映画のページ
発表された時期:2004年1月
先日2004年 ゴールデン・グローブノミネーションをお知らせしましたが、第61回ゴールデン・グローブの結果発表されました。
作品賞・ドラマ
オスカー、ゴールデン・グローブともノミネーション各3回ずつ。「ここ数年ロード・オブ・ザ・リングで超過勤務続きだったのですから、今回はオスカーとかゴールデン・グローブとかたくさんあげないと行けません」と言っていたら来ました。ついでにオスカーもどうでしょう。
ちょっと惜しかったけれど、ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還と重なってタイミングが悪かった。
主演女優賞・ドラマ
キッドマンは着実らしく、貰えそうな人ですが、前回あまりたくさん賞を貰ってしまったので、今年は少し引っ込んでいるようです。
主演男優賞・ドラマ
「オスカー候補に3回、ゴールデン・グローブの候補に4回。いいかげんで何かあげたらどうでしょうね」と言っていたら来ました。今年は「そろそろ何かあげたら」とファンが怒って反乱を起こす前にいい仕事をする人にあげる年になったようです。
彼が貰えると思った人はいなかったみたいです。私もまだ作品見ていないのにそう思っていた。
助演女優賞・ドラマ
「今回を含め4回ノミネートされ、うち2回貰っています。オスカーはノミネートのみ。彼女は他の人より頑張り屋さんに見えるので、少し報われるといいですね」と書きましたが、彼女ゴールデン・グローブには気に入られているようですね。よかった。
「インディペンデントの戦士としては女性では最先端を行っている人」と書きましたが、ノミネートを重ねるのもキャリア。これでめげず頑張って下さい。
作品賞・ミュージカル&コメディー
日本人が見たら楽しい点がちょっと多めに見つかるでしょう。こんなに早く貰えたのは親の七光りかも知れないけれど、監督としては1つの作品をきちんとまとめる力があり、今であろうが将来であろうがいずれは名を成す人でしょう。彼女の作品には美術的な要素もあり、将来が楽しみ。日本に行ったことのある、日本語の分かるドイツ人も今年始め見に行ったそうです。作品は大いに気に入っていましたが、ドイツ語版だったのを、悔しがっていました。私は吹き替え無しの版を見られて運が良かった。
助演男優賞・ドラマ
「しかし今年はボールドウィンにあげたい」と書きましたが、ボールドウィンもタイミングが悪かった。カジノのマネージャーの役、上手かった。
映画の入りがあまり良くなかったそうで、そうなると損をします。それに相手が悪い。これだけ演技派が揃うと食い込むのは難しい。強敵がいるのにノミネートでここまで食い込んだだけで取り敢えずは面目が保たれたと考えましょう。俳優はあまり運が良くありませんが、作曲家では貰った日本人もいることだし、ま、気長に頑張りましょう。
監督賞
イーストウッドがかなり強力だったので「よりによってイーストウッドが頑張った年にジャクソンも来る。運の悪い年と言うべきか、力作が出揃った良い年だと言うべきか。しかしジャクソンにこれ1本というのはけちだ。3作全体に特別功労賞でもあげるべきだと思いませんか」と心配したのです。ジャクソンには良かった。私はファンだし。でもイーストウッドが時々持ち込む力作にもあげたい。当選は1人だからシビア。
今年はタイミング、相手が悪かった。
上に同じ。
主演男優賞・ミュージカル&コメディー
「是非この人にこの役であげたいです」と言っていましたが、この人はオスカーからは完全無視、ゴールデン・グローブはノミネートだけだった人です。その代わりグローブでは 天才マックスの世界、ロスト・イン・トランスレーションと渋い作品でノミネートされています。そして今年遂に受賞。嫌いなコメディアンだったのですが、ロスト・イン・トランスレーションを見て以来ガラっと評価が変わってしまいました。同じ事は上に出た日本語の分かる、マーレーの作品をいくつか見ているドイツ人も言っていました。去年はマーレーがレモンになる年だったんだろうか。
貰い過ぎた人は暫く引っ込んで。
主演女優・ミュージカル&コメディー
作品見ていないので何とも言えない。
後記 見た後もどこが良いのか分からなかった。
ベテラン相手に健闘。
外国映画賞
「普段映画では目立たない国を力づけるためにこの作品が取るのではないかと思います」という予想が当たったのかな。それとも凄い作品だったんだろうか。まだ見ていないので何とも言えません。制作は NHK(アフガン・零年
osama)。私は映画では無名の国にあげるの反対ではありません。その1本がきっかけになって将来映画大国になるかも知れませんし、心に残る1本となるかも知れません。
制作したのが NHK でなぜ参加国がアフガニスタンになるのか、その辺のところは良く分からない。
惜しいことは惜しいけれど、外国映画賞には奨励賞的な意味あいもあるので、ドイツより映画で知名度の少ない国が貰う方が意義があるというものです。グッバイ、レーニン!はドイツでは賞を総なめし、興行成績はうなぎ上り。欧州とスペインの賞もせしめているので、充分報われています。
脚本
「この作品は脚本より、カメラやキャストが光っています」と書いた通りで、監督賞にあれほど強力なライバルがいなければ、全体を上手にまとめた功績で監督賞、東京をきれいに取った功績でカメラ、レモンに変身したマーレーにあげればいいと言いたい。監督賞を彼女にあげる事ができず、何か他の方法で誉めようとして、たまたま脚本を自分で書いていたので脚本賞という風に落ち着いたんでしょうか。
自分の体験談を映像化したという意味では、コッポラと同じですが、こちらは腹が立った。俳優の責任で無いことは記事に書いた通りです。
音楽(オリジナル)
フランクフルトのドイツ人。ドイツ語ではツィンマーと読み部屋(room)という意味です。映画作曲としてはO嬢の物語第2章などという得体の知れない作品からスタートし、(50音順)アサシン、グラディエーター、グリーン・カード、ザ・ファン、ザ・ロック、シン・レッド・ライン、テルマ&ルイーズ、トゥルー・ロマンス、ドライビング・MISS・デイジー、パール・ハーバー、パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち、ハンニバル、ピースメーカー、ブラックホーク・ダウン、ブラック・レイン、リング、レインマン、M:I - 2、マッチスティック・メン他数えたら100を越える音楽を担当している人です。70年頃一時バート・バカラックの羽振りが良かったですが、ツィンマーは80年代の始めから現在まで、とにかく呆れるほどの数の有名な作品で音楽を担当しています。オスカーは6回ノミネートされ、1回、ゴールデン・グローブは6回中2回もらっています。
音楽(オリジナル・ソング)
TV シリーズ・ドラマ
TV シリーズ主演女優賞・ドラマ
TVシリーズ主演男優賞・ドラマ
TVシリーズ・ミュージカル&コメディー
TVシリーズ主演女優賞・ミュージカル&コメディー
TVシリーズ主演男優賞・ミュージカル&コメディー
TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
主演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
オスカー・ノミネート13回、受賞2回(打率15%)、ゴールデン・グローブ・ノミネート19回、受賞5回(打率26%)。
オスカー・ノミネート2回、ゴールデン・グローブ・ノミネート6回、受賞2回(打率33%)。
オスカー・ノミネート6回、受賞2回(打率33%)、ゴールデン・グローブ・ノミネート10回、受賞4回(打率40%)。
オスカー・ノミネート2回、ゴールデン・グローブ・ノミネート5回、受賞1回(打率20%)。
オスカー・ノミネート6回、受賞2回(打率33%)、ゴールデン・グローブ・ノミネート7回、受賞2回(打率28%)。
男優も同じですが、劇場用映画と変わらない豪華さ。その中で誰を選ぶかが難しいですが、賞盗り娘のメリルさんでもまあいいでしょう。ところで、受賞の打率は他の女優の方が良い!
主演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
オスカー・ノミネート8回、受賞1回(打率12%)、ゴールデン・グローブ・ノミネート14回、受賞4回(打率28%)。
テレビは全く苦手で、手も足も出ないのですが、これほど有名な人が出ると、映画館で見るのと変わらない豪華さ。しかし映画の画面でも大げさ過ぎてはみ出してしまうパシーノが、どうやってあの四角い箱に収まったんでしょうね。その辺はちょっと見てみたかった。
ゴールデン・グローブ・ノミネート3回。
ゴールデン・グローブ・ノミネート6回、受賞2回(打率33%)。
ゴールデン・グローブ・ノミネート1回。
ゴールデン・グローブ・ノミネート1回。
男性軍はオスカーなどには全く縁の無い人の方が多いです。受賞率から言うとパシーノが圧倒的に有利。それにしても今年の女性軍は物凄い猛者揃い。
助演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
助演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
セシル・B・デミル賞(名誉賞)
この後どこへいきますか? 次の記事へ 前の記事へ 目次 映画のリスト 映画一般の話題 映画以外の話題 暴走機関車映画の表紙 暴走機関車のホームページ