落葉は根に帰るというが、わたしのルーツを尋ねての小さな旅をした。五十六年ぶりに(そうであろう辺りへ)行った。
遠い日の記憶にある「ふるさと」は、
…山の裾。向かい合わせにあった家。その家の入り口にあった小川(その上を跳び越えて遊んでいて注意されたこと(今で謂う生活用水なので)水中にご飯粒が落ちていた)。おはぎを食べたこと(そこのご飯が食べられなかったようだ)。山道の右端にあった二人の姉の簡素なお墓。バスで渡った由良川の橋が揺れていたこと…。
といった切れ切れのものだけだ。
「多分、ここだろう」というところまで分かったが、おぼろだ…。それでも満足した。
お昼は、丹後由良の西側、栗田湾の奈具海岸にある双子岩 というレストランで、鯛のお刺身定食(1900円/1人)を食べた。味も量にも満足した。
-------------------
|