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発表された時期:2003年12月
第61回ゴールデン・グローブのノミネーションが発表されました。普段はあまり誰が何を貰うかに関心が無いのですが、今回は接戦になりそうで、いつもより興味がわいてきました。年明けの1月25日に決定します。
作品賞・ドラマ
マトリックスは1作目でオスカー4つノミネートされ、全部さらってしまいました。ピーター・ジャクソンは1作目でオスカー13部門ノミネート、4つ取っていますが、ジャクソン本人はノミネートのみです。ゴールデン・グローブの方は4つノミネートで、受賞は無しでした。ロード・オブ・ザ・リングはまだ1作しか見ていないのですが、「ジャクソンはこの作品を作るために生まれて来たような人だ」というけしからん評が至る所で発表されています。そう言う人はジャクソンの他の作品を見ていないのでしょう。彼は作る作品の多くが最高傑作なのです。バッド・テイスト、ミート・ザ・フィーブル 怒りのヒポポタマス、乙女の祈りを見た人はいないんだろうか。最近数年ロード・オブ・ザ・リングにかかりきりでしたけれど、間もなくキング・コングも作ると言うし。彼は冗談のきつい作品の方がすばらしいのです。「ジャクソンに続け」と言いながらデビューする監督もいるのです。
ここ数年ロード・オブ・ザ・リングで超過勤務続きだったのですから、今回はオスカーとかゴールデン・グローブとかたくさんあげないと行けません。オセアニアをハリウッドに変身させた功績はアメリカでは認められないかも知れませんが、アメリカに多大な収入をもたらしたことは事実。その辺は称えないと行けません。
「マトリックスは終わりに行くにつれポシャるがロード・オブ・ザ・リングは終わりに近づくにつれパワー・アップする」とドイツでは語られているので、そのうちに3作まとめて見ます。しかし映画版は短くて、DVD で見ないと話が良く分からないんだそうです。雰囲気を味わうには暗い映画館の方がいいんだけれど。
つまらないことはないです。スタッフ、キャスト共手を抜いていませんし、乗組員と一緒に船旅に出たような気分になれます。船酔いはしません。一見の価値はあります(映画館で見ないとだめです)。しかしオスカーとかゴールデン・グローブと騒ぐほどの作品でもありません。他の候補が良過ぎます。
まだ見ていないのですが、力作な上、豪華な演技人を集めて凄い作品に仕上がっているのだそうです。監督とキャストの名前見ただけで、作品見ずにこれに賞をあげたい・・・、などと言っては行けませんが、前評判は良いです。
ひいきにしている俳優が集まってしまったので、個人的にはこれに今年の賞をあげました。本当にしょげている時には慰めになるのです。ですが、晴れやかな賞にはちょっと地味過ぎるかも知れません。
(後記: とか言っていましたが、トビー・マクガイアーの評価はかなり高くなったようで、オスカー候補という噂も出ています。彼はベテランの先輩に囲まれて引けを取っていません。)
主演女優賞・ドラマ
この人にエリザベスでオスカーをあげたかったですが、残念ながらゴールデン・グローブだけに終わりました。ゴールデン・グローブの方が私も納得できる受賞が多いです。今回の作品は見ていませんが、これより他の作品の方が彼女の良さが出ているという声を聞いています。
今回も入れて7回ノミネートされ、すでに3回もらっているので、少しお休みしたらどうでしょう。
作品を見ていないので何とも言えないです。彼女にはこれまで容姿で魅了されていました。性悪女なども上手なので、演技はわりと行けるかも知れません。今後容姿だけが強調され過ぎないよう祈っています。
パルプ・フィクションが出て来た時、俳優陣も大量ノミネートされていますが、受賞はタランティーノ1人に集中。他の人はノミネートだけに終わっています。タランティーノはそれまでにすでにいくつか脚本を書いたりしていて、天才児という評判ができていたのでしょう。サーマンはパルプ・フィクションのインパクトが強かっただけに、そして他の作品ではあまり大きな印象を残していないため、残念と言えば残念です。あの時あげておけば良かった・・・なんて。で、遅れ馳せながら今度はあげたいような気もします。サーマンはすでにゴールデン・グローブをテレビで1つ貰っています。しかしこれぞという作品となると、やはりタランティーノが彼女のために作った斬る、ビル!
主演男優賞・ドラマ
ラッセル・クロウはもうオスカー貰っていますが、この人はどこがいいのかさっぱり分からないのです。マスター・アンド・コマンダーも悪い出来ではありませんが、オスカーとかゴールデン・グローブと騒ぐほどのものでもないような・・・。
そんなにいい作品ですか。見た人教えて下さい。予告や雑誌などを見ていると、だめそうに見えるのですが・・・。
この人はあまり好きになれません。地味過ぎるのかも知れません。渋い俳優ですと、デルロイ・リンドーなどの方が良くて、この人は素通りしてしまいます。
ロウは個性があります。これまでオスカーとゴールデン・グローブはノミネートのみで、貰っていません。しかしこの人は賞などより、おもしろい役が回って来るかどうかの方が大切なのではないかという気がします。ちょっとした役でも、きらりと光る、そういう役の方が賞もらうより意味があるなあと思わせる人です。
マドンナと結婚していたと聞いただけで天晴れな人だと思うのですが、オスカー候補に3回、ゴールデン・グローブの候補に4回。いいかげんに何かあげたらどうでしょうね。
助演女優賞・ドラマ
彼女悪くは無かったけれど、この作品では男性陣の方が演技は光っていました。
不思議な個性のある人です。はじめのうちけなしていたのですが、見ているうちにどことなく個性があるのが分かって来たのです。インディペンデントの戦士としては女性では最先端を行っている人。
ゴールデン・グローブには今回を含め6回ノミネートされ、1度貰っています。同じ年に同じ賞で主演と助演のように2つノミネートされ、票が割れそうになる人ですが、そういう年に限って受賞するという人です。
今回を含め4回ノミネートされ、うち2回貰っています。オスカーはノミネートのみ。彼女は他の人より頑張り屋さんに見えるので、少し報われるといいですね。ドイツ語ができるので、ドイツ映画にも出てくれないかなあ。サンドラ・ブロック、レオナルド・ディ・カプリオ、デニス・ホッパーなんかとドイツ語で共演するとおもしろいなあ。
作品賞・ミュージカル&コメディー
こういう小さい作品がノミネートされるのはフェアでいいなと思います。心温まるコメディーでした。
作品は小粒ですが、作ったのがあのコッポラの娘だということで、ちょっと考えてしまいます。やはり親の名前が物を言うのか、それともベッカムに恋してと同じく地味な作品も認められたのか、判断が難しいです。しかしビル・マーリーに一生に一度という役をあげた功績は大きい。
英国の有名俳優総出演とうたってあるのですが、どういうわけかドイツのスター、ハイケ・マカチが出ているのです。
助演男優賞・ドラマ
彼には是非この役で賞をあげたいです。力入っていました。
懐かしい。デビュー間もなくからエリン・ブロコビッチまでオスカー候補になること5回。ゴールデン・グローブは9回。うち受賞3回。
なぜこういう事になるんでしょう!?彼はザ・クーラーの主演でもノミネートするべきですが、主演候補には顔を出しておらず、シービスケットのへんてこりんなラジオ・レポーターの役で助演候補。ザ・クーラーではパニック 脳壊同じぐらい力入れています。助演のボールドウィンにやや食われた感はあります。メーシーは他の人を食うのが専門でしたが、そのメーシーを食ったボールドウィンは偉い。本来はボールドウィンは主演を張る役者、メーシーは主演を食う役者。
まだ見ていないので3人の役者の誰が主演なのか分からないのです。しかし3人に演技を競わせるイーストウッドも凄い。ロビンスはアカデミー賞授賞式ではっきり反戦姿勢を示したので、オスカーからは嫌われるでしょうね。ゴールデン・グローブはその点少し穏やかだから望みはあるかも知れません。しかし今年はボールドウィンにあげたい。
K-19の時はまだそれほど目立たなかったのですが、出世しました。
日本人のノミネートは珍しいでしょうね。初めてですか?
監督賞
作品全体のバランスに責任があるのは監督。とすればこの人ノミネートに値するだけの事はやっています。
力の入れ具合が際立っているそうです。
よりによってイーストウッドが頑張った年にジャクソンも来る。運の悪い年と言うべきか、力作が出揃った良い年だと言うべきか。しかしジャクソンにこれ1本というのはけちだ。3作全体に特別功労賞でもあげるべきだと思いませんか。
何度も言うようですが、大きな賞をあげるほど凄くはありません。丹念に作ってありますが。
主演男優賞・ミュージカル&コメディー
初ノミネート。この人好きではないのですが、容姿端麗でなくても頑張れば・・・という希望を持たせてくれるという意味では貴重な存在。いろいろな所に小さい役でも労を惜しまず出ています。
後記: 珍しく主演なので励ましたいところですが、スクール・オブ・ロックはオーバー・アクティングが行き過ぎて、バランスが良くありませんでした。ジャクソン監督のキング・コングに期待。予告編を見たら、彼に合った出で立ちでした。
オスカーからはきれいにはずされていますが、ゴールデン・グローブでは候補に上がること4回。パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たちは問題作などの趣きはゼロで、単に楽しい、徹底的に楽しい。肩の力を抜いて、楽しく演じています。続編ができるそうですから、賞貰うよりその方が良いかも知れませんね。
是非この人にこの役であげたいです。詳しくはロスト・イン・トランスレーションの記事を参照して下さい。近日中に出します。
まだ見ていないのですが、キャストが独創的なので、是非見なければ行けないと思っています。ジャック・ニコルソン、ダイアン・キートン、フランシス・マクドーマン、キアヌ・リーヴス、アマンダ・ピート。しかしニコルソンにオスカーのノミネート12回、受賞3回、ゴールデン・グローブのノミネート16回、受賞7回というのはちょっと行き過ぎではありませんか。
まだ見ていません。オスカー候補3回、うち受賞1回、ゴールデン・グローブのノミネート3回。彼の良さはまだ理解できない。
主演女優・ミュージカル&コメディー
ジョディー・フォースターのフリーキー・フライデーのリメイクで、英語のタイトルは両方ともフリーキー・フライデー。
写真見ただけで、まだ作品は見ていません。カーティスがやり過ぎたのではと危惧しているところ。しかし親子の会話は非常に愉快だという評判も聞こえて来ています。
ビル・マーリーと絶妙なコンビで良かったですが、演技というより雰囲気が良いので主演女優賞に値するかは分かりません。しかし将来が楽しみです。
彼女はテレビ出演の多い人で私が知ったのは鬼教師ミセス・ティングルあたりから。あの役は辛子が効いていて良かったです。
外国映画賞
ドイツでは大受けして、賞を独占。屋台骨が傾きかけていたプロダクションはどうやら上向きに。ドイツの優秀な監督3人で経営しているので、これから暫くあまりお金の心配せずに映画作れるようになるかも知れません。しかし東西ドイツ事情を知らない他の国でどこまで票が伸びるかが問題。主演のダニエル ・ ブリュールが外国に知られるようになるのは歓迎しています。彼はユルゲン・フォーゲルと並んで天才的な俳優です。2人ともまだ若い。
関係国は実はアフガニスタンの他に日本、アイルランド。普段映画では目立たない国を力づけるためにこの作品が取るのではないかと思いますが、戦争と宗教がからみ、少女が髪を切って少年のふりをして・・・という涙を誘う設定。お涙頂戴は匙加減が重要ですが。
脚本
この作品は脚本より、カメラやキャストが光っています。
まだ見ていないので何とも言えませんが、あれだけの人材を上手に使いこなしたのだったら、脚本賞というのは順当。評価は見てから。
これは腹が立つ。神経を逆撫でさせるような演技は、俳優のせいではなく、台本のせいだ・・・と文句たらたら言いたい。
音楽(オリジナル)
音楽(オリジナル・ソング)
TVシリーズ・ドラマ
後記 テレビを持っていないのでテレビ関係はほとんどお手上げなのですが、CSI は見る機会が時々あり、内容の濃さに感心することが多いです。コマーシャルを除くと四十数分の間によく2つの事件を盛り込んであり、時にはジェフリー・ディーヴァーか、エラリー・クイーンかというような手の込んだ事件があります。監督も時々映画を作るような人を連れて来ており、長寿番組になるだけの内容があります。俳優はできるだけ1人が突出しないように作られているので、俳優が賞を取る事はまずないでしょう。
TVシリーズ主演女優賞・ドラマ
TVシリーズ主演男優賞・ドラマ
TVシリーズ・ミュージカル&コメディー
TVシリーズ主演女優賞・ミュージカル&コメディー
TVシリーズ主演男優賞・ミュージカル&コメディー
こんな所に隠れていたのですか。最近あまり見かけないので心配していたんですよ。
TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
主演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
そうそうたるメンバーがこういう部門で活躍しているのですか。テレビがないと不便なこともありますね。
主演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
これまた凄いメンバーが揃っていますねえ。
助演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
助演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
後記: 結果の発表はこちら。
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