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メラトニンと快眠

メラトニンは体内ホルモンをコントロール

「快眠」ということは、人間を一個の生物とみたときに、非常に大きな意味を持っています。もちろん生きるために睡眠は必要ですし、脳はもちろん、身体を活発に活動させるためには、「いい眠り」をすることが必須です。
いくら「願い」をインプットさせたところで、体が完壁に機能していないのでは、やはり脳も充分な力を発揮してはくれないでしょう。
では、そのためにどんな睡眠のとり方をしたらいいか?科学的な見地から、その方法を説明していきまたいと思います。
そこでまず考えてほしいのは、「メラトニン」というホルモンです。快眠とは非常に深い関係があります。
実はメラトニンというのは、体内で分泌されるホルモンでもたとえて言うなれば、チームリーダーにあたるもの。
もっと言えば、「オーケストラの指揮者」の役割をしている、大事なホルモンなのです。そもそもホルモンというのは、いったい何なのでしょうか?
これはホルモン焼きのホルモンとは、まったく意味が違います。簡潔に言えば「体内のある器官で分泌され、血液などを通して別の器官に運ばれ、その器官で何らかの役割を果たす物質」ということになります。そして、体の中で起こるあらゆる反応は、さまざまなホルモンの力にょってコントロールされています。
たとえば「体の成長を促進する」とか、「病気に対する免疫力をつくる」という場合にも、そのために必要なホルモンが分泌され、体内の細胞などの活動をうながしているのです。
メラトニンは、ホルモンの中でも「指揮者」の役割をしていると言いました。ということは、さまざまなホルモンの活動に目を配りながら、それぞれのバランスを上手にとるような役割を行なっているということです。たとえば十代のころまでは、誰でも成長ホルモンが活発に分泌され、それにつられて体はまさに伸び盛りという状態でいなくてはなりません。
それと同時に、バランスを保つためにメラトニンも分泌されますから、まさに「寝る子は育つ」というくらい眠りのほうも活発になります。ところが20歳を過ぎてくると、人間の体は成長ホルモンもあまり働かなくてよくなります。そうしたら、メラトニンのほうは「じゃあ自分のほうも抑制しよう」と、抑え気味になっていきます。
そこで少々の夜更しも大丈夫、ということになります。しかし歳をとっていくと、今度はメラトニンの分泌量の低下が、免疫力にかかわるホルモンの低下ももたらしていきます。そうしてわたしたちの体では、老化という現象も進んでいくわけです。これはこれで対策が必要でしょう。
いずれにしろ、メラトニンは、「非常に大事なホルモンである」ということは確かです。
最近は、若返りといった働きにもとても注目が集まっておりあらためて「睡眠」の大切さが声高にされています。
オーケストラの舞台から、突然と指揮者がいなくなてしまった場合のことをイメージしてみてください。それぞれの演奏者は、どう弾いていいかわからなくなってしまいますよね。それこそ美しいハーモニーも、滅茶苦茶になつてしまいます。
同じように、突然、メラトニンが滅茶苦茶な活動をし始めたら、それこそ大混乱です。成長ホルモンも、免疫ホルモンも、どのように分泌されるべきかわからなくなってしまうでしょう。でも、そうなってしまうことがありうるのでしょうか?たしかなことは言えません。しかし、このメラトニンをさらに支配する重要な要素が存在していることは、すでにわかっています。それが何かといえば、「朝」と「夜」という、まさに大自然に即したメカニズムなのです。

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