20世紀制服保護協議会 〜このサイトの趣旨
平成不況型が増えるわけ 平成不況型ブレザーが増えるのには、メーカーにとってメリットが大きい、ということが挙げられます。 メーカーの扱いにくい制服というのは、使い回しができないその学校オリジナルのデザイン。特殊なデザインのセーラー服なんて、その典型です。使わない可能性のある在庫は抱えたくありません。 一方、平成不況型はシャツ、ブレザー、スカートなど各パーツごとに同じ制服を採用している学校の間で使いまわしができます。メーカーにとって、「学校のオリジナリティー」は邪魔者です。 また、ブレザータイプはオプションが多いので、1人あたりの売り上げが高くなります。これはそのまま会社の売り上げ増につながります。 メーカーにとっていいこと尽くしの平成不況型ブレザー。モデルチェンジの可能性があるけれどもデザインが決まっていないような学校には、このタイプの制服を勧めるのが普通です。よく数社のメーカーのサンプルの中からファッションショーで投票したりしていますが、出てくるのは微妙な色合いの違ったり、リボンなどオプションが違うだけの平成不況型ばかり。投票の意味がありません。 しかし、こんな制服ですから、学校のオリジナリティーのかけらもない無個性なデザインであることは明白です。「学校オリジナルデザイン」と聞いて導入したのに、遠くに同じ制服があることを知って怒った学校がメーカーを変えてしまった、なんていいう笑えない話もあります。学校名を書いたエンブレムなどのオプションでごまかしてはいますが・・・勢い込んで導入するような制服ではありませんよね? デザイン策定を丸投げする学校 かつて、制服のデザインは学校が決めるものでした。 |
メーカーにとってありがたい平成不況型ブレザー。 昔の制服は学校関係者や地元の小メーカーが愛情をこめてデザインしていた。 昭和末期の名作セーラー。 モデルチェンジブームを契機に既成モデルをアレンジしたものから選ぶ方向へ転換。 |
それじゃあ、学校がモデルチェンジするメリットは・・・?
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