歳暮

寒風一路中仙道， 兒子帶簫回里閭。 吹盡故�ｸ心思曲， 訴親無恙友何如。

                                               

歳暮(さい ぼ ) 寒風　一路　　中仙道(なかせんだう)， 兒子　簫(せう)を帶びて　　里閭( り りょ)に回(かへ)る。 吹き盡くす　『故�ｸ((ふるさと))』　　心思(しん し )の曲， 訴ふるがごとし：　「親　恙(つつが)無(な)く　　友 何如(いかん)」と。 　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

年末に息子の一家が帰郷した。例年との違いは、楽器を持ってきたことだ。その楽器とは、「Roland エアロフォン AE-10」という、“電子尺八”のようなものだ。 着いて、早速吹いてくれた。『故郷(ふるさと)』三畳。「…如何(いか)にいます父母(ちちはは)　恙無(つつがな)しや友がき　雨に風につけても　思ひ出(い)づる故郷(ふるさと)…」だった。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-------------- ・中仙道：今回の帰郷のルート。東海道のルートをとらないで、中仙道を通ってきた。 ・帶：　　　たずさえる。 ・簫：　　　管楽器の一。 ・里閭：　 郷里。

平成二十九年十二月二十九日

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