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爛漫之後 和憶良先生痛心詩



紅櫻散盡又涼囘,
禹域人聽花後來。
百草相生似舊歳,
秋風動莠有餘哀。




紅櫻 散じ盡くして  又 涼 (めぐ)り,
禹域( う ゐき)の人は聽く  花の後來(こうらい)
百草 ()ひ生ずるは  舊歳に似たれども,
秋風 (いう)を動かして  餘哀( よ あい) 有り。

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  この詩について:メールで「今年の春、災害・事故の報道に接した時に出来たものの、不幸の最中に投稿などしてよいものだろうかと躊躇し、日本が落ち着いて恢復してきた今となりました、災害や災難は、もう復旧なさったことでしょうか?」との主旨の詩と文をいただいた。代わって、頂いた詩に和してこのページ上掲の詩を作った。
 頂いたメールの詩は:

        痛心 三月十一日聞東洋大震   憶良
 地動河山破 津騰難劫來
 殘壁已盈野 初櫻猶未開

地 (どう)じて  河山 破れ, (しん) (とう)じて  難劫(なんごふ) (きた)る。
殘壁(ざんぺき)  (すで)に野に()ちたれば, 初櫻(しょあう)  ()ほ未だ開かざるがごとし。


  (序でに、といえば適切な表現ではありませんが、地震・津波の後を歌った歴史的な詩をご紹介いたしておきます:幕末の月性の『聞下田開港』「七里江山付犬羊,震餘春色定荒涼。櫻花不帶腥膻氣,獨映朝陽椢香。」です。)
 
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・莠:〔いう;you3●〕エノコログサ。狗尾草。(外見は稲や麦に似て有益に見えるが、実際は何の役にも立たないものの意で、)無能な者。たちの悪い人。品质坏的人

 (後日記:地震と津波で衝撃を受けた後、皆が「日本はどうなっていくのだろう…?」という思いで一杯だった頃、政治も頼りなくて、風に揺れる葦のような様になっていた。そのうた。(後日:平成27.6.8記))
平成二十三年八月二十九日




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