まだまだ行きます。今度は剥きます。
ボディーの分解はC62と同じ要領ですが、C62より少し簡単でした。 力を入れすぎると、突起から外れると同時に、勢い余って上廻りを飛ばしそうになります。 フライホイールが2個見えます。どこかで見たような構造です(あとでまた)。 |
手前はウエイトで、ドームから前方にわたって載っています。 なおボディーの煙室部分もC62と同様に別パーツになっていますが、ボイラーと一体のまま外れるようです。 |
ライト基板は前方にあります。チップLEDからオレンジ色のプリズムで導光しています。ライトと光源の距離が近いせいか、C62よりも明るく点灯するような気がします。 |
小型コアレスモーターが火室内部にあります。これぐらいの大きさのモーターも色々ありますが、鉄道模型に使える12V用はあまりないと思います。 |
ランボードを左右に引き抜いて外すと、モーターの接点はダイキャストブロックの溝にはめ込まれています。 ただコストもそれなりにかかるうえ、改造が必要になる場面もまだまだ多いので、なら多少制約があっても慣れたアナログ運転でいいやという場面が多いというわけです。 |
なお、DCCの線路上で走らせる場合、DCCデコーダーを取り付けずにアドレス0で運転することはできません。取り扱い説明書で禁止されています。コアレスモーターを傷める恐れがあるためと思います。
左がトミックスのC57 135、右がKATOのD51 498です。なぜか先輪のみ最新仕様というわけではなく、スポークが抜けていません。 その代わり主台枠のダイキャスト前端は実物のように抜けていまして、メーカーごとに重視しているところが違います。 |
先台車は旧製品のようなダイキャスト製の自重粘着式ではなく、プラ製のスプリング粘着式に変わりました。実感的なローフランジが復活したためその対策でしょう。なおこのスプリングはカプラースプリングと同じものです。 |
第3動輪がギヤ連動のゴムタイヤ付きで、他はロッド連動です。サイドロッドは第2・第3動輪のところに関節があり、第2・第4動輪が上下動してレールに追随するようになっています。 平らなところで前後を上から押さえてみると、第3動輪を支点として前後にシーソーのように傾きます。 |
第2・第4動輪の軸箱には板バネがあり、集電性の向上と第3動輪の過粘着を調整するようになっているようです。 |
組み立てのとき、板バネがずれてどこかに引っかかると、左右の軸箱の高さもずれて機関車が傾くことがあります。床板を取り付ける前に左右の軸箱の高さが等しいか確かめておきます。 |
ウエイトはこの位置に載ります。ドーム内に当たる部分から前方まで縦に溝があり、そこから左右に溝が分かれています。 これもDCCデコーダーからライトに伸ばす配線を収めるためのものでしょう。 |
向こう側が昨年発売された、トミックスのC57 135です。手前は今回のD51 498です。 モーターがC57よりも前方にありますが、ライトも前進させることで、フライホイールの大きさを拡大しています。 フライホイールの効果は大きくなり、C57 135と同様に、停止時の過走感もはっきりしています。 |
走らせた感じはスムーズです。全体的にはC57 135のほうがまだ滑らかなような気がしますが、大きな差はありません。
パルス式コントローラー(KM-1/KC-1)では、起動時のモーターのブーンという唸りがC57に比べて大きいですが、KATOの製品は大体こんな傾向があります。通電がわかりやすいので嫌いではありませんが、低速時に唸り音が乗るので、耳障りに感じる人もいるかもしれません。
なお、パルス式ではないパワーパック・スタンダードを使えば、そのような音はまったくしません。別物のように静かになります。このD51ではパワーパック・スタンダードでもパルス式と変わらぬスロー性能を発揮するので快適です。
ギヤが少ないので走行音は静かです。モーターの音自体は、動き出してしまえば軽くヒュイーンという音がするものもあれば、ほとんどしないものもあります。ロッドの可動部分が多いため、軽くカチカチ・ゴシゴシいうような音が出ることがありますが、それで正常範囲です。
ロッド連動が多いので、多少体が左右に揺れることがあるかもしれませんが、極端でなければ異常ではありません。ただし蒸気機関車を求めるときの一般的な話として、何かをゴトン、ゴトンと乗り越えるような変な上下動があるときや、低速でぐっ、ぐっと回転に連動したむらがあるときは、買わないほうがいいと思います。