Nゲージ蒸気機関車2010年のメモ>2010.12.4

D51 498(KATO・新) その5

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ばらしたり調べたりで、まだろくに走らせていないというのもどうなのか…。
ただ、基本的な形がバッチリで、走行性能もよいことがすぐわかったため、あとのお楽しみでいいです。


ボイラー前後のパーツ

前ページで分離した上廻りについてです。

ボイラー前方

ボイラー前方のパーツの様子。

煙室扉の左右の2本のツメが、ボイラー内側に見えるので、そこを緩めて煙室扉を外せばデッキとデフも一体で外れます(ただデッキの両側をつかんでふにふにやっていても外れることがあります)。

スノープローは左右のステップの根本を外側に少し広げるようにすれば外れます。これは重連用カプラー(スノープロー付き)に交換するときに行います。単にスノープローだけを外したいときは、そのままではステップも一緒になくなります。

ボイラー後方

こちらは後方です。

発電機と配管はボイラーとキャブ屋根からまっすぐ上に引き抜けば外れます。
キャブ下側は床板のツメに引っかかっているので、軽く外側に開くようにすれば上側に引き抜けます。

雨樋と後部の散水管は、写真のようにぐるっとつながっています。

ほか、ハンドレール、汽笛、安全弁、加減弁ロッドが別パーツですが、それ以外は一体モールドです。逆転機や小型オイルポンプ箱もボディーと一体です。

テンダー分解

C62などに準じた構造で、特に苦労する部分はありません。

テンダー分解1

説明書にしたがって台車を外すと、その下に前後2箇所のツメがあるのが見えます。
テンダー内部はこのツメで床板に止まっているので、軽くツメを前後に押し開くようにして上側に引き抜きます。

テンダー分解2

抜き取ったテンダー内部の床板側面に、左右3箇所ずつのツメがあります。
このうち前後のツメがテンダー上部のプラパーツを引っ掛けています。中央の1箇所はダイキャストのウェイトを引っ掛けています。ここを外すとばらばらになります。

テンダー分解3

ちょっと目を引くのは、左右分割になっているダイキャストの底部です。前半分に直径17mmほどの丸いくぼみがあり、ぽっかりと穴があいています。
これはサウンドデコーダーのスピーカーを置けるようになっているのでしょう。

スピーカー

実際にMRC1637付属のスピーカーを入れてみたところ、ぴったり収まりました。
ダイキャストの内側のサイズは約32mm×10.5mmですから、これまたMRC1637サウンドデコーダーの基板部分はちょうど入ります。
あとは配線の取り回しだけと思われます。前方に配線を逃がすための角穴もダイキャストに開いています。これは実際の加工例が色々紹介されそうです。

→この記事の掲載後すぐ、もう施工されたという方にお知らせを頂きました。やはり簡単だったそうです。ありがとうございます。 私もやってみたいんですが、手元にはぶっ壊してしまったデコーダーしか残っていないんです(笑)。

(2013追記) MRC1637はMRC1956に代替わりしています。また付属スピーカーの形状は時期によって異なることがあるので、ぴったり入らないことがあるかもしれません。

テンダー上物

テンダー上物は単純なパーツ構成で、テンダー内部の空間を確保することが重視されているようです。

ライトレンズの導光部が写真のように斜めに延びています。必要性は別として、ここに光源を置けば後部ライトを点灯させることも可能です。


ざっと見てきましたが、基本的な形と機能が確実に作られているため、そのまま走らせるにしても改造の土台にするにしても、妄想?が膨らむ模型です。

12系

屋根の高さがほとんどぴったり1/150ですから、客車と連結しても自然です。客車が違っていたら何にもなりませんが(笑)。

12系
12系

60系
オハフ61

というわけで、今まで「KATOはなぜD51をリニューアルしないのだ!」と考えていた方は、迷わず4両は確実に買い(走行用、保存用、改造用、不慮の事故用)…と申し上げたいところですが(アホ丸出しな記述…)、興味があればぜひお店に行ってみてください。 ただ人生が変わるものではなく、ただの素敵な新製品なので、見送って宝くじでも買うという選択肢もあるかもしれません(笑)。なお私はじゃんけんにも勝てないので決して当たりません。

D51 498

では、これにて引っ込みます。
(おわり)


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