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C11の車高を下げる・他 その4

モーターがボイラーに当たらないように何とか処理してボディーをかぶせ、車高下げを完了します。もう一息です。

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整流子に当たる部分をケガキ

モーターの端子は、ちょうど発電機の下のあたりに当たってしまいます。
モーターを削ることはできませんし(多少は可能)、ボディをちょっと薄くする程度では、当たりを避けることはできません。
というわけでやることは決まりです。邪魔な発電機を切り取ってしまいます。
その発電機をどうするのかは、あとで考えることにします。

傷をつけないようにマスキングテープで覆い、デザインナイフの先で軽く切り込みを入れます。
定規が当てられないので、フリーハンドで少し小さめに切り込んでいます。
あらかじめ、ボディと動力を並べて、モーターのどの部分が当たるのかを調べ、大体の寸法をつかんでおきます。

なお、穴を大きく開けすぎてしまったら、パテなどで埋めればよいので、あまり気にしなくてもよいです。

発電機を切り取る

切り込むにつれてナイフが溝に埋まり、切れにくくなっていきます。
内側に少し溝を広げたり、時には裏側からも切り込んだりして、少しずつ進めます。

なお、裏側からピンバイスでいくつも穴を開けてつないでいく方法もありますが、場所が狭いのでニッパーなどの工具も入りにくいと思います。
細い棒ヤスリなどで穴を削ってつないでいくのがよいように思います。

写真は最初の角穴が貫通した直後です。

モーターが収まるように削る

裏側から慎重に穴を広げ、ヤスリで断面を斜めに(内側が広くなるように)削ったりして、モーターが収まるようにします。
どのくらい広げればわからないので、ちょっと不安になるかもしれません。

私は途中で手が滑って大きく削り込んでしまい、その瞬間、ぴったり合うようになりました。

裏側の様子 完了後の穴を裏側から見たところです。だいたい、こんな感じに削ればOKです。
車高をこんなに下げなければ、もう少し小さい穴ですみます。
紙などで穴をふさぐ

開けた穴を、紙で上からふさぎます。
厚さ0.2mmほどの薄手の古名刺を切ってぴったりあわせ、ゴム系接着剤で断面を接着します。
中央部はモーターの端子に合わせてわずかに盛り上がっています。

接着したら、合わせ目に瞬間接着剤をさらに流して固めますが、流しすぎに注意します。

発電機の取り付け

切り取った発電機をゴム系接着剤で接着し、さらに瞬間接着剤で固めます。
これで車高下げは完了です。

なお、紙の白い部分はつや消し黒を筆塗りすれば、ほとんど違和感はなくなります。
継ぎ目の上に発電機の吸排気管、電気配管、汽笛引棒などを配置して隠すこともできますが、まず気にならないと思います。

デフの加工

マイクロエースのC11がいまいち似ていないと感じるとすれば、ひとつは背が高くて斜めの切り欠きが小さいデフの形にあります。
高さを切り詰めるのは、もう一段階難しい工作になってしまうので(その5にて)、ここでは最も効果の高い、斜めの切り欠きの修正を行います。

デフのケガキ

まず、どのあたりから切断するかを決めます。
私は、あとで高さも切り詰めたくなったときのために、デフ上端から4mmまでやや大きめに下げました。
ただ切ったとしても、縁取り表現は一体どうするのか…? あとで考えましょう(笑)。切ると決めたら、とにかくズバッと切ってしまうことが肝心です。
あれこれ考えるだけでは、いつまでたってもやらないでしょう。

目標のラインにマスキングテープを貼ってから定規を当て、デザインナイフでごく軽くスジをつけて切り込んでいきます。
何回かスジを付けたら、不安定な定規を外してもナイフが曲がらなくなりますから、さらに根気よくナイフを引いて切り落とします。

終わりが近づいたら、力を加減して、割れたりちぎれたりしないように注意します。
また、切断と同時にナイフが飛び出して、煙突などを傷つける恐れもありますから、マスキングテープなどを貼ったうえで、気をつけて作業します。

デフをカットしたところ

力を入れすぎて、デフを破損しないように最後まで気をつけます。

意外に簡単に切れると思います。そして、急にC11の顔になってきます。
(ここでは、あとで高さも切り詰めてみますので、少し余計に切っています)

デフ内側を整える デフの裏側は、デザインナイフで慎重に削って斜めにしておくと、断面が厚ぼったくなりません。
ただし、やりすぎるとこの部分が逆に目立ってしまうので、ほどほどにしたほうがよいようです。
デザインナイフ

ちなみに、デフの切断や発電機の切り取りなどを行ったのは、このデザインナイフです。
タミヤでも扱っている、オルファ製のごく普通のものです。
替え刃も用意しておき、頻繁に交換しながら作業します。交換した直後に先端を折ってしまうとがっかりしますが、よくあることです。

縁取りを入れる

さて、後回しにした縁取りです。
色々な表現方法があるのですが、ここではナイフでスジを入れるだけにして簡単に済ませました。

縁取りの幅だけずらしてマスキングテープを貼り、定規を当てて軽く2〜3回スジを入れます。その程度で十分です。

縁取りの拡大 この程度拡大しても特に違和感はないと思います。
切り込むことによって、少しめくれが生じるので、いい感じに収まります。

車高下げ終了

車高下げとデフの修正を両方行いましたが、デフの修正だけならそれほど大げさなものではありませんので、週末などにちょっと試していただくこともできるかと思います。

車高下げ終了

左が加工前、右が加工後です。
マイクロエースのC11の形態は、番号に関わらず二次型を基本としているようです。

さて、デフは上部も削るつもりで斜めの部分を切り取ったので、続きを行います。


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