放南國克羅地亞光盤 |
眞珠石甃層朱甍, 光碟一看南國情。 此地曾知血涙恨, 今朝幾曲頌昇平。 |
南國 眞珠の ***************** |
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クロアチアの風光と歌声の入ったCDをいただいた。スイッチをオンにすると、遠い異国の古い町並みが画面に映し出された--- 「アドリア海の真珠」と呼ばれたドブロブニクの町の石畳に、幾重にもなって続く赤い甍(いらか)……尖塔、澄んだ空に碧い海…。 この地は、曽てはユーゴスラビアの中にあったが、ソ聯の崩潰と東欧の激変に伴い、ユーゴスラビア紛争に巻き込まれていった。やがて、その中からクロアチアが生まれ、今は平和に過ごせていると…。 風光に重なって、クラッパ(klapa)というアカペラの静かな歌声が流れてきた。 ---------------------- ・放:つける。 ・光盤:CD。 ・真珠:ドブロブニクの町のこと。この町は、「アドリア海の真珠」と呼ばれたと。 ・石甃:石畳。 ・朱甍:赤い甍(いらか)。 ・光碟:〔くゎうせつ;guang1die2○●〕CD。 ・此地曾知…:ユーゴスラビア紛争を経たこと。 ・頌:ほめたたえる。 ・昇平:世の中がおだやかに治まっていること。太平。 ------- ・光碟:〔くゎうせつ;guang1die2○●〕の読みについて:この「碟」の読みの〔せつ〕と〔die2〕とを結びつけるのには、多少の不安(?)がある。〔せつ〕には:「節接設折拙雪洩説切屑…」と。 〔die2〕には:「疊跌迭蝶喋諜牒鰈…」と。閑な折に、反切を調べてみるが暫くは〔くゎうせつ〕としておく。(「碟」字は、「碟子」(小皿の意)で中国語ではよく使う) --------- この詩の最後の「今朝幾曲頌昇平」( |
平成二十九年十一月三日 |
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