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19回目・2000 春の北海道旅日記−1

(4月30日 北斗星81号) [5月1日 洞爺・大沼公園] [5月2日 礼文島] 
[5月3日 富良野] [5月4日 野付半島] [5月5日 美瑛] [5月5日 北斗星2号] 

4月30日


4月30日 曇り 午後4時半頃、まだ日も高いこの時間に、リュックを背負って、山手線に乗っている。
日暮里を過ぎる。と、目の前に、上野駅めざして推進運転で進む、「北斗星1号」が併走している。時計に目をやると、16時30分頃。 やけに早い入線だと思ったところ、ふと、今日は日曜だと気が付いた。 「そうだ」と思った次の瞬間、併走する「北斗星」の前を、シルバーのでかい車体が・・・。
「カシオペアだ〜」と、思わず叫びそうになった・・・・。(笑)  

上野駅、13番ホーム。「北斗星」の出発ホームである。
出発前の「北斗星1号」を眺めながら、とても、わくわくしている。そういえば、上野駅から、「北斗星」で北海道に旅立つのは、何年ぶりだろう・・・。
 今年の冬は新幹線だったし、去年の夏も、春は飛行機、去年の冬は行ってない・・・・。過去の記憶をさかのぼって・・・、そうだ、一昨年の冬以来だから、2年ぶりだ。
ことG.Wにかぎれば、3年ぶりだ・・・・。だからだろう、こんなにわくわくするのは・・・。
久しぶりに感じる、旅立ちの緊張感は、何となく心地よくもあり、懐かしくもある。 16時50分、一足早く札幌へ向けて「北斗星1号」が出発した。

北斗星、入線
北斗星1号が13番線に入線。

13番ホームに、しばしの静けさが漂う。と、どこからともなく、多くの旅行者が、このホームに集まってくる。
そして、17時05分頃アナウンスとともに、「北斗星81号」が、13番ホームに 入ってきました・・・。
さっそく自分の部屋に入り、荷物を置いたあと、買い出しのためホームに出ます。
 ホームの案内表示板に、車両の行き先表示板は共に、札幌行きを表示しているものの、ホームの案内放送に車内放送では、「有珠山噴火の影響により、函館までの運転です。」と、繰り返しており、旅立ちの高揚感のなかに、現実の緊張感が走ります。
 ちなみに、先発の「北斗星1号」は、ホームの案内板は「北斗星1号 小樽行き」を表示して、車両の方は、「北斗星小樽号 小樽行き」と表示し、案内放送で、「北斗星1号小樽行きは、函館本線経由で、小樽から先札幌まで延長運転をおこないます。」と、一般の旅行者には、摩訶不思議とも思える案内をしていました。

B個室・ソロ
今夜の部屋・B個室ソロ

17時13分、定刻に上野駅を旅立ちました。
今夜の部屋は、9号車6番個室。12室あるB個室ソロの上の部屋です。あくまでB個室なので、広さは期待できないものの、眺めはすごくいい、お気に入りの個室です。
 出発してすぐ、食堂車でシャワー利用券を購入します。
列車は京浜東北線と併走したりして、開業間もない「さいたま新都心駅」 を通過した後、大宮に停車。
混雑するホームを、優雅に個室内から眺める快感(?)、上野発の夜行に 乗ったときは、これがある種の楽しみになっています(笑)。   大宮を出てしばらくすると、食堂車から、食事の準備が出来たとの放送が 入ります。

北斗星の楽しみと言えば、食堂車。
 もちろん予約しているので、予約券 をもって、食堂車へ。
一回目の人数は、12名ほど。少し寂しい入りですが、利用する方にとっては、これくらいが、おちついて、ゆったり出来ます。  
 今日はあいにく曇りですが、日の入りが遅くなるこれからの季節、流れ去る夕日を眺めながら、食事をするのは、北斗星最大の楽しみではないでしょうか。
ただ、惜しいのはメニュー。
 今回のニューは、去年「カシオペア」が登場したときから続いているもの。できれば、「トワイライトエクスプレス」のように、季節ごとに変えてもらえれば、いいのだが・・・。
ただ、味は美味しいし、このメニューは、僕個人は気に入っているので、あまり気にしません。あくまで、要望です(笑)。

  ワインを飲みながら、フランス料理のディナーを楽しむ。やっぱり「北斗星」の旅は、これでしょう。あと、これはあまり知られていないようですが、仏料理コースにおける、パンのおかわりは、自由です(しかもただ)。 こうして、夕暮れ時の「北斗星」の旅は続いていきます。

食事が終わったあとは、しばらくロビーカーで夜景を眺めながらくつろぎます。
回転ソファーに座って、ぼ〜っとする。「北斗星」には列車の旅ならではの“ゆとり”があります。食堂車では、2回目のディナーが。

自分の個室に戻り、明日のチェックなどをして、シャワーを浴びにロビーカーへ。
ロビーカーには、カード式のシャワールームが2室あり、310円で30分間(出湯時間は6分間)利用できます。「北斗星」の魅力の一つです。
シャワータイムの後は、パブタイムの食堂車でビールを飲んだ後、部屋に戻り、夢の中へ・・。

トワイライトEXPが
朝起きると、トワイライトEXPが・・。


6時半、函館に到着。

翌日、4時頃だろうか、ふと目が覚めて外を見ると、いきなり深い緑色の車体が目に飛び込んできた。「トワイライトエクスプレス」である。
列車は、木古内駅に停車しています。
「カシオペア」が運転している日は、「トワイライト」は函館止まりなので、ここで、両列車とも時間調整しているのだ。(北斗星81号の所定到着時刻は4時52分だが、函館止まりなので6時30分に変更。)
そとはかなり明るいが、再びカーテンを閉め、夢の中へ・・・・。   結局6時頃起きて、身支度を・・・。
そして、6時30分、先着の「トワイライト」に出迎えられて、函館に到着しました。

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