
。要掃除一切害人蟲,全無敵。」
とある。
・瞋:
いかる。怒(いか)って目をむく。いからす。〔しん;chen1○〕。
・三千里地:
朝鮮半島の規模を指す。現代・王成の『爲了祖國』に「『別顧我! 向我開炮! 向我開炮! 爲了勝利! 開炮! 向我開炮−−』 英雄讃歌,隨之而起;啊ー 脚踏着無邊大地,背靠着半壁青天,他激起一片火海,揮動着六億鐵拳。啊ー 烈火金剛,屹立人間,英雄的讃歌,
傳遍
三千里江山
。
風雷激,山林震蕩!雲水怒,海浪翻騰
!用生命保衞革命,讓紅旗更亮更鮮!烈火金剛,屹立人間,英雄的讃歌,
傳遍
三千里江山
!」
とある。
・消溶:
解ける。解けてなくなる。=消融。毛沢東の『念奴嬌・崑崙』「空出世,莽崑崙,閲盡人間春色。飛起玉龍三百萬,攪得周天寒徹。
夏日
消溶
,江河溢,人或爲魚鼈。千秋功罪,誰人曾與評説? 而今我謂崑崙:不要這高,不要這多雪。安得倚天抽寶劍,把汝裁爲三截?一截遺歐,一截贈美,一截還東國。太平世界,環球同此涼熱。」
の原註に「前人所謂“戰罷玉龍三百萬,敗鱗殘甲滿天飛”
,説的是
飛雪
。這裏借用一句,説的是雪山。夏日登岷山遠望,群山飛舞,一片皆白。老百姓説,當年孫行者過此,都是火焰山,就是他借了芭蕉扇搧滅了火,所以變白了。」とあるのに拠る。
平成二十八年一月六日
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