USBおばかさん「ホームページに写真のせるの、いつやるの?」 ぼおおっとネットサーフィンしているぼくの耳に、トホホ妖精がささやきます。 「ぼちぼちね。」 ぼくは面倒くさかったので生返事をしました。 「しってるよ!こないだ半日かけて撮った写真、八割がた失敗したでしょ!」 「ぎくっっっ!」 「スキャニングするのも面倒くさいんでしょ?」 「はうっっっ!」 かなり痛いところを突かれました。数日前に撮った写真は、ほとんど照明を失敗してて、なんとか使えるようなのも、スキャニングしてみたら、なんか、角度が気に入らなくって、いやになって捨てちゃったんです。四千円ほど無駄にしました。 「デジカメ買えば?いま、安いのあるよ!」 「デジカメは銀塩に比べて画素数が・・・」 「あんたの撮ったピンボケ写真じゃ同じじゃない!それに、ホームページ用の写真なんていくら画素数がいるのよ!」 ぼくは計算してみました。 う〜んと、横がせいぜい520ドットで、縦が400ドット?かけると二十万八千・・・ 「いま百三十万画素で三万きってるよ。」 イギリスの近衛兵がさっさと儀仗用の小銃を色気のないL85にとっかえるように気持ちを切り換えて、ぼくはデジカメを買いました。スマートメディアはUSB接続のリーダーで読んであげればリムーバルドライブ感覚で簡単に写真をG4マックにもってゆくことができるのです。 「わははは!すごい!さよ〜ならスキャナ〜!」 スキャナーに十万円だしたことはもう覚えてません。追加でオートマチックドキュメントフィーダーを買ってつけて一回も使ったことがないことだって・・・しくしく・・・ とにかく、デジカメの便利なこと!その場で上がりが確認できるし、撮りそこなったら捨てちゃえばいいし、現像代はゼロ!いやあ、いい時代です。 ちょうしにのってパソコンに読込んでいるうちに、G4の調子が・・・ 「あれれ、USBフロッピがうまくうごかん・・・」 「電力不足だよ。きっと。」 ユーエスビーという規格は当初宣伝でスカジーにくらべて電力はバスから供給されるので煩雑ではない、ターミネータもいらない、とか、最高128台直列接続できとか、美味しいとこばかり伝わりましたが、肝心のバスから供給される電力は本体の電源容量から削り取っているので、ターミネータはいらなくとも同じような機能の電源供給機器が必要なのです。う〜、うそつき!でも、まあいいか・・・ 「電源供給機能付きのUSBハブを買ってくるか・・・」 一番安いUSBハブを買ってきました。接続して、カードリーダとフロッピードライブをつないで、電源オン。 「あれれ・・・電源キーが死んでる」 どうしたことか、キーボードから電源を入れることができなくなりました。本体のスイッチでオンします。 「あれれ・・・キーボードがえらい不安定になっちゃった・・・」 キャップロックが入りません。メールを書くのもままならなくなりました。おまけにフロッピを入れると止まります! 「ううむ、ろくでもない規格じゃユーエスビーは!」 ぼくの中で前から低めだったUSBに対する信頼はさらに大暴落。スティーブ・ジョブズよりもうさんくさい存在になってしまいました。 「ううむ、やっぱりUSBハブはやめ!」 使う機器だけ使うときに挿そうッとおもってケーブルを探ると・・・ 「これ、キーボード、ハブに挿してるよ・・・」 あれれ、本体のふたつのバスには。それぞれキーボード/マウスの組と、ドライブ類をスター接続したUSBハブのグループを挿したはずだったのに、いま見ると、片方にはフロッピが、キーボードはハブに挿してありました。 「当初の予定通りに挿してみたら?」 ・・・・ちゃんと動きました。もうフロッピもだいじょうぶ・・・ 「ケーブル周りはちゃんと整理しておこうね。」 トホホ妖精のまっとうな御意見にうなずくぼく。 USBに対する信頼は再びジョブズよりもうえになりましたとさ。 でもケーブル周りは、相変らずのカオス。
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