聽
田納西
圓舞曲
嫋嫋奏來戰後歌,
離人追想深南河。
心中深處低低唱,
美化驚魂因止戈。
田
(
テ
)
納
(
ネ
)
西
(
シー
)
圓舞曲
(
ワルツ
)
を聽く
嫋嫋
(
でうでう
)
奏
(
かな
)
で
來
(
きた
)
る 戰後の歌,
離人
(
り じん
)
追想
(
つゐさう
)
す
深
(
deep
)
南
(
south
)
の河。
心中 深き處
低低
(
ていてい
)
に
唱
(
うた
)
へば,
美化
(
アメリカナイズ
)
に
魂
(
こん
)
を
驚
(
おどろ
)
かしむるは
戈
(
ほこ
)
を
止
(
と
)
めしに
因
(
よ
)
らん。
*****
テネシーワルツが聞こえてきた。戦後、江利チエミが歌っていたあれだ。
気が付けば、いつの間にか心の中で、共に歌っていた…。
「何故、アメリカの歌なのに郷愁を覚えるのか?!」という自問自答の詩。
-------------------
・離人:
土地を離れて行く人。旅人。夫と生別したひと。
・深南:
Deep southを謂うが、テネシー州は、正確にはディープサウスではない…と。「深南河」でテネシー川を謂いたい。
・低低:
小さな声で。南唐後主・李Uの『蝶戀花』に「遙夜亭皋閑信歩。乍過C明,早覺傷春暮。數點雨聲風約住。朦朧淡月雲來去。 桃李依依春暗度。誰在秋千,
笑裏
低低
語
?一片芳心千萬緒,人間沒個安排處!」
とある。
・止戈:
戦(いくさ)を止める。
平成二十八年二月二十四日
次の作品へ
前の作品へ
自作詩詞メニューへ
詩詞概説
唐詩格律
宋詞格律
毛主席詩詞
天安門革命詩抄
参考文献(詩詞格律)
参考文献(唐詩)
参考文献(宋詞)
参考文献(古代・現代漢語学、漢語音韻)
わたしの主張