詩詞世界　碇豊長の漢詩　天安門革命詩抄　清明有感

清明　感有り
　　　　　　　　　　　　　　　　
清明有感

歳歳掃墓悼英魂，
今朝哀潮勝古今。
君不見，
天安門前涙人多，
碑邊盡是斷腸人。

長城内外悲風嘯，
大江上下涙滔滔。
君不見，
神州八億同哭問，
敬愛總理何處尋？

清明時節議紛紛，
五洲四海人人憤。
君不見，
風雲突変妖霧起，
赫禿余想墳。

心狠手毒野心大，
勸休把美夢誇。
可知，
大勢所趨人心向，
誰理烏龜王八。

　　　

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清明　感有り

歳歳の掃墓　英魂を悼み，※１
今朝の哀潮　古今に勝る。※２
君　見ずや，
天安門前　涙する人の多きを，
碑辺　尽く是れ　断腸の人。※３

長城内外　悲風に嘯き，
大江上下　涙　滔滔たり。※４
君　見ずや，
神州の八億　哭を同じくして問ふ，※５
敬愛せる総理　何処に尋ねん？

清明の時節　議　紛紛として，※６
五洲　四海　人人　憤る。※７
君　見ずや，
風雲　突変して　妖霧　起き，※８
赫禿の余　墳をることを想ふ。※９

心狠　手毒にして　野心は　大きく，※１０
爾に勧む　美夢を誇るを　休めよ。※１１
爾　知る可し，
大勢の趨く所　人心　向かひ，
誰か　烏亀　王八を理せん。※１２

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私感注釈

※１掃墓:（現代語）お墓参り。清明節等にする。
※２哀潮:かなしい状況。
※３碑辺:人民英雄紀（記）念碑の辺り。
※３断腸:極めてつらいさま。
※４大江:長江。
※５神州:中国を指す。
※６議　紛紛:議論百出。
※７五洲　四海:全世界
※７人人:（現代語）だれも。
※８突変:突然変わる。
※９赫禿:フルシチョフの禿頭。“ソ連修正主義者の頭目”として当時敵視されていた。
※９余:（現代語）（悪者の）残党。
※９：（現代語）掘る。
※10 心狠手毒:（現代語）（成語）心が残忍で、手口があくどい。「心狠手辣」。
※11 休:（現代語）やめる。
※12 烏亀:（現代語）亀。但し、人を罵る意味も含む。
※12 王八:（現代語）スッポン。但し、人を罵る意味を持つ。「王八蛋」は「馬鹿野郎」。
※12 理:（現代語）相手にする。