車高を下げるには動力だけではなく、関係するボディの各部を色々と加工する必要があります。
ただ、ボディを削りすぎて穴を開けては困るので、動力側の加工で何とかなる場合はそのほうがよいです。
ここから先の作業では、カッターナイフやデザインナイフなどの、鋭く切れ味のよい刃物を使います。
刃の進む方向に指を置かないように気をつけます(なぜかナイフが飛び出してしまうときに限って、そこに指が…)。小さい子供が近くにいるのも危険です。
ボディが下がるので、それを下から支えるシリンダーブロックも、上部から切り詰める必要があります。 シリンダーブロックの中には小さいウエイトが入っているので、抜き取ります。 すでにポロポロと落ちてきているかもしれません。 |
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ウエイトは上から2ミリくらいまで切り詰めます。 ヤスリで頭から順に削れば一番安全ですが、ちょっと時間がかかりますし、ヤスリが変に目詰まりすることがあります。 |
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シリンダーブロックを削ります。 まず、刃先が滑って余計な傷をつけないように、マスキングテープで覆いました。こんなものでもかなり役にたちます。 |
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形のせいで定規が当てにくいのですが、上手に当てて、最初は軽くナイフでスジを入れ、徐々に深くしていきます。 上からヤスリで少しずつ削る方法もあります。 |
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シリンダーブロックを下からネジ止めしたら、外してあったクロスヘッド・サイドロッドを分解とは逆の手順で取り付けます。 このとき、第二動輪の穴がサイドロッドの穴に合っていないと、メインロッドの取り付け後に動きが悪くなるので、一度動輪を浮かせてギヤの噛み合わせをずらして調整しておきます。 写真では、走行の確認のため再びモーターを取り付けてありますが、確認が終わったら外しておきます。 |
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ボディ裏の前方2箇所の突起を削り落とします。これが出たままになっていると、動力ユニットがきちんとはまりません。 また、前方のはめ合わせの部分は、動力ユニット側をあちこち削らないと収まらないので、形をよく見て削っておきます。 |
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この例では車高を1.7mmも下げたので、第二動輪と第三動輪が、サイドタンクの内側に当たってしまいます。 うまくボディがはまらないときは、シーソーのように左右に動かしてみて、どこが支点になっているかを探します。そのあたりに原因があります。 |
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このように4箇所を削ります。もう一息です。 | |
モーションプレートの上部が当たってしまい、走行に支障が出ますので、上部を少しニッパーなどで切断します。 この写真は切断後の様子です。 |
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このほか、ボディが下がったことでスノープローが線路に当たったり、後方のカプラーが当たったりするので、該当する部分を削ります。 私はあまりあのスノープローの付き方が好きではないので、完全に切り取ってしまいました。 |
ここまでで、ボディが目指した高さにぴったり収まるようになっています。
しかし、今まで目をつぶってきたものがあります。それは、モーターの整流子の部分が太くて、どうしてもボディと干渉してしまうのです。
どうすればいいのか…ボディが邪魔なのであれば、ストレートにそこを取り去るのが一番すっきりします。