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心地よく眠れない人へのアドバイス

睡眠力を身につける

睡眠力が衰えると心も萎える

ある調査によれば、日本人の平均睡眠時間はここ20年の間で、およそ25分も短なっているそうです。テレビをつければ24時間延々と番組が放送されていますし、外に出れば24時間営業のコンビニエンスストアやファミリーレストランなどが開いています。しかも、ほとんどの人が携帯電話やスマホを持っている時代です。

かつては夜中に友だちの家などに電話をかけようと思ったら、「誰かを起こしてしまわないかな」とか、「相手の家族に迷惑だしなあ」などと、ためらわれたものです。しかし現在では、携帯でダイレクトに本人とつながりますから、真夜中であっても気軽に長電話をしてしまいます。

身に覚えがある人がほとんどでしょう?そうすると「まだ起きていたいな」という誘惑は強くなり、本当に夜更かしをする結果になります。するとその影響は、「早く起きられない」という形で現れます。

むろん会社勤めの人は寝坊するわけにいきませんから、時間ギリギリになって大慌てで起きるということが多くなるでしょう。こうして、「早寝早起き」ならぬ、「遅寝遅起き」 が慢性になつていくわけです。

もちろん「遅寝遅起き」は、人類が一貫して築き上げてきた「サーカディアンリズム」に、真っ向から逆らうものです。

だから、その影響は多くのところで実際に現れています。特に多く現れるのは、成長ホルモンの分泌が少なくなり、それに合わせてメラトニンも減少してきた三十代くらいの年齢からです。体力の減少、集中力の減少、さらに女性は特にですが〝肌の衰えというのが、「サーカディアンリズムの狂い」と密接にかかわってきます。

これだけでも尋常ではないのですが、さらに怖いのは、「意欲の衰え」です。あなたは、「自律神経失調症」という病気を聞いたことがあるでしょうか?

これは文字どおり「自律神経系」の調子がおかしくなってしまって起こる病気ですが、頭痛、めまい、肩こり、手足のしびれといった体調不良に加え、落ち込み、イライラ、恐怖感、不安感などの精神的な症状も出てきます。

自律神経失調症については自律神経失調症の基礎知識といった専門サイトがわかりやすく解説されています。

そして気の毒なことですが、夜警さんとか、深夜のコンビニの店員さんとか、ホステスの仕事をしている人たちには、この病気を患ってしまう人が多いというデータもあります。むろん原因には「体内時計の狂い」があるのでしょう。仕事だからある程度は仕方 ないのかもしれませんが、夜に働く場合には、よっぽど体に気をつかってやらなけれ ばいけないことも事実なのです。

さらにそこまでいかなくても、最近はビジネスパーソンなどの間で、「プチうつ症状」に悩まされる人が多くなっています。これは「会社に行きたくない」「誰かに会 いたくない」「部屋から出たくない」と、あらゆることに対して無気力になってしま う状態です。

もちろん、すべて「眠り」に原因がある、などと言うつもりはありません。 それに 重度の場合でしたら、やはりお医者さんに相談してみることが一番でしょう。 ただし、「最近やる気がないなあ」という人で、「ぐっすり眠っていない」とか、 「夜更しが続いている」という人は少し考えてみてほしいのです。

そもそも「眠り」には心を「快」にする効果があります。 ところが、「眠り」自体が充分でなかったら、もちろん「快」にはならないのです。疲れやストレスを抱えたまま、あなたは翌日の朝を迎えることになってしまいます。しかも、「快」の状態で眠る前のイメージができたとき、自律神経系はあなたの願いを受け入れ、自動目的達成装置を働かせていきます。ところが、「眠り」が機能しないため、いつまでたっても心が「快」にならず、したがっていつまでも「願い」はまったくかなわない。その状態が「うまくいかない」と、ますます心を痛めつけていく… 。このように悪循環がいつまでも続くことになり、心の力はどんどん弱まってしまうことになりかねないのです。

では、心を「快」 に保つために、最低限あなたが守るべき「眠りのルール」とはど ういうものでしょうか。 次の3つが重要です。

  1. 睡眠時間を一定させること
  2. 午前1時~3時くらいの時間は、熟睡しているようにすること
  3. 朝は余裕が持てるくらいの「早起き」をすること

まず「快眠」をうたった本などを見ると、「1日8時間は眠りなさい」などと書いてあることがあります。そう聞くと、「仕事は忙しいし、8時間も寝たら家でほとんどやりたいことができないし点」などと思う人も多いのではありませんか?安心してください。この「1日8時間睡眠」にさしたる根拠などありません。
一方で逆に、「人生をムダにしないように」、「時間をもっと有効に使いましょう」と「1日4時間睡眠」、「3時間睡眠」などと、極端な「短眠」 を勧める人もいます。これにもやはり根拠はありません。では、何時間眠ればいいのか?これは個々によって異なります。

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