非理法權天
雲中新月朦朧天,
多少咖啡萬八千。
合法那知不合理,
遼東太守去何邊。
奉献塔(法權塔)。正面に「非理法權天」と書かれている。
非理法權天
雲中の新月
朦朧
(
もうろう
)
たる天,
多少
(
た せう
)
の
咖啡
(
(コーヒー)
)
ぞ 萬八千。
法に合ふも
那
(
な
)
んぞ知らんや
理
(
ことはり
)
に合はざるを,
遼東の太守
何
(
いづ
)
れの邊にか去る。
*****
都知事の「政治とカネ」疑惑(=政治資金規正法違反疑惑)についての詩。
・非理法權天:
「非<理<法<權<天」。「非(無理)<理(道理)<法<權(権威)<天(天/天子)」
。曽て楠木正成は、この「非理法権天」と書いた菊水旗を掲げて闘ったと云う。
・新月:
三日月。ここでは「龍宮城ホテル三日月」のことを謂う。
・多少:
どれほど。いくら。数量を問う疑問代詞。
・咖啡:
コーヒー。日本では「珈琲」。(ただし「珈琲」では発音上(=平仄上)問題があるので…)。
・萬八千:
一万八千。喫茶店の領収書の金額。
・那知:
思い到らない。なんぞ知らん。
・那:
なんぞ。那=哪。
・理:
ことわり。
平成二十八年五月二十九日
次の作品へ
前の作品へ
自作詩詞メニューへ
詩詞概説
唐詩格律
宋詞格律
毛主席詩詞
天安門革命詩抄
参考文献(詩詞格律)
参考文献(唐詩)
参考文献(宋詞)
参考文献(古代・現代漢語学、漢語音韻)
わたしの主張