Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>C53の組み立て

C53の組み立て その3

1 2 [3] 4 5


塗装〜仕上げ

写真1枚だけですが、これで1日分の作業でした。

機関部仕上げ

マッハのメタル用シールプライマーで下塗りし、ガイアカラーで着色しました。
プライマーはいさみやのカラープライマーもいいのですが、切らしてしまいました。

  1. 安全弁、汽笛を接着。
  2. 火室下部を接着。
  3. キャブ窓に透明プラ板(t0.2mm)を接着。
  4. ナンバープレートを接着。例によって好きな格好に組み立てたので番号も適当です。
  5. ライトに銀色を入れ、乾いてからレンズを木工用ボンドで接着しました。ワールド工芸にしては珍しく、銀河モデルと同種のレンズが付属しています。

走り装置

このへんは今までのキットと同じでして、ある程度慣れているのでスムーズに進みました。
必ず1工程ごとに転がして、スムーズに回転するかどうかチェックします。少しでも引っかかることがあれば、その工程の調整は終わっていないので、次に進めません。
チェックは曲線レールの上で行い、向きを変えて前後それぞれに転がします。

動輪の取り付け
  1. 動輪を台枠の軸受けに置きます。軸受けは塗装を剥がし、鉛筆を塗りこんでおきました。軸受けを不用意に広げると、挙動が不安定になります。
  2. C53は中央シリンダーとの当たりを避けるため、第一動輪が少し前方にあります。動輪押さえ板は第二動輪のシューの直前でカットし、前側を前後逆にします。
  3. 前後に分かれた動輪押さえ板をネジ留め。
    転がしてみて動きが渋いときは、ブレーキシューがフランジに当たっていることがあるので、根本から少し曲げて調整します(折れやすいので注意)。
  4. サイドロッドの両端をロッドピンで取り付け。少し余裕を持たせます。
弁装置の組み立て
  1. ラジアスロッドの穴をモーションプレート台座の穴に合わせ、内側から1mmネジで仮留めします。穴がゆるいときはハンダを付けてネジを切り直します。
    前方は水平に下ろさず、写真の緑の線のように斜めにしておきます。
  2. ラジアスロッドの先端に合併テコを引っ掛けます。
    合併テコは形の違う2種が入っていますが、外側にクランク状に曲がっているF2-5パーツを使います。作例は間違えてストレートなF2-4を使っています。それでもできました。
  3. モーションプレートの下から加減リンクを何とか差し込み、ラジアスロッドの途中の穴に差し込みます。
  4. ラジアスロッドを1のネジを中心に回転させながら、バルブスピンドルガイドの裏側にはめ込みます。少し内側に曲げないと入りません。
  5. クランクピンを差し込んで回転をチェックします。スムーズに転がるように調整したら、いったん外します。
    スムーズに回らないときは、クランクピンの差し込み深さが適切か、クランクとエキセンロッドの関節の角度が適切か、クランク中央とエキセンロッドが干渉しないか、加減リンクがモーションプレートに押さえつけられていないかなどをチェックします。
メインロッドの取り付け
  1. クロスヘッドの内側の、スライドバーと摩擦する部分を磨いておきます。
  2. ピストン棒が入る穴を広げておきます。
  3. メインロッドを少し外側に膨らませるように曲げて、第一動輪ピンを避けるようにします。結構大きく曲げていますが、あまり外側に膨らむと加減リンクやエキセントリックロッドにぶつかります。
  4. ピストン棒を所定の長さにカットし、まっすぐにして磨きます。最初は説明書の寸法より長めに切って、現物合わせで調整します。ピストン棒を差し込みながら、クロスヘッドをスライドバーに引っ掛けます。
  5. メインロッドを第二動輪の穴に合わせ、クランクピンで留めます。ピストン棒が強く擦れて動きがしぶいときは、ピストン棒やスライドバーの角度、メインロッドの曲がり具合、クランクピンの差し込み深さなどを調整し、クロスヘッドが無理な格好になっていないかひとつずつ調べます。
  6. 合併テコをユニオンリンクの穴に差し込んで先端を閉じます。合併テコの動きが悪いときは、ラジアスロッドとバルブスピンドルガイドの隙間を確認します。
サブウエイトの接着

牽引力増強装置のてこにサブウェイトを接着します。
側面の一部が火室前方から見えることがあるので、マジックで黒に塗りました。

サブウェイトは初回採用のC59に比べると小さく、効果は限定的のようです。ただC59のは重すぎて、前方に重量のかかるテンダーが傾いてくることがありました。

上下合体
  1. 台枠前方の穴を、ランボード前方のボスにネジ留め。
  2. 台枠後方の穴を、キャブ床板の穴にネジ留め。後ろが下がっているようなら、付属のA1-9ワッシャを挟みます。
先台車取り付け
  1. シリンダー底部のカラーにバネをかぶせ、A1-12ワッシャを置いて、その上に先台車をはめます。
    さらにA1-13ワッシャを重ねてネジ留めします。
    なお先台車の溝の部分(カラーと擦れ合う部分)は、よく磨いておかないと、先台車の動きが悪くなって脱線しやすくなることがあります。
  2. 先台車の軸受けに車輪を置きます。走らせているうちに車軸がキーキー鳴いてくることがありますが、あらかじめ軸受けを軽くヤスって塗料を落としておくとよいようです。
  3. 車輪押さえを置いてネジ留めします。こちらの軸受け部も塗料を落としておいたほうがよいです。
従台車取り付け
  1. 軸受けを磨いて塗料を落としてから車輪を置き、車輪押さえをネジ留めします。
  2. 従台車前方の穴にカラーを通し、2巻カットしたバネをかぶせます。その上にA1-14ワッシャを置いてネジ留めします。

動力ユニット

車輪座の穴がきつい

今回初めてのことですが、車輪座の上部の丸穴が若干小さく、回転座のボスがぴったりはまりませんでした。 丸ヤスリで軽く広げておきました。

ギヤの取り付け
  1. 小ギヤに小ギヤ軸を差し込み、小ギヤカラーを挟んで車輪座A・Cに2個ずつ取り付けます。
    このネジはM1.4×2.5mmと書かれていますが、付属しておらず部品表にもなかったのでM1.4×2.0mmを使いました。
    ※すみません勘違いです。付属しており部品表にも記載がありました。訂正いたします。
  2. 大ギヤに大ギヤ軸を差し込み、車輪座にはめた両ボス回転座を通し、フレームにネジ留めします。
  3. ギヤのないほうの車輪座は、回転座を通してフレームにネジ留めします。ギヤが軽く回ること、各車輪座が前後にぶらぶら動くことを確かめます。
ベースプレートの組み合わせ
  1. 2枚のベースプレート(H-1、H-2)を、それぞれの数字の刻印が上になるように重ねます。
  2. ギヤの付いた側のフレーム(H-3)を上から重ねます。数字の刻印を上にします。
  3. 重ねた3枚をネジ留めします。反ることがあるので注意。
絶縁側フレームの取り付け
  1. 絶縁側には、取り付け穴の上に絶縁ワッシャを置きます。
  2. 絶縁ワッシャの上からギヤのない側のフレーム(H-4)を置き、絶縁ブッシュを刺し通してネジ留めします。
車輪圧入の準備
  1. 車輪圧入の前に、輪心パーツを車輪にはめ込んでおきます。ゆるいものは少量の瞬間接着剤で留めておきました。
車輪の圧入
  1. 駆動軸の片側(車輪座にギヤのない側)には、車輪スペーサー2種を入れて車輪座を挟み込むようにして軸受けに置きます。両端に車輪を差し込んで万力で圧入します。
  2. 台車内側の対角線の位置にはゴム付き車輪を入れます。
  3. 圧入が終わったら、4箇所の台車枠取り付け部を直角に曲げます。私は塗装前にあらかじめ曲げておきましたが、使用する万力によっては車輪を圧入できなくなることがあります。
モーターの配線1
  1. モーターの極性に注意してブラケットにネジ留めし、両軸が水平になるようにします。
  2. ブラケット側の端子をモーター端子にハンダ付けします。なお、この部分が邪魔になって石炭パーツが入らなかったので、石炭パーツの下側の一部を少し削りました。
  3. 反対側の端子にはビニール線をハンダ付けします。これらは電気配線用のヤニ入りハンダを用い、金属用フラックスは使いません。
モーターの配線2
  1. モーターブラケットをフレームにネジ留めします。
  2. モーターのリード線を絶縁側フレームにハンダ付けします。
    線路に置いて通電し、モーターが回転することを確かめます。
ウォームの取り付け
  1. ウォームギヤを大ギヤの位置に合わせ、エポキシ接着剤で固定します。
    固着したら走行チェックし、音がうるさいようならウォームの噛み合わせの深さをチェックします。うるさいときはたいてい、噛み合わせが深すぎます。
    前後の大ギヤの高さが微妙に違っていることがあるので、モーター軸を水平にしても、前後のウォームの噛み合わせが同じにならないことがあります。難しいものです。
  2. ついでに床下にブレーキのリンクを接着しておきました。
動力ユニットの取り付け
  1. 動力ユニットを4隅のネジでテンダー本体に留めます。傾いているようなら、何か薄いものをはさんで調整します。石炭ウェイトを載せると傾き方が変わることがあるので、載せた状態で調整するのがよいようです。
  2. 台車枠をネジ留めします。前方の台車枠には左右があるので注意します(前方ステップに当たる部分がカットされている)。
  3. カプラーを取り付けて完成です。
組み立て終わったエッチング板

工作が終わったので、今まで働いてくれた道具を手入れし、油を塗るものは塗って片付けておきます。

部品がぎっしりだったエッチング板も、組み立てが終わってスカスカになりました。
もし1日1個ずつ部品を付けていったとすれば、約230日で完成することになります。

余った部品で使えるものがあれば、切り取ってしまっておきます(収穫)。 余った外枠も少し取っておくと、ちょっとした改造工作や補強などに使えます。たとえばプラ製蒸機のドローバーを切り詰めてつなぐときなど。

完成

先行各社のC53も楽しく使っていましたが、ワールド工芸のC53を見てみたいとずいぶん前から待っていたので、実現して本当に嬉しいです。期待どおりのキットでした。ありがとうございました。

デフなし 公式側デフなし
デフ付き 公式側デフ付き
デフなし 非公式側
デフなし 前方

R280は普通に通過、R249も特に脱線もなく通過してくれました。
モデモのダブルルーフ スハ32を、畳1枚のエンドレス(R315)で引かせたところ、平地では12両でも余裕でした。勾配は3%なら12両登りますが重いので、8両ぐらいまでにしておいたほうが上り下りの速度調整が楽です。4%なら6両程度までです。8両だと空転が時折発生しました。

実はやっぱり組み立てが変なところもありまして、若干自己嫌悪も入っていますが、走っている様子を見ていると苦労も吹っ飛びます。
メーカーにはこれをフルスクラッチした方がいらっしゃるはずですから本当に恐れ入ります。一体どんな方が…?

さて、C55以来使われているこのスポーク動輪が流用できそうな形式として、残っているのはもうC54だけですね。
いつか実現することを楽しみにしています。

その後発売された20立方米テンダー仕様について次ページに補足しました。


[←前ページへ] [次ページへ→]

1 2 [3] 4 5

「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る