謁大鹽中齋墓 |
遙哉天保致良知, 春早墓邊馨氣稀。 噫君若出百年後, 定作亞洲大導師。 |
大鹽中齋の墓に謁す 春 早ければ ***************** |
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今年(平成三十一年三月二十四日)、大塩平八郎のお墓と、天満の大阪天満宮に行った。(詩が出来たのは、令和元年九月二日)。天満宮には多くの人が詣っていたが、大塩平八郎のお墓のあるところは静かだった。当時、天満は焼け野原になっていたのだろう。 大塩平八郎の乱は、色々考えさせられることが多い-----彼がもう少し後に生まれ、世界の多様な思潮や運動に触れることができていたのならば……ということを詠った。 −−−−−−−−−−− ・大塩中斎:大塩平八郎のこと。天保の飢饉に際して、災民救済の乱を起こした。 ・天保:天保の飢饉。江戸時代後期(天保四年(1833年)〜天保七年(1836年)の飢饉を指す。 ・良知:自己に具わっている判断能力を十分に発揮し、これによって、天地万物の原理を悟ること。 ・致良知:良知を致す。良知を発揮せよ。正しい心のはたらきを究極まで発現させる。明・王陽明の倡えた陽明学の最も根元的な指針。 ・馨気:芳香。 ・定:きっと。 ・作:なる。 ・亞洲:アジア洲。 ・導師:指導者。リーダー。 |
令和元年九月二日 |
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