天下第一の花である御衣黄の桜も、天道の下に在るのだ、という詩。裏カジノ騒動の詩。
雑草の花々が咲いている。これを見下ろしている綿毛を飛ばす柳絮よ、世の中を甘く見て、自分が天下第一なのだとして驕(おご)ってはいけない。天の理(ことわり)に則(のっと)って、太陽や雨、この世のあらゆるものは動いているのだ。ごらん、あの真に天下第一の花である御衣黄の桜でさえも、天の理(ことわり)に従って、風に散っているではないか……。
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・天道: |
天の道。天の理(ことわり)。五代・馮道の『天道』に「窮達皆由命,何勞發嘆聲。但知行好事,莫要問前程。冬去氷須拌,春來草自生。請君觀此理,天道甚分明。」とある。 |
・柳絮: |
ヤナギの綿毛。春を知らせる風物。ここでは羽毛をも謂う。なお、バドミントンは「羽毛球」と言う。 |
・報: |
しらせる。毛沢東は『卜算子・詠梅』で「風雨送春歸,飛雪迎春到。已是懸崖百丈冰,犹有花枝俏。 俏也不爭春,只把春來報。待到山花爛漫時,她在叢中笑。」とある。
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・御衣黄:天下第一の桜花。 |
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