鍛冶屋 | 作業工程 | 焼入れ |
ようこそ鍛冶屋の部屋へ、まずは自己紹介から! 笹岡英猪(通称 いごっそう鍛冶)です。 土佐鍛造 高知県土佐市家俊1340-1 ●昭和2年3月6日高知県須崎市桑田山に次男として出生する。
●山、川を駆け巡り、そこで幼少をすごす。
●尋常小,高等小経て昭和15年に,堺に丁稚奉公として鍛冶屋の修行に就く
●昭和19年2月志願し海軍に入団する。
●昭和21年6月復員し、また、修行に励む〔辛い毎日が続く〕
●昭和28年11月に帰高し、そして憧れの独立を果たす。
●そして、現在に至る。
私から簡単に鍛冶屋(鍛造)のことについて説明させていただきます。 | ||
最近の火造りは、重油又は工業用ガス,電気炉でやっている所が主である。 | ||
しかし、ここでは昔からのコークス,松炭での火造り方法でやっています。 (古式鍛造) |
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やはり、鋼には浸炭効果があるように思われる | ||
ここで注意しなければいけないのは、火造り温度である。 | ||
融合する時の温度は、750〜900度位で、それ以上になると脱炭する恐れがある。 | ||
一度脱炭すると後での熱処理が難しくなる。火造りがそこが大事である。(焼き入れ等) | ||
コークスによる火造り風景 | ||
火造りの後は焼きなまし所謂焼鈍である。その時の温度は440度から470度がいいらしい。 | ||
そして、藁灰の中に入れて約一昼夜かけて徐冷する。 | ||
続いては、作業工程の説明に 工程作業 | ||
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鋼と鉄を接合させるには結合剤が必要です。 | |
それはホウ酸(1):硼砂(1):酸化鉄(2)の割合で | |
750〜900度の温度で接着いわゆる融合させる。 | |
鉄は赤いうちに叩けと言う諺はここからきている様です。 | |
一昼夜藁灰のなかでなました後、ハンマーで荒叩きし刃物の組織を細 | |
かくし,それを何回か繰り返す。 | |
荒叩きした後, 鋼の部分をグライダー砥石ですきもんをし、またハンマーで | |
何回かたたいて組織をしめる。 | |
こういった作業でも高度な技術が必要である。 | |
その後はシャーリング。プレスで形をつけていく。 | |
そして、焼入れと続く | |
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焼き入れ |
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ここでの焼き入れは、コークスと松炭を使用して行う。 | |
最近は鉛、高周波焼き入れ、 真空焼き入れなどが多く使用されているが | |
どうしても昔ながらのコークスと松炭にこだわる。浸炭効果があらわれる様です。 | |
自負するわけでわないが、プロの方に聞いてみても良いといってくれます。 | |
青鋼、白鋼は、カーボン(炭素)量が多く、 あまり高い温度での焼き入れは、 | |
少し控えた方がよさそう。温度は760度から800度C水焼き入れする。 | |
(油焼き入れ)もあります。 |
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焼き戻し温度はクエンチ油で 180から220度の間で約30分間入れる。 | |
そうすることによって粘りと強靭性が増してくる。 | |
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