人民的總理人民愛
人民的總理人民愛,
人民的總理愛人民。
總理和人民同甘苦,
人民和總理心連心。
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人民の総理は 人民が愛する
人民の総理は 人民が愛し,
人民の総理は 人民を愛す。
総理と人民は 甘苦を同じうし,
人民と総理は 心と心が連がる。
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私感注釈
※ 的:(現代語)……の
※ 和:(現代語)……と
※ 心連心:心と心が連がる。(見出しやスローガンのようなものでよく見る。)
※ 構成について:平易な語句の繰り返しで、独特のリズム感を出している。これは八言(5字+3字) の定型詩にも見えるが、単語の構成を見て、虚字等を取ると、実際は次のような七言詩ともいえる。
人民総理人民愛,
人民総理愛人民。
総理人民同甘苦,
人民総理心連心。
ただし、こうすると形は整ったものの、「人民」と「総理」の二語だけで二十八字中 二十字を占めることになり、意味がややこしくなる。わたしたち日本人は、漢文風にこれを読むとすれば、虚字があろうと無かろうと、必要に応じて日本語の助詞等の仮名を漢字の間に挿入していく。それと同じ理由で、現代中国人は虚字を入れていったのだろう。
もっとも、これは日本語的な見方からの言い方で、作者の中国人は虚字(助詞、接続詞)があった方が、すらっとなるから入れたにすぎないのだろう。現代口頭語は、文字の問題ではなく、音声言語としての脈絡から言葉が選択されているに過ぎないのだろう。 実際、詩中の“余分な”「的」は、他の文字よりも軽く発音され、(一つ前の漢字の声調に影響されてはいるものの)声調は無くなっている。軽声である。
古代漢語から見ると七言の方がよいが、意味を明確にするため、虚字が発達してきたのがよくわかる。
平仄については、顧慮していない。現代詩。
韻脚は「民」「心」。これは、現代中国語(北京音)や現代日本語音読みでは、 「民:min2:みん」「心:xin1:しん」となり、「−in:−いん」の同一の韻目に属するともいえるが、詩韻では、全く別物。 「民」は「真韻」で、「−in韻」。一方、「心」は「侵韻」で、「−im韻」となる。古詩では「−n」と「−m」は峻別される。この詩は、現代詩なので、これでよい。
(1999.10. 8)
(1999.10. 9)
(1999.10.26)
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