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C11の車高を下げる・他 その2

車高を下げるには、まずダイキャストブロックを上から所定の高さだけ削る必要があります。
どの部分をどんな形に削ればよいか、事前によく確認しておきます。
大まかな削りは思ったより短時間で終わりますが、それをボディにはめ込むにはさらに調整が必要になり、根気もいります。

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このページの作業では細かい金属粉がたくさん出ます。むやみに払ったり吹き飛ばすなどすると、金属粉が飛び散って目や呼吸器に入るなど、大変危険です。
(こういうことは、ふざけてやってもいけないですね)
ちょっとブラシで払っただけで、思わぬ方向に金属粉が飛ぶことがあるので、十分ご注意ください。

道具を用意する

道具を用意します。手持ちのものがない場合は、貸してくれる友達がいないか聞いてみたりしますが、学校ならば技術の先生に相談すれば、技術室や道具を使わせてもらえるかもしれません。
ただし、道具の中でも消耗品や、ドリルの刃のように折ってしまう可能性があるものは、借りずに自分で用意したほうがいいと思います。そんなときに限って折ってしまうのです(経験あり)…。

1 ヤスリ
金属切削用のもので、できる限り大きいものを買います。
プラモデル用の10センチ程度のものでは、ほとんど絶望的です。
長さ30センチほどあれば楽に削れます。ハンドル(取っ手)もあったほうがよいです。

2 万力(まんりき、バイス)
ダイキャストブロックをしっかり固定するために使います。小型のものでも、あるとないとでは全然能率が違います。
本当は万力に固定せず、手で持って削ったほうがダイキャストブロックには優しいのですが、時間がかかるのでこうしました。

3 ワイヤーブラシ
もっといい道具があるかもしれませんが、ヤスリの目詰まりを取るために使います。
ダイキャストは柔らかいので、ヤスリがすぐに目詰まりしてしまい、役に立たなくなるからです。

万力で固定

万力にダイキャストブロックをしっかり固定します。
写真の4箇所にある、ギアの差し込まれているピンの頭は、万力で挟まないようにします。ピンが潰れてギヤを差し込めなくなります。

あまり強くはさみすぎると、ダイキャストが変形してしまい、機関車が傾いてしまうことがあるので、むやみに強く締めないようにします。

ヤスリがけ

ヤスリがけします。
片手で柄を握り、もう片手で先端を押さえて、材料がヤスリに密着するようにします。
適度な力を加えて向こう側に押すと削れます。
手前に戻すときは力を抜きます。力を入れたまま戻しても削れないばかりか、ヤスリを傷めてしまいます。

よく「ガリガリガリ…」とすごい速さで往復させる人がいますが、派手な割に効果は薄いと思います。
「ゴリッ ゴリッ ゴリッ…」と、ヤスリの全長を使い、確実に適度な力で削ります。

全体を水平に削るのはたいへん難しいことです。ヤスリの移動に合わせて、力の加え方を加減しますが、私はあまり上手にはできません。
学校で金属加工を習っている方は、その方法に従ったほうがよいと思います。

ヤスリがけの途中

「こんなに簡単に削れるの?」というくらい、あっという間に削れていきます。
もっと大きいヤスリが欲しくなりますね。

この写真は削り始めて3分後ですが、上部はすでに目標の1.7mmに達しました。
しかし、これから角を落としてきれいな丸みにしなければなりません。
断面がきれいな半円にならないと、いくら上部だけを削り下げても、思うようにボディが収まりません。

また、後ろについているリード線をちぎらないように、細心の注意が必要です。

目詰まりを取る

数分たつとヤスリが目詰まりしてしまい、音がする割には削れなくなってきます。

ワイヤーブラシなどでヤスリの目を傷めない方向にこすり、こびりついた金属を取り除きます。
少し削ったら目詰まりを取り…の繰り返しで、気長に削っていきます。

片側が終わったらもう片側のダイキャストも削りますが、両方合わせても、1〜2時間もあればきれいに削れると思います。

削ったダイキャストブロック

余裕でボディに収まるくらい削れたら(この段階ではまだボディと組み合わせてみることはできませんが)、古歯ブラシなどで全体の金属粉を落としてきれいにします。
写真の黄色い矢印は、削るのを忘れがちな場所です。これらの場所もボディに当たるので削っておきます。

ここまでで切削が一通り終わったので、道具を片付けて金属粉を清掃しておきます。
適当にそのへんのゴミ箱に金属粉を入れておくと、誰かが片付けるときに事故がおきかねませんから、そういうことも考慮します(たいてい自分でハマるので)。

ギヤの取り付け 動力ユニットを元通りに組み立てます。
大きいほうのダイキャストブロックに、ギアと絶縁スペーサー、ライトをはめ込みます。
ギアは指でスムーズに回転するか、確かめておきます。
左右のブロックの組み合わせ ライトの基板を壊さないように注意しながら両方をはめ合わせ、前後のビスで留めます。
ビスは締めすぎないようにします。プラスチック製のナットのネジ山を壊してしまうと面倒です。
動輪の取り付け

組み立てと逆の手順で動輪をはめ込みます。軸箱につけておいた印を参考にします。
前後がわからなくなったときは、第二動輪付近のサイドロッドを見るとわかります。穴の隣にある関節が後ろになります。また、両端にある小さな突起(油つぼ)が上になります。

従台車を取り付けて動輪押さえ板をネジ止めしたら、動輪が軽く回るか指で動かして確かめます。
その後、一度モーターを取り付けて試運転しておきます。

なお、この写真の例でも、まだボディに当たるところがあって、このまま使えるわけではありません。
このあとの写真で、あちこちの形が少しずつ変わっていることがあるのは、そのためです。
特に前方のデッキ下の部分は大きく変わっています。

取り付けたモーターは、上回りの組み合わせ調整のときに邪魔になるので、いったん外しておきます。


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