旅立ちの高揚感。初めて乗る列車・・・・。指折り数える旅行までの日々・・・。あの日、1999年11月20日からほぼ一年・・・。
今日は2000年11月17日。
仕事を終えて、夕食をとり、支度をして21回目の北海道へ・・。北海道への旅立ちは上野駅なのだが、今いるのは東京駅10番ホーム。
そしてこれから乗る列車は、「ムーンライトながら」号、大垣行き・・・。目的地は大阪・・・。北海道へ行くのになぜ大阪なのか・・・。それは、とある列車に乗るため・・・・。
これから「ながら」で一路大阪へ |
10番ホームに着くと同時に、9番線から急行「銀河」が大阪目指して出発。眺めているとかなりの乗り具合で、「ほっ」と一安心。
10番線には多くの乗客が集まってきます。今日の「ムーンライトながら」は満席です。ほどなくして、373系9両編成の「ながら」が入線。多くの乗客を飲み込んで、東京を出発。21回目の北海道旅行が幕を開けたのです。
「ながら」は東京を出発すると、品川、横浜と停車していきます。とは言え仕事を終えてからの旅行なので、すぐに爆睡となります・・・。
目が覚めると、大垣到着の直前・・・・・。
6時55分、大垣到着。
そして隣のホームの網干行き普通列車に乗り込みます。7時2分大垣出発。それにしてもこの網干行き、113系電車を使用しているのだが、車内がめちゃくちゃ寒い・・・・。震えながら車窓景色を眺めます。
列車は関ヶ原を走ってます。紅葉は所々色付いていて良い景色・・・。
大垣を出て35分で米原に到着。ここで下車して列車を変えます。
8時発の網干行きに乗り込みます。車両は新快速に使われる221系電車。転換クロスシート装備でとても快適です。ぼ〜っとして過ごします。
大阪駅に到着。
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そして9時50分、大阪駅に到着しました。
リュックをロッカーに詰め込み、駅周辺をぶらぶらします。阪神百貨店に入って、阪神タイガース・グッズ売場を覗いてみたり・・・、周りが関西弁ばかりなので(当然!)なんか異質な感じがします。
11時過ぎ、駅構内の列車案内板、湖西・北陸線に「雷鳥15号 金沢」「スーパー雷鳥17号 富山」に続いて、「トワイライトEXP 札幌」の字が・・・・。
ロッカーからリュックを取り出し、高揚感を抑えつつ10番ホームへ・・・・。が、閑散としています・・・。リュックを置いてしばらくすると特急「北近畿4号」が到着し出発していきます。
そしてすぐ、食堂車の食材が運ばれてきます。すごい量・・・。まあ、昼・夕・朝と3食分ですから・・・。
気が付くと人がたくさん集まっています。食堂のスタッフ6人も集まりました。
そして、11字35分頃、札幌行き寝台特急「トワイライト・エクスプレス」号が、グリーンの車体に身を包み、10番ホームに入ってきました。
整列した食堂スタッフが列車に「一礼」をします。いまではほとんど見られなくなった光景でもあります。
列車が停車するとすぐに、食堂車では大量の材料積み込みが始まります。
さて札幌まで21時間の旅。その時間を過ごす部屋は、1号車4番個室、8室あるA個室「ロイヤル」です。さっそく部屋に荷物を置いて、カメラを持ってホームへ。「トワイライト」の撮影に没頭します(笑)
出発までは、20分近くあります。最後尾1号車から先頭の機関車まで歩き、隣のホームに移って、編成全景を撮ったり・・・・と。
トワイライトEXPをとなりの
ホームから。 |
さて今年の旅行でも、去年同様ビデオカメラを持ってきています。
部屋に戻り、ビデオカメラに小型三脚をセットし、撮影を開始。そして、12時ジャスト、「トワイライトEXP」は札幌へ向けて旅立ちました。
発車してすぐ、「いい日旅立ち」の曲が流れ「トワイライトエクスプレス、北海道・札幌へ向けて発進」とテープの放送が入ります。
出発して4分、新大阪駅に停車します。ここで5分ほど停車した後、東海道本線を走ります。
新大阪出発後、しばらくして食堂車「ダイナープレアデス」のマネージャーさんが訪ねてきて、夕食の確認、朝食の予約、ウェルカムドリンクの確認、翌朝のモーニングコーヒーの確認をします。
夕食はディナー1回目を予約しているので、予約券を見せ(持ち帰れます)ディナー券を渡します。朝食は7時半から和朝食を。ウェルカムドリンクは北斗星のミニバーセットと違い、ウィスキー・ワイン・ソフトドリンクから選びます。僕はワインを注文。モーニングコーヒーは7時頃、僕はコーヒーは飲めないので紅茶を頼みます。
つづいて、車掌が検札にやってきます。
車掌の制服は、カラーが「トワイライト」と同じモスグリーンで、JR西日本がこの列車に賭ける意気込みを感じずにはいられません。
乗車券の確認の後、室内の案内を親切丁寧に説明してくれました。このあたりはやはり「トワイライトEXP」です。
毎日運転の時は、上り「トワイライトEXP」とすれ違うのですが、昨日は札幌発は運転していないので、すれ違いは見られません。ちなみに隔日運転の時は、金曜日出発の列車で、すれ違いが見られます。
12時37分、京都に停車。
一応この列車の窓ガラスは、スモークガラスで車外から車内はあまりよく見れないのですが、それでもホームの人達の視線をビシバシ感じます。まるで、北斗星の大宮停車みたいで、なんとなく優越感に浸れます(笑)
京都を出発すると、列車は湖西線に入り、北陸街道へ足を踏み入れます。
今日の部屋。1号車A個室
ロイヤル |
少しして、ウェルカムドリンクのワインが到着。おつまみも一緒に付いてくるのが嬉しいです。
さてこの「トワイライト」A個室ロイヤルですが、基本的な構造は北斗星のロイヤルと変わりません。
セミダブルベット・回転ソファー・机・トイレ・洗面台・シャワー・AVサービスなど。「北斗星」と違うのは、セミダブルのセット方法で、「北斗星」がベット下から補助ベットを引き出すのに対し、「トワイライト」はベット上の背もたれが電動で倒れてきて、セミダブルになります。
ビデオ放送が3チャンネル放送となっており、通路側に窓があるのも特徴です。また、ルームサービスも行われており、ドリンク類やランチタイムメニューを注文出来ます。
さて列車は、琵琶湖のほとりを走っています。
13時をまわり、食堂車からランチティータイムの営業開始の放送が入りました。「トワイライト」では下り札幌行き列車に限り、昼食の営業も行っています。
と言うわけで、さっそく食堂車「ダイナープレアデス」に向かいます。ちなみにJRでは、「トワイライト」の食堂車を「レストランカー」と呼んでいます。去年乗った時はレストランカーと案内していましたが、今日は食堂車と案内しています。
なお、この営業開始の案内放送の時に、夕食の「プレアデス弁当」の予約と、朝食の予約を受けに係りが車内をまわります。との案内もありました。
ランチタイムの食堂車と
ビーフカレー |
さて食堂車に入ると、先客が2組ほど座っています。
2人席に座り、「ビーフカレー」を注文します。
この食堂車は「北斗星」と同様、485系特急用電車の食堂車を改造したものだが、室内のデザインは光り物を多用していて、関西らしく豪華に彩られています。
少しして7種類の薬味が運ばれてきました。続いてライスとルーが別になった「ビーフカレー」が運ばれてきました。形が本格的なら味もすごく良い。美味しいカレーでした。
13時40分、敦賀駅に停車。ここで6分ほど停車します。
つづく |