養氣

九層飛閣属醫門， 俯瞰金峯楠子村。 天地莊嚴人不定， 夕陽欲没近黄昏。

                                               

氣を養ふ 九層の飛閣( ひ かく)　　醫門に属し， 俯瞰( ふ かん)す　金峯(きんぽう)　　楠子(なん し )の村を。 天地　莊嚴なれども　　人　不定(ふぢゃう)， 夕陽(せきやう)　没(ぼっ)せんと欲(ほっ)して　　黄昏(くゎうこん)に近し。 　　 　　　　　　　　　＊＊＊＊＊

落ち込んでいた…。 　　　　　　　　　　　　　　--------------------- ・養氣：気力を養う。浩然の気を養う。 ・九層：ここでは建物の九階。　　（八階） ・醫門：医業。医者の宅。ここでは病院を謂う。 ・金峯：金剛山の意。 ・楠子村：楠木正成の旧領、南河内を指す。 ・不定：さだまらない。すぐかわる。 ・夕陽…：晩唐・李商隱の『登樂遊原』に「向晩意不適，驅車登古原。夕陽無限好，只是近黄昏。」とある。

平成二十九年二月十四日

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