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18回目・2000 春の北海道旅日記−7

[4月30日 北斗星81号] [5月1日 洞爺・大沼公園] [5月2日 礼文島] 
[5月3日 富良野] [5月4日 野付半島] [5月5日 美瑛] (5月5日 北斗星2号)

5月5〜6日


 19回目の北海道旅行、乗る列車もあと一つです。
 札幌駅5番ホーム。5本ある札幌駅のホームで、一番長いこのホームは、本州方面の寝台特急発着ホームとなっています。
 16時59分。ディスチャージヘッドランプを輝かせながら、283系気動車が滑り込んできた。
釧路から来た、「スーパーおおぞら8号」である。6番線から出る快速「エアポート」を待つ客、「スーパーおおぞら8号」の下車客、「北斗星2号」を待つ客で、ホーム上は大混雑となっています。それにしても、発車14分前に他の列車の到着とは、なんとも慌ただしい・・・。

17時5分頃、「スーパーおおぞら」の回送がホームを離れ、それからすぐに、苗穂側から
DD51の重連に牽引されて、寝台特急「北斗星2号」がホームに入ってきました。
ドアが開いて、発車するまでおよそ5分! 慌ただしすぎる・・・・。
 さて今夜の部屋は、6号車7番個室、B個室ソロの一階の部屋です。荷物を置き、一息する間もなく、「北斗星2号」は上野を目指して出発しました。

夕暮れ時の石狩湾を・・
夕暮れの海岸線を行く・・・

列車は普段と違い、11号車を先頭にして走ります。しばらくして、桑園を通過します。
 「北斗星2号」は有珠山の噴火により、所定の室蘭経由ではなく、函館本線・小樽・倶知安経由で運転されています。札幌から迂回運転されているのは、「北斗星1・2号」の他には「カシオペア」「トワイライトEXP」(トワイライトは変則運転)「急行はまなす」があり、「北斗星3・4・81・82号」は函館発着となっています。
 「オホーツク7号」「とかち9号」の回送とすれ違って、札幌運転所を通過します。いつもとは違う車窓風景、なんか新鮮です。普段ならそろそろ新千歳空港が見える頃ですが、車窓に現れたのは、石狩湾です。海岸線を走る「北斗星」、なかなか良いですね・・。

17時48分、小樽駅に到着。
小樽を出発してしばらくすると、食堂車から1回目のディナー開始の案内放送があり、食事予約券を手に、食堂車に向かいます。
 一応全部のテーブルが埋まっており、なかなかの利用率です。予約したのはもちろんAコース、仏料理です。テーブルに着き、飲み物の注文・・と言うところで、トラブルが発生。
 前のテーブルに座っている男性客の予約したコース(Bコース)と用意されたコース(Aコース)が違うのだ。このトラブルに巻き込まれたのが、僕を含めた他の客。現在「北斗星」の食堂車は、調理1人接客2人の3人で切り盛りしているが、今日は接客担当の1人(男性・新人)が、ワゴンサービスをしているので、事実上2人で食堂を担当している。そこへこのトラブル。
原因は旅行代理店かNREのミスなのだが、結局は現場で働く接客担当が一番苦労するのです。

いつもと違う景色
いつもと違う景色を眺めながら

接客担当の女性が、NREに連絡を取ったり、2回目のBコース予約の確認をとったり、1人で大変です。接客係が差額無しでAコースへの変更を男性客にお願いするが、今度は男性客がいろいろ文句を言い出した・・・。まあ、気持ちは分かるが、待たされている我々は一体・・・。
 しまいには接客係も涙目になってしまい、待たされている我々も、同情のまなざしで接客係を見ています。結局、男性客はAコース変更で落ち着いたのだが、ディナーは30分ほど遅れてしまいました・・・。
 まあでも、ディナーが始まれば、あとはいつもの北斗星の風景です。メニューは来るときの「81号」と同じく、去年の夏から続いているものだが、何といっても、車窓に流れる景色が違います。国道と併走し、住宅街が流れる室蘭線と違い、函館本線山線はのどかな風景です。
すっぽりと雲に包まれましたが、羊蹄山を眺めながらの食事は、この先あるかないかの貴重な出来事でした。

ミニロビー
北斗星2号のミニロビー

食事の後は、ミニロビーで一休み。この「北斗星1・2号」には、全室ロビーカーは連結されておらず、6号車の半分を使ってシャワールーム併設のミニロビーがあります。
 本来なら、国道を走る車のランプを眺めながら、ゆったりとくつろぐものだが、今日は山線、車窓は真っ暗です・・・。
 20時15分、黒松内駅に停車。札幌行き臨時特急「北斗71号」と交換します。が、なかなか来ない・・・。「遅れているのか」と思ったが違う。「北斗71号」の長万部発車は20時12分。すなわち、長万部−黒松内間に交換設備が無いための足止めなのである。
待つこと15分くらい、「スーパー北斗」編成の「北斗71号」が通過していき、再び走り始めた列車は、40分くらいの遅れで、長万部駅に到着します。

北斗サラダ
パブタイムの食堂車で・・・

長万部からは所定のルートになります。
シャワールームでシャワーを浴び、その後、パブタイムとなった食堂車で、夜景を眺めながら、ビールと「北斗サラダ」で夜の食堂車を楽しみます。
 函館には、22時30分頃到着。隣のホームには、函館発となる「北斗星4号」がすでにドアを開けて、出発する時を待っています。
5分後「北斗星2号」は、進行方向を変えて出発。そして、およそ1時間後に青函トンネルに入り、北海道を後にしました。

翌朝、「北斗星2号」はほぼ40分遅れで走っています。ダイヤ上は、「北斗星82号」と同じ時間です。
 8時頃食堂車に行くが、なんと朝食はすべて売り切れとのこと。「またか・・・・。」実は朝食売り切れは、今回で4回目である。上り列車は利用が少ないためか、材料の積み込み量が少ないのです。札幌行きでは経験ないんですが・・・・。
仕方ないので、車掌に宇都宮での駅弁購入が可能か聞いてみると、「大丈夫です」とのこと。どうやら、他にも同じ客がいるようです。「北斗星」も「トワイライト」の様に、朝食の車内予約が出来ればいいんですけど・・・。と、車掌に話したら、食堂はNREの営業なので、JRだけでは難しいとのこと・・・。
宇都宮で無事朝食をゲットし、あとは「ぼ〜っ」とすごします。

指定券類

そして10時14 分、「北斗星82号」とほぼ同じ時刻に上野駅に到着しました。
19回目の北海道旅行が幕を降ろしました・・・・。


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