Nゲージ蒸気機関車2010年のメモ>2010.11.25

木製の木造複線機関庫キット(マトリックス)その2

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組み立て

ここから先はプラキットとそれほど大きな違いはありません。簡単に言えば壁と屋根を順に接着し、煙突を付けて完成です。

角の突き合わせ
[1] 妻板の後ろ側から、側板の断面を合わせるように突き合わせ、木工用ボンドで接着します。
全体を四角に組む
[2] 全体を枠に組みます。うまく反りを直せなかったためにまっすぐな部分がなく、4つの角もすべて90度を下回っています。悔しいですが現状の私の実力はここまでです。
柱の固定
[3] 内部には柱と梁の補強枠が2枚付きます。側板が反っているので、上下を洗濯ばさみで留めています。これがいい働きをして、側板の上下方向の反りは目立たなくなりました。
屋根を貼り付ける接着剤
[4] 屋根は片側ずつ貼り付けました。接着剤をたっぷり塗っています(もたもたしていると、かなり木材に吸収されてしまいます)。
屋根の貼り付け
[5] 屋根の片側を貼り付けたところです。中央の合わせ目の場所や、妻板前後へのはみ出しの量に注意します。
屋根を貼り付ける接着剤
[6] 2枚を貼り終えました。合わせ目が少々開いていますが、あとで棟を貼り付けるので隠れると思います。
小屋根の側板
[7] 煙抜きの小屋根を組み立てます。前後の妻板の左右から側板を合わせましたが、一方の側板の長さが少々足りず、余った木材で継ぎ足しました。何か間違えたかもしれません。中間部にも妻板と同様の形の補強が3枚入ります。
小屋根の取り付け
[8] 小屋根を2枚貼り合わせたところ。これで大きいものは終わりです。
棟と破風板
[9] 屋根の前後に破風板(はふいた)、屋根の合わせ目に紙帯を貼り付けます。
入口断面
[10] 入口の断面は3層の板が見えているので、付属の細帯板を貼り付けます。開口部は基礎を除いて25mm角の正方形なので、細帯は全部同じ長さです。
作業小屋の組み立て
[11] 作業小屋は、正面の板の裏側から左右の側板の断面を突き合わせ、機関庫の端に接着しました。
作業小屋の屋根
[12] 屋根を貼り付けて左右の破風板を取り付け、小屋は完成です。
基礎を貼る
[13] 基礎の部分に、別途用意した紙帯を貼り付けました。裏側にも貼ります。
なお小屋の入口の様子を見るに、この下にさらに全体の基礎がありそうなので、レイアウトに置く時は追加工作がいるかもしれません。
側板
[14] 側窓の上に付属のひさしを貼り付けます。断面接着で大丈夫です。
煙突
[15] 煙突は付属の透明プラパイプをカットして作ります。私は長さ19mmにカットしました。先端を斜めにして屋根の角度に合うようにします。
煙突の傘の支え
[16] 傘の取り付け部として、写真のような紙が2枚ついています。先端を折り曲げ、瞬間接着剤を浸み込ませて固めました(そのため、ここだけ塗装は後回しにしています)。
傘の取り付け
[17] 煙突の外側から紙の支えを貼り付け、固まってから色を塗りました。
屋根への取り付け
[18] 出来上がった煙突にベース板を張り、屋根上に取り付けます。複線方向の斜向かいに2本が付きますが、ターンテーブル脇に置くなら同じ方向に揃えてもよいと思います。ただ、このほうが見た目のバランスがよかったので、斜向かいに置きました。
組み立て終了

[19] 最後に紙帯の断面などを塗り足し、適当にアクセントを加えて完成です。
なお、最初に作った4枚の扉は、そのうち何かのレイアウトなどで使うときに取り付けることとし、ここでは付けていません。


完成

完成

完成(前面)

木製のキットを組み立てたのは初めてでした。色々と失敗もありましたが知らないことばかりで本当にためになりました。やっぱり、実際にやってみて初めてわかることも結構あるものです。
本物の木材でできた質感は何ともいえない味わいがあります。木材に対しても、レーザーでこんなに微細な加工ができるものとは思いませんでした。

底面サイズは小屋を除いて167mm×87mmぐらいになりました。開口部は幅25mm、複線間隔33mmで、これはKATOの木造機関庫とほぼ同じです。 開口部の高さは31.5mmでKATOの2/3ぐらいです。道床のないレールを使って1/150蒸機がぎりぎり入る高さですが、道床付きを使うときは全体を必要なだけかさ上げします。

完成(上方)

製造元の「マトリックス」からは、このキットの同形の1/80機関庫も発売されていますが、「TMSシーナリーガイド及びTMS河田耕一氏の作品を参考に設計したものです」とのコメントがあります。
また偶然ですが、先日メモに書いた「テルハ」の組み立てキットも近日発売されるようです(2010年11月現在)。

KATO・マトリックス・津川洋行

この一連の話の始まりだった、ターンテーブルと一緒にどんな機関庫を使うかは、さらにまったく決められなくなってしまいました(笑)。でも私が一生使うだけの機関庫は手元に揃ったのでそこそこに幸福です。


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