天惠

雁書來自武州�ｸ， 荳蔲花餘��豆香。 鈴響心騰包裹到， 碧莢可寶若珩璜。

                                                 

天惠(てんけい) 雁書(がんしょ)　武州の�ｸ(さと)より來(きた)り： 「荳蔲(とうこう)の花餘(くゎよ)　��豆(せいとう) 香(かを)る」と。 鈴(れい) 響き　心(こころ) 騰(あ)がりて　包裹(はうくゎ) 到る， 碧莢(へきけふ)　寶(たから)とす可(べ)し　珩璜(かうくゎう)の若(ごと)きを。 　　　　　　　　　　＊＊＊＊＊

---------------- ・雁書： たより。＝雁信。 ・荳蔲： 春に咲く可憐な花。ビャクズク。晩唐・杜牧の『贈別二首』其一に「娉娉嫋嫋十三餘，荳蔲梢頭二月初。春風十里揚州路，卷上珠簾總不如。」とある。 ・香： （食べ物が）美味しい。 ・鈴： チャイム。　「鈴響」：チャイムが鳴る意。 ・包裹： 小包。 ・碧莢： 青い豆の莢（さや）の意。 ・寶： 宝とする。とうとぶ。愛重する。〔動詞〕。　「可宝」：大切にすべきである。 ・珩璜： 半円形をした佩び玉。

平成二十八年五月一日

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