「オホーツク10号」は定刻に、札幌に到着しました。
さてこれからどうするか・・・・です。今日は天気が良ければ、積丹半島・黄金岬へ行く予定でしたが、天気予報によると雨の模様・・・。
札幌は今、曇りで雨は降っていませんが、小樽の方を眺めると「どんより」としています。
仕方ないので、積丹半島は諦め、旭川に向かう事とし、「ライラック1号」に乗り込みます。
なぜ、旭川なのか。
ウチのHPの常連さんが、旭川の「雪の美術館」に行った時の事を以前話してくれて、それ以来「いってみたいな・・・・」と思っていたからです・・・。
ものすごく「キレイだ」と言ってましたから・・・・。
8時半、旭川に到着。
天気は・・・・・・、雨が降っています。降り自体は弱いものの、横殴りの雨。でも、日が射しています。お天気雨・・・・?
まずバス停まで行こうとしますが、傘を持っていない状態でこの雨はキツイ・・・・。結構駅から離れているんですよね〜、バス停・・・・・。
仕方ないので、旅行中と言うこともあり(?)、タクシーに乗り込みます。
雪の美術館
|
旭川市内の風景は、まるで雪解けの春の様・・・・。先日まで降っていた雪の塊が溶け、雨もあって道路はびちゃびちゃ・・・。そこへうっすらと日も射している・・・。昨日までの雪景色はいったい何処へ・・・・?状態です。
雪の美術館まではかなり距離があり、しばらくタクシーの運ちゃんと、話が盛り上がります。
この運ちゃんがまたいい人で・・・、美術館のバス停は道路上にあり、美術館と離れていて、しかもこの天気と言うこともあり、帰りも来てくれることになりました。
氷瀑の実物展示。
なかなかの迫力です。 |
そうこうしているうちに、北海道伝統美術工芸村に到着。さっそく雪の美術館に入ります。
この美術館は、雪の結晶の写真などを展示しています。なかでも、「氷瀑」の実物展示には、驚かせられました。
また、ビデオを使った、雪の結晶の生成過程の紹介では、いろいろな形の結晶について説明があり、とても短時間では見切れなかったですね。
雪の美術館のあとは、国際染色美術館と優佳良織工芸館も覗きましたが、1時間半程度の滞在時間では、とてもゆっくりと見学するわけには行かず、足早に覗いてタクシーに乗り込み、旭川駅へ。
そして、10時30分発の「ライラック8号」に乗り込みました。
札幌到着後は、そのまま小樽行き快速に乗り込みます。
札幌−小樽間の車窓風景は、海岸線を走ったりするので、なかなか気に入っています。でも、今日は天気が悪すぎ・・・・・。
小樽駅構内の回転寿司屋で
昼食タイム・・・。 |
小樽に到着後は、昼食タイムとなります。
この小樽に来た目的というのが、噂に聞く駅構内の回転寿司屋です。
さっそく店内に入り、運良く席が空いていたので、そこに座りさっそく頂きます。
さすがは某掲示板で話題になったお店。とにかくネタが新鮮で美味しい。とても回転寿司とは思えないです。さすがは小樽・・・・。
結局、20皿くらい食べたでしょうか・・・・。大満足です。
天気が悪いので、
「マイカル小樽」で暇つぶし。 |
相変わらず雨が降り続いているので、列車に乗り込み小樽築港駅で下車します。
ここには有名な「マイカル小樽」と言うショッピングモールがあり、暇なので中をふふらと歩いていました。吉本劇場などの施設もありましたが、時間があったので、少し興味を抱いた「石原プロワールド」に入ってみました。入場料1,200円・・・・高い!
この「石原プロワールド」、簡単に言っちゃえば「西武警察・展示会」みたいなものです。
ドラマで使われた小道具や車などが展示されていて、なかなか楽しめました。
なかでも、歴代団長車の展示は良かったです。「スーパーZ」がAT車だったとは、意外でしたが・・・。
札幌駅前通りの、
ホワイトイルミネーション。 |
時間も押し迫ってきたので、列車に乗り込み、札幌へ戻ります。
札幌ではとにかくお土産を買い込み、そのまま帰るにはちょっと寂しいので、とりあえず駅の外に出て、駅前通の「ホワイトイルミネーション」を写真に収めてから、5番ホームに向かいました。
5番ホームに出ると、すでに「北斗星2号」は横付けされていました。
今日の宿、5号車8番個室ソロに荷物を置いて、恒例の機関車車号チェックをしたのち、売店で「おつまみ」の調達・・・・。
そして、17時13分、札幌駅を後にしたのです。
車窓に流れ去る、札幌郊外の夜景を眺めながら、まずは一人で乾杯といきます。北海道から帰る時の、いつもの光景です・・・・。
北斗星の楽しみと言えば、
食堂車の3段活用です・・・(笑)。 |
南千歳が近くなると、食堂車から「ディナータイム開始」の放送があり、いつものように食堂車へ向かいます。この辺の流れはいつもの事ですが、それでも、感傷的な気持ちに襲われますね。旅行が終わる・・・、北海道から離れる・・・と言う気持ち・・・。
まあ、そう言う感傷的な気持ちを少しでも和らげるため、帰りの列車にも楽しみを用意して置くんですけどね。それがA個室ロイヤル利用だったり、食堂車3段活用だったりします。 食事の後は、ロビーでしばらくビデオを眺めながら、ゆっくりと過ごします。
洞爺、長万部、八雲、森と停車していきますが、長万部を除けば、ほとんど乗車客がいない、寂しい状態が続きます。
21時39分、函館に到着。6分停車して機関車を付け替えた後、進行方向を変えて、北海道最後の停車駅を出発しました・・・。 パブタイムの食堂車へ出向き、3段活用第2幕とします。
ビールと「スモークサーモン盛り合わせ」を頼み、北海道最後の夜を楽しみます。
函館を出発してほぼ1時間。知内駅を通過し、青函トンネルに突入・・・、北海道としばしお別れとなりました・・・。 翌朝目を覚ますと、そこには雪の「ゆの字」もありません。まさに関東地方の景色が窓の外に広がっています・・・。
7時半頃、食堂車へ出向き、朝食を・・・。和食は売り切れていたので、洋食を頂きます。
列車は宇都宮を過ぎ、見慣れた景色が、だんだんと姿をあらわしてきます。
9時35分、上野駅に到着。
20世紀最後の北海道旅行が
幕を降ろしました・・・・。 |
大宮を出れば、あとはラストスパート。
「はくつる」や「あけぼの」などが眠る、尾久客車区を右に眺めながら進み、しばらくすると山手線が併走します。
そして、9時35分。定刻に上野駅16番ホームに到着。青森から牽引してきた機関車は、なんと「カシオペア」専用機のEF81でした。 20世紀最後、21回目の北海道旅行が終わりを告げました・・・。 おわり |