車高を下げるには、まずダイキャストブロックを上から所定の高さだけ削る必要があります。
どの部分をどんな形に削ればよいか、事前によく確認しておきます。
大まかな削りは思ったより短時間で終わりますが、それをボディにはめ込むにはさらに調整が必要になり、根気もいります。
このページの作業では細かい金属粉がたくさん出ます。むやみに払ったり吹き飛ばすなどすると、金属粉が飛び散って目や呼吸器に入るなど、大変危険です。
(こういうことは、ふざけてやってもいけないですね)
ちょっとブラシで払っただけで、思わぬ方向に金属粉が飛ぶことがあるので、十分ご注意ください。
道具を用意します。手持ちのものがない場合は、貸してくれる友達がいないか聞いてみたりしますが、学校ならば技術の先生に相談すれば、技術室や道具を使わせてもらえるかもしれません。 1 ヤスリ 2 万力(まんりき、バイス) 3 ワイヤーブラシ |
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万力にダイキャストブロックをしっかり固定します。 あまり強くはさみすぎると、ダイキャストが変形してしまい、機関車が傾いてしまうことがあるので、むやみに強く締めないようにします。 |
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ヤスリがけします。 よく「ガリガリガリ…」とすごい速さで往復させる人がいますが、派手な割に効果は薄いと思います。 全体を水平に削るのはたいへん難しいことです。ヤスリの移動に合わせて、力の加え方を加減しますが、私はあまり上手にはできません。 |
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「こんなに簡単に削れるの?」というくらい、あっという間に削れていきます。 この写真は削り始めて3分後ですが、上部はすでに目標の1.7mmに達しました。 また、後ろについているリード線をちぎらないように、細心の注意が必要です。 |
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数分たつとヤスリが目詰まりしてしまい、音がする割には削れなくなってきます。 ワイヤーブラシなどでヤスリの目を傷めない方向にこすり、こびりついた金属を取り除きます。 片側が終わったらもう片側のダイキャストも削りますが、両方合わせても、1〜2時間もあればきれいに削れると思います。 |
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余裕でボディに収まるくらい削れたら(この段階ではまだボディと組み合わせてみることはできませんが)、古歯ブラシなどで全体の金属粉を落としてきれいにします。 ここまでで切削が一通り終わったので、道具を片付けて金属粉を清掃しておきます。 |
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動力ユニットを元通りに組み立てます。 大きいほうのダイキャストブロックに、ギアと絶縁スペーサー、ライトをはめ込みます。 ギアは指でスムーズに回転するか、確かめておきます。 |
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ライトの基板を壊さないように注意しながら両方をはめ合わせ、前後のビスで留めます。 ビスは締めすぎないようにします。プラスチック製のナットのネジ山を壊してしまうと面倒です。 |
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組み立てと逆の手順で動輪をはめ込みます。軸箱につけておいた印を参考にします。 従台車を取り付けて動輪押さえ板をネジ止めしたら、動輪が軽く回るか指で動かして確かめます。 なお、この写真の例でも、まだボディに当たるところがあって、このまま使えるわけではありません。 |
取り付けたモーターは、上回りの組み合わせ調整のときに邪魔になるので、いったん外しておきます。